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2005/08/24

掩体壕を見に行く(後編)

掩体壕を見に行った話の続きです。

味スタ近くにある「武蔵野の森公園」は、つい最近まで一部が工事中で立入禁止だったけれど、ようやく全体を回ることができるようになった。本によれば、この敷地内に掩体壕が2基残されているという。実は、以前にも探しに来たことがあるのだが、その時は見つからず、たぶん工事区間内にあるんだろうと見当をつけていた次第。今回は、以前は入れなかったところを探してみた。

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掩体壕のある場所は2箇所ともすぐにわかった。でも、公園の中でも柵に囲まれて立入ることができない場所に隔離されている。雑草がはびこって、建造物の一部しか確認することができなかったが、一度実物を見た後ならば見間違うことはない。写真に撮ってもほとんど判別できないくらいだが、雑草がなくなった真冬になれば、もう少し全貌がわかるようになるかもしれない。

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残念だったのは、わざわざ掩体壕が見えないように砂利等で隠されていたこと。わからなかったのは雑草のためだけじゃなかったのだ。この写真からはまったくわからないけれど、砂利に埋もれ、草と木に隠れたところに掩体壕がある。せっかくの都立公園なのだし、当時をしのび、戦争の記憶を伝えていくためにも、周囲を整備してきちんと展示するべきだと思う。蔓性植物に覆われたまま放置しておくのは、本当にもったいない。調布飛行場の歴史を含めて、もっと後世に伝えていくべきものがあるはずだ。

武蔵野公園内の小さな丘からは、調布飛行場を間近に見ることができ、飛行機見物に訪れる人が絶えない。私の心のホームでもある味の素スタジアムもよく見える。23区外とはいえ、都心に程近いこの場所で、スタジアムを建設できるほどの土地がどうして余っていたのか、今までは考えたこともなかった。もともと調布飛行場は、今味スタや外語大がある場所をも含む広大なものだったし、野川公園や富士重工のあたりは「中島飛行機三鷹研究所」だったのだ。スタジアムにいると時折りセスナ機の姿を目にすることがあるけれど、60数年前だったらその機体は戦闘機だったのだろう。

味スタという身近な場所も、見方を変えれば異界になる。武蔵野の森公園の小さな丘から見たホームスタジアムは、なんだか孤島のようだった。

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「東大和南公園編」はそのうちに……。

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コメント

はじめまして。自分も防空壕や掩体壕を観て回っています。
この記事の武蔵野の森公園の2基と、白糸台の駐車場の1基は難なく見つけられましたが、他に1基、工場か何かに利用されている掩体壕があるそうですよね。しかし、情報はあまりないようで、これは、探すのに骨が折れそうですね。
それと、あと、成増のほうにも1基、住宅に取り込まれた云々...のものが残存するようです。これも是非、探したいですね。もし、情報があったらUPしてください!

投稿: dead | 2005/09/29 01:57

deadさん、コメントありがとうございます。
私の場合は、本を参考にして見に行っただけなので、特別な情報はないんですよ~。一般人が入れるところにしか行かれないので、なかなか思うようにはいかないのが残念です。

投稿: つぴぃ | 2005/09/29 13:33

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