「つるつる温泉」へ行ってみた
10月中旬、クロスバイクで日の出町の「つるつる温泉」まで行ってみました。
「生涯青春の湯 ひので三ツ沢つるつる温泉」は、自転車生活を始めたばかりのころは銀河の果てのように遠い場所でした。当時は自転車で温泉へ行くことがマイブームだったので、名前もユニークなこの場所はまさに憧れの地。「私の脚じゃムリでしょ……」と思い続けて約3年、「そろそろダイジョブな気がする」と出かけてみたのでした(往復70キロもないので、もう平気なんですけどね……坂の具合がわからなくて心配していたのです)。
クロスバイクを選んだのは、根性ナシだから(笑)。ロードには48-34というコンパクトなクランクがついているのですが、これだとキツく感じられる坂もあって、どうにも自信がもてません。その点、クロスバイクは「42-32-22」という正しきMTB仕様。自転車そのものはロードよりずっと重いけれど、坂ならこっちのほうが得意だもんね~と、軟弱一直線なワタクシなのであります。
実はこの日は休館日だったのですが、温泉に入ることよりもその場所に行くことが目的だったので、かまわず出発。いつものように玉川上水沿いの道から睦橋へ、そして多摩サイの永田橋を渡って道なりに行けば「つるつる温泉入口」という交差点があるはずです。
永田橋を渡った後は幹線道路を進みます。車道を走り始めたのですが、なんだか工事ばかり。しかも、平日のせいかトラックが多くて怖い……以前、土日に走ったときはこれほどではなかったはずなのですが……。結局、よくいえば臨機応変、その実「ただの怖がり」で、歩道を巧みに利用しながら(笑)、つるつる温泉入口までやってきました。案内板によれば、ここから目的地まで約7キロ。
いや~、ここからは極楽でありました。全体的には登り基調なのですが、坂はゆるいし道幅も広く、車も来ません。左手に平井川を見ながら、景観を楽しみつつ走ることもできます(川の写真を撮ろうとしょっちゅう止まっていたから疲れなかったのかも)。ゴールまで7キロと事前にわかっているので、「どこまで登るんだろう?」という不安がないのも、坂初心者にとっては大きなポイント。この日は10月とは思えないほど暑かったのですが、登るにつれて急速に気温が下がり、空気がひんやりと感じられたのも新鮮でした。
しかし、最後の最後に難所が待っておりました。ゴールからわずか数百メートルが、かなりキツい坂になるのです。3枚あるクロスバイクのギアをいちばん軽くして、なんとかクリアしましたが……。ここまではロードでも楽勝だと思ったのですが、最後のところはちょっと自信がないかも……。
休館日で閑散とした建物の横で、しばらくベンチに座って休憩。後は坂を下って帰るだけです。例によって、下りのほうが怖かったなあ(笑)。いつまでも下り坂が続くので「こんなに登ってきたのか~」と、またまた自画自賛したくなりましたよ。たいしてスピードは出ないのですが、下れば風を受けてさらに涼しくなります。つるつる温泉への入浴は、湯冷め防止のためにも控えたほうがいいかもしれません(なんだか本末転倒ですが)。
さて、つるつる温泉まで行くことができた今、次の目標はさらに登って、青梅方面へ抜けて帰ること。自転車も、せっかくだからクロスバイクじゃなくて、ロードで行きたい。でもヘタレな私がロードで行くのはどう考えても大変そうです。ロードを前3枚に改造しようかどうしようか、日々悩ましいのでありました。
*どう悩ましいかの具体的な例……「前3枚にする場合、MTB歯数のものがいちばん私に合うような気がするけど、ロードに付けるには構造的にムリだしな~」とか「もしかしたら走っているうちに鍛えられて、今のままでも大丈夫になるかもしれないし(たぶんムリ)」とか「今のロードは気に入っているからこのままにして、いっそのこと(理想だけどちょっとムリ)」とか……。ま、こうして悩んでいるうちがいちばん楽しいんですけどね(笑)。
入浴もしないのにつるつる温泉へ行った最大の収穫がこの写真。そういえば、ロン(ロナルド・レーガン元合衆国大統領)とヤス(中曽根康弘元首相)が日の出町の山荘で会談したことがありました(検索したら1983年だって。もう20年以上も前なんですねえ)。残念ながらお店も定休日だったため、「ロン・ヤスまんじゅう」も「山荘最中」も確認することはできませんでしたが、次回はぜひ味見してみたいぞ!
◆追記1◆
1983年の「ロン・ヤス会談」(日米首脳会談)は11月11日。で、2006年のこの日に、会談の舞台となった中曽根氏の別荘「日の出山荘」は日の出町に寄付されるそうです(記事はこちら)。町では観光施設として整備、来年11月より一般公開の予定だとか。「山荘」といっても、広さ2.5ヘクタールというから規模が違いますね(笑)。来年の今ごろ、行きたいところが増えました。
◆追記2◆
「ロン・ヤスまんじゅう」の製造元「幸神堂」の本店は、別のところにありました。自転車で通ったはずなのだけど、気づかなかった……。で、「ロン・ヤスまんじゅう」も「山荘最中」も健在です。今度、補給食として買ってみようかな。
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コメント
ども~「幸神堂」の本店は何度か訪れたことがありますが、
1個50円(だったかな?)のごまだれ餅は最高に美味しいですよ~
投稿: きーじぇい | 2006/11/08 12:02
きーじぇいさん、コメントありがとうございます!
「幸神堂」で検索したら、ごまだれ餅についての記事がたくさん出てきましたよ~。これは絶対食べなくては!と決意いたしました。紅葉見物ついでに行ってみることにします!
投稿: つぴぃ | 2006/11/08 12:38
こんばんは!
生涯青春の湯・・・ナイスなネーミングに笑ってしまいました(^^)
"つるつる"というのも、乾燥して粉ふき状態になっている最近の私には魅力的な響き(笑)是非行ってみたいです。
ところで・・私も坂を快適に上りたくて、最近ロードのギアに悩み中です。
リアのスプロケットを山仕様(12-27T)に変えるといいよ、と以前ブログのコメントでアドバイス頂き、交換を検討中なのですが、そうすると平地で使えるギアが少なくなっちゃうのかしら?と素人な私は悶々と
悩み中です。
でも、あーしようか?こうしようか?とネチネチ悩んでいる時がいちばん楽しいですね(笑)
投稿: uba | 2006/11/08 19:36
ubaさん、コメントありがとうございます!
そうなんです。最初はネーミングにグサッとくるのですよ。今はもう慣れてしまったので何とも思わないのですが(笑)。
で、ワタクシ最近は「都内最弱自転車乗り」を自負し始めておりますので、すでに当然「12-27」は使っていたりします。それでも足りないってどういうこと??(そもそもか弱い女子用のギアは開発されてないのでは?と自己弁護したりもするのですが)
自分にどんなギアが合うかについては、今現在使っているものをよく見極めながら、ひとつひとつ検証していかなくてはなりませんね。本当に、ひとりひとり違うものになると思います。
もっとも、こういうことがわかるようになってくるのも、初心者を脱出しつつある証拠だと思うと、少しは慰められるのですが(笑)。
投稿: つぴぃ | 2006/11/09 00:11
こんばんは。
あの~
つるつる温泉には入らなかった…のですね?(+。+)
冬場、山の方の温泉はさけて(一泊するとかならよいのだけど)
自転車で行くなら平地の温泉にしようと。。。
参考になりました(^^;)
投稿: トマト | 2006/11/09 23:38
トマトさん、コメントありがとうございます!
もともと休館日でしたしね(笑)。「自転車で温泉」というのは良い企画なのですが、ある程度近場でないと、山でなくとも湯冷めはします(経験者)。目的地を選ばないとね~。
投稿: つぴぃ | 2006/11/10 00:49