ジャパンカップ2005・その2
(ジャパンカップ観戦記の続きです)
ジャパンカップは宇都宮森林公園付近を約10.5周回する153キロのコース。周回するということは、選手たちを10回眺めることができるということだ。国際自転車レースに飢えている日本の観客にとっては、これ以上おトク感のあるレースはないだろう。普通なら、選手が通過するのを一度見たらそれっきりだもんね。
1周約14キロのコースなので、この後同じ場所を選手たちが通過するのは20数分後という計算になる。観客はその間に移動するなり、腹ごしらえをするなり、トイレに行くなり、買い物をするなりすればいいわけだ。そして私らは腹ごしらえ派(笑)。朝食はカロリーメイトだったので、しっかり食べておかないと夕方までもたない。スタート地点付近にはいろいろな出店が並んで、観客を待ち構えている。メニューはこんな感じだけど、どれも安くておいしい。昨年(あっという間に売り切れ)の経験を生かしてか、量もたっぷり用意されていた。かなり気温が低いので、ホットワインはありがたい(飲まなかったけど)。サッカーのスタジアムでも売ってほしいものだ。
すべての売店をチェックしたわけではないが、食べどころはあちこちにある。赤川ダム堤防ではヤキソバや豚汁、釣堀ポイントでは鮎の塩焼きやおでん、山頂では地ビール……と、それぞれの店が個性を出しての勝負。値段も安くてうまくて大満足である。食べ物に関しては昨年よりもはるかに充実していたと思う。観客も順調に増えてきているので、地元の人たちもやりがいがあるに違いない。食べ歩きながらの観戦も楽しいものだ。なお、トイレもそれなりに完備されていた。メイン会場付近は激混みだったが、ちょっと移動してしまえばすいているポイントも多かったし。
昨年は行かなかったが、今年は古賀志林道頂上でも観戦してみた。もちろん自転車で登っていくのだが、これがけっこう大変。根性ナシの私は途中で押して歩いてしまったが、頑張れば私でも一度くらいは登れるかな?という感じの坂だった。ただし、ふもとの県道沿いから一気に登れと言われたらたぶんムリだけど。選手たちはこの坂を連続して11回登るのである。普通の人間とは思えない。
山頂にもたくさんの観客がいた。一応このコースでは最大の難所なのだが、ピレネーやアルプスを越えてきた選手たちにとっては屁でもないといったところか。6週目か7週目なのにハンドルから手を離してポーズをとる選手もいれば、観客に余裕の笑顔を向ける選手もいる。やっぱり普通の人間じゃない。集団が去った後に憔悴しきった様子で登ってくる日本人選手のほうに、どちらかといえば感情移入してしまった。
そうそう、何週目だったかの山岳ポイントを越えるところで、やっとマンセボの姿をとらえることができた。首がちょっと傾いていて、それを見ただけで満足……。
坂を下りて、赤川ダムポイントでもう1周分観戦し、さらに下ってゴールシーンを見るべく場所を確保。会場に流れる実況音声によれば、首位はクネゴとマンセボで争っているという。8週目あたりまでは日本人の逃げ集団が頑張っていたというのに、いつのまにか来るべき人が来たという感じ。これが実力の差なのだろうか。
ゴールスプリントはクネゴが制した。ジャパンカップ4度目の参戦にして初優勝。来シーズンはやってくれるかも!?と期待を抱かせてくれるような勝利だった。ゴール直前はこんな感じ。
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自転車レースの表彰式といえば、両脇に美女が並んでキス……が定番だが、日本では事情が違う。宇都宮市長などのオヤジ連がカップや花束をプレゼントしてくれるのだ。そしてもうひとつ違うところは、副賞としてデジカメなどの小型電気製品がプレゼントされること。上位3位内に入った3人の外国人選手にとって、これが最大の喜びだったらしい。まだ表彰台に立っているのに早速パッケージを開けて、戦利品を見せ合っている。何とも微笑ましい光景だった。
宇都宮の森にイタリア国歌が流れ、イタリアとスペインの国旗が翻り、今年のジャパンカップも無事に終了した。インタビューでクネゴは早くも「来年も来ます」宣言。ぜひ来年も入賞して、電気製品をゲットしてね(笑)。
主催者側の発表では観客数は5万9千人だったという。次第に大規模イベントになりつつあるジャパンカップ。宇都宮の町おこしにもつながってくれればいいと思う。私も気力と体力の続く限り、見に行きたいものだ。
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