さっそくササチェック
リベルタドーレス杯ベスト16「セロ・ポルテーニョ対アトレチコ・パラナエンセ」(セカンドレグ)を見る。
さすがに時間がなくて、生放送じゃないリベルタドーレスのベスト16は早送りで見てゴマかしていたけれど、この試合はしっかりチェックすることにした。なぜかといえば、セロのFW、サンチャゴ・ガブリエル・サラセド(通称ササ)がFC東京に移籍するらしい、という報道があったからだ。まだ23歳、現時点でリベルタドーレス杯の得点王だというFWはいったいどんなヤツなのだろうか?
ちなみに、このカードのファーストレグでは2-1でパラナエンセが勝利している。セロは何としてでもホームで勝たなくてはならない。試合は序盤から点の取り合いになり、ササチェックのために見始めたものの、試合そのものに見入ってしまう大変面白い展開となった。
で、肝腎のササ君ですが……。いや~すっごくイイね。今まで東京にはいなかったタイプの、まさにストライカーだ。プロフィールによれば今年からFWに転向したらしいけど、それまでいったい何をしていたんだろう。MFのダニーロとは全然違う、ともかくボールをもったらシュートをしようという姿勢は素晴らしい(しかもほとんど枠内に飛ぶぞ!)。得点シーンは、相手DFを背負っての強引なシュート。足で決める選手なのかと思っていたら、後半にはいいヘディングも見せてくれたし、FKだって蹴っていた。何でもありだ(ついでにルックスもとっても男前!)。
この試合ではともかくセロが本当に良くて、何度もいい攻撃を見せていた……パラナエンセのGKの好セーブで2-1で終わったけれど、そうでなければもっと大差がついていただろう。南米らしい、アグレッシブで勢いのある試合を堪能してしまった。一視聴者としてはセロに勝ってほしかったけれど、勝っていたらササの移籍話はなかっただろうからな~。
アグリゲイト・スコアで3-3になったので、試合の行方はPK戦が決めることになった。両チーム5人ずつ蹴るわけだが、全員PKがすごくうまい。しかしこの試合はセロが負けたはず……ということは、PKをはずしたのは……。セロの最後のPKキッカーとして登場したササはよりにもよってPKをはずしてしまい、セロはリベルタドーレス杯から脱落してしまった。こういう局面で、チームのエースがPKを失敗するというシーンは何度も見てきたけれども、やはりこうきたわけね……。
もしも彼がここでPKをはずさなかったなら、海外へ移籍しようなんてことは考えなかったかもしれない。大げさかもしれないけど、W杯アメリカ大会でバッジョがPKをはずした時と同じくらい、彼にとってはショックだったはずだ。環境を変えたい、と思ったんじゃないかな。
そんなわけで、パラグアイの報道によれば、ササはまもなく日本へ向かうことになっている……ようだ。トルコでのプレイ経験もあるから、ダニーロよりはなじみやすいかもしれない。しかし東京では初のブラジル人以外の外国人プレイヤー(言語も違うよね)。本来の才能を東京でも開花させてくれれば問題ないけれども、ダニーロだって充分素晴らしい人材だったわけだしねえ。ことあるごとに神経質にピーピー笛を吹きやがる日本の審判にもとまどうだろうし。
でも、東京とセロは同じチームカラーだし、きっとなじんでくれるだろう(セロの観客席に青赤のベロマーク(ストーンズのアレです)があってビックリ)。……と思ってたら、スペインからのオファーもあるとか? そりゃ欧州が放っとくわけがないだろうけれど、ここは何とかササを死守してくれ、東京! それで7月下旬のバイヤン戦では、ぜひぜひササ対ロケ君のパラグアイFW対決を見たいものだ(規定でまだ出られないのかな? でも親善試合だったらいーじゃんか!)。
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