« 広徳寺へ | トップページ | 原博実監督、復帰 »

2006/12/03

さよならジャーン

2006年シーズンJリーグ最終節 大分トリニータ対東京は、0-1で東京の勝利。
アウェイながら最終節を勝利で飾り、順位は13位でシーズンを終了した。

両チームのファン以外は誰も注目しないような地味なカードを、しっかり生中継してくださるMX様は実にすばらしい。視聴料を払ってもいいくらいだ。でも、例によって自転車で出かけていたので、帰宅してからビデオで観戦。

先週の浦和戦で見られた「進歩の予感」は、この試合でも健在だった。それがいちばんの収穫。今シーズンの東京は、たまにいいパフォーマンスを見せても翌週にはダメダメになってしまったりで、ちっとも安定せず、前進しているんだか後退しているんだかさっぱりわからないところがあった。2週つづけて「安定したいい試合」を見せてくれたことなんて、初めてかもしれない。

この試合でも、功労者は塩田。何度かあった決定的なピンチを救ってくれた。梶山もよかった。彼もチーム同様、2試合続けていいパフォーマンスを見せることはめったにないので(笑)、これもうれしい驚き。あと、今シーズン初めて「徳永がよかった」と思った。石川とのコンビネーションなんて、初めて見たような気がするよ。ともかく、総じて全選手から意欲を感じ取ることができたような気がする。

得点はルーカスの1点のみだが、それ以外にもたくさんのチャンスがあった。簡単そうなゴールはさっぱり決まらず、難しいゴールがひとつだけ決まるというのも、サッカーというゲームのおもしろいところだ。

たぶん、東京の選手にはモチベーションがあったのだろう。倉又東京としての最後の試合、せめて順位をひとつだけでも上げること、あるいはどこかで見ているかもしれない新監督へのアピール(笑)、そして、この試合が最後となる(であろう)ジャーンへの思い。対する大分には、あまりそういった気持ちがなかったように見えた。

ゴールの直後、ルーカスが走り寄っていったのはジャーンのところだった。ジャーンはこの試合でも何度もゴールを狙い、堅実な守備もいつもどおりだった。今シーズンでの退団が決まっている状態で、いつもと変わらぬ真摯なプレーを見せてくれる彼の姿には、胸が熱くなった。

サッカーチームは生物と同じで、新陳代謝をして生き延びていく。チームを構成するメンバーは細胞と同様、どんどん入れ替わっていくものだ。だから、選手の退団もあたりまえのことだし、特に人数が限られている外国人の場合は、さらに入れ替わりは激しくなる……と、極力ドライにとらえていた私だったが、さすがにトーチュウに載ったこちらの写真を見てしまうと、なんとも言葉が出なくなってしまう。

確かに、今シーズンのジャーンはケガが多く、出場試合も少なかったけれど……。失点がやたらと多かったのは、彼だけの責任だけではない。実際、ここ2試合は全盛期のような固い守備を見せてくれたではないか。あの流暢な日本語、穏やかな笑みを、東京でもう見ることがないとはあまりにも寂しい。ジェントルで、マジメで、ちょっとブラジル人ぽくないブラジル人、ジャーン。新天地での活躍を心から願っている(でも、昨年のルーカスみたいなことがないとはいえないよね、なんて心のどこかで思っていたりするわけだけど)。


さて、来週からは天皇杯。正直、モチベーションを維持するのが難しい大会だ。どうも東京は、強いモチベーションがないといいパフォーマンスを見せられないチームのような気がするし。試合映像をフルで見られないかもしれないのも、非遠征組としてはツラいところだ。それでも、試合をするからにはぜひ勝ってほしい。何せ私が東京を見るようになってから、まだ5回戦の壁を破ったことがないのだから。

|

« 広徳寺へ | トップページ | 原博実監督、復帰 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91775/12911204

この記事へのトラックバック一覧です: さよならジャーン:

« 広徳寺へ | トップページ | 原博実監督、復帰 »