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2005/08/23

掩体壕を見に行く(前編)

戦後60周年記念企画~! というわけではないけれど、多摩地区の戦争遺跡を見に行くことにした。

参考にした本は、平凡社新書の「保存版ガイド 日本の戦争遺跡」と、洋泉社MOOKの「写真と地図で読む! 知られざる軍都 多摩・武蔵野」。

今までは「昭和記念公園は昔、基地か何かだった」という程度のことしか知らなかったが、太平洋戦争時の多摩・武蔵野地区にはたくさんの軍需工場や関連施設があったのだった。石碑や記念碑を見てもわからないだろうし、昔の面影もなく美しく整備された公園を見てもピンと来ないと思ったので、ひと目でわかるものを見に行くことにする。もちろん、いつ誰が行っても手軽に見られるものに限る。

まずは「掩体壕」というものを見に行った。そもそも最初は何と読むのかすらわからず、「壕」とつくのだから隠れるか隠すかする場所なんだろうというほどの知識しかなかった。ちなみに読みは「えんたいごう」。戦闘機を隠す場所だったらしい。

いちばん見学しやすいのが府中市白糸台にあるというので、甲州街道を目指して出発。ルートはほぼ味スタへ行く時と同じだから迷うことはない。「団地入口北」という交差点まで来たら、甲州街道に平行する路地に入って、そのまま道なりに行くと目的地がある。

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掩体壕の写真は本で見ていたけれども、実際に見たそれは思っていたよりもずっと小さかった。放置されている自転車と比べてみると、その大きさがわかると思う。廃墟っぽい雰囲気をかもし出しているわけでもなく、駐車場の一部を申し訳なさそうに占拠していただけ。写真で見た他の地域の掩体壕は、人の背丈より遥かに上の部分に屋根があったけれど、ここのものは本当に低い。戦闘機ってこんなものの下に入っちゃうくらい小さかったのかな? それともこの掩体壕は半分くらい埋まってしまっているのだろうか。何だか予想とずいぶん違っていた。

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もちろん、このコンクリートの建造物が掩体壕であるという表示も何もなく、ただの住宅地の駐車場の異物状態。ただしものすごく頑丈そうな建造物に見えたのは確か。撤去するにも壊すにも費用がかかりそうだから、このままにしてあるという感じだった。子供の遊び場にも使えそうに見えたけれど、公園でもないので特に訪れる人がいるわけでもない。掩体壕は、崩れることのない砂山のように、ただ静かにそこに存在しているだけだった。

この掩体壕、調布飛行場の隣の「武蔵野の森公園」にもあるらしいので、念のため行ってみることにした。
(以下次号)

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