訃報:エディ・ゲレロ
エディ・ゲレロが亡くなった。
……まさか!?というのが最初の感情。WWEらしいアングルのひとつだと思ってしまった。でも、ウソでも何でもなく、本当のことだった。
私はにわかWWEファンだったので、WWEに入ってからのエディしか知らない。日本でもプロレスをしていたと知ったのはずっと後のことだ。WWEの日本興行を見に行くと、エディに対しては観客席からひときわ大きな声援が寄せられていたし、日本のハウスショーではWWEのエディとはちょっと違った雰囲気の試合が見られたことも興味深かった。
WWE.comにはビンスとチャボの記者会見の模様がアップされている。それによると、エディは直前まで元気だったらしい。甥でもあり同僚でもあるチャボは、朝7時に「エディがモーニング・コールに応答しない」と連絡を受けて部屋を訪れ、エディを発見したという。ほんの6時間ほど前までは普通に会話をしていたというのに。一時期、薬物中毒に苦しんではいたが、完全に克服していたとチャボは力説した。克服してちょうど4年になる、とエディが誇らしげに語ったその夜に、彼は亡くなってしまった。
実はWWEでは、レスラーの突然死は珍しいことではない。40代ほどの若さで「ホテルで亡くなっているのが発見された」レスラーがいかに多いことか。ただ、ついこの間まで(日本では3週間遅れで放送されているので、まさに「ついさっき」という感覚だ)元気にリングに上がっている姿を見ていたのに、急にその人がこの世の人ではなくなってしまうというのは、あまりにもつらい。私のWWEファンとしての歴史はエディを見続けてきた過程でもあるだけに、やりきれないほど悲しい。
チャイナに花束を捧げているところや、ロウライダーでの入場、「ズルしてイタダキ」な名場面の数々、画面越しに見ているだけでヒヤヒヤしてしまう飛び技、ベノワとの激闘、涙の王座戴冠、すぐ間近で見た生身のエディ……さまざまなエディの名場面が浮かんでくる。本当に信じられない。亡くなったと知りながら、あと2週間分スマックダウン!を見るのもせつない。
ゲレロ一家の偉大な先輩たちのように、年をとっても元気でいてほしかったよ。すっかりお爺さんになったエディがWWEにゲスト出演する場面とか、あるいはリック・フレアーみたいに老いてますますカッコよくなるところとかを見てみたかった。まだ38歳。本当に残念だ。
すばらしい人ほど、若くして亡くなってしまうものなのかな……。最近、悲しいニュースが多いよね……。
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