多摩湖自転車道で死亡事故
今朝の産経新聞「武蔵野・多摩」紙面に気になる記事が載っていた。
自転車の男性が転倒し死亡
30日午前9時10分ごろ、東大和市多摩湖の多摩湖外周歩道で、同市湖畔、自営業、上原泰幸さん(38)の自転車が転倒。上原さんは歩道中央付近に設置されている車止めで胸などを強く打ち、間もなく死亡した。東大和署で転倒した原因などを調べている。上原さんは自宅から駅に向かう途中だったという。
多摩湖自転車道は全体的に車止めが多くて非常に走りにくいのだが、多摩湖周回歩道にはほとんどない(だからこそ多摩湖へ行くのだ)。「歩道中央付近に設置された車止め」で唯一あるとすれば、「武蔵大和駅西」交差点から多摩湖へ向かって登っていったところ。亡くなった方は年齢がお若いので、スポーツ自転車かな?とも思ったのだが、駅へ向かう途中だったということは普通のシティサイクルだろう。凍結するような時間帯でも気温でもないので原因はわからないが、転ぶ理由はいくらだってある。特にご住所が「湖畔」なので、武蔵大和駅方面への道は下り坂が多くなる。スピードに乗って走っているうちに……という原因は考えられるかも。
自転車に限らないが、歩いていても何をしていても突発的なアクシデントに遭遇することはある。それでも、車止めにぶつかって亡くなってしまうとは、あまりに不運すぎる。私もつい先日転んだばかりだし、昨日も多摩湖を走っていたしで、どうにも他人ごととは思えない。
それにしても、この「車止め」というしろもの、本当に必要なのだろうか。バイクや車の進入を防ぐためのものだということは知っているし、「降りて通りましょう」と表示されていることも知っている。だが、車止めをすり抜けるのにわざわざ自転車から降りる人を見たことはほとんどないけれど、車止めにひっかかって転ぶ人は頻繁に見かける(年配の人が乗るママチャリが多い)。車止めの部分で交通の流れが止まるので、自転車と歩行者が混在してつっかえてしまっている場面も珍しくない。死亡事故に至るケースはまれでも、転倒事故や怪我は多いのではないだろうか。
何のために車止めを設置しているのか、それが本当にその道の利用者の安全につながっているのか、考え直さなくてはならないだろう(ステンレスや鉄製の車止めが根こそぎ盗まれてしまえばいいと思っていた矢先のこの報道なので、よけいそう感じたりもして)。
◆追記◆
自転車生活1年目のころ、ママチャリでコケて(やっぱり段差ゴケだった)歩道のガードレールに肋骨をぶつけたことを思い出した。何とか帰ってきたけど、あまりの痛さに翌日は整形外科に駆け込んだっけ。結局、骨折ではなかったけれど、この週のホームゲーム観戦を休んだくらいだったから、本当にツラかったのだ。振動が肋骨に伝わるので、自転車どころじゃなかったし。本当に他人ごとじゃない。明日はわが身。気をつけよう。
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コメント
こんにちは。右手の芋虫サンの具合は如何でしょうか(^^;
悲惨な事故ですね。ただ車止めが無いと... 多摩川CRには棒状の車止めがあるのですが、それでも時々原チャリでCRを走る不埒な輩を見かけます。多摩湖自転車道から「立派な」車止めが無くなったら原チャリ天国になりそうな気が。
ところで私、高校時代に学校行く時、雪降った翌日の凍結路面で前輪滑って転んで左手小指を強打して芋虫サンになった事あります。でも当日、テスト日だったんでそのまま学校に行きました。(薄青虫が黒虫になってくのよね...)
投稿: mal | 2007/01/31 16:35
malさん、コメント&お見舞いありがとうございます。
やっぱり整形外科医でレントゲンを撮ってもらいましたが、「突き指」だったのでホッとしました。テーピングで固定して、回復を待っています。今週は臆病風が吹いている上に、振動でも指が痛いので、自転車は控えめにしています。
うーむ、やはり車止めにはそれなりの効用があるのでしょうね。降りないと絶対にすり抜けられないくらい立派なものにするほうが、事故は防げるのかなあ(不便そうなのでイヤですけどね)。
投稿: つぴぃ | 2007/01/31 19:11
事故があったんですね。亡くなった方はほんとにお気の毒ですね。
私も車止めを通り抜けるのは苦手で、たまに自転車から降りて通ることもあります。
あとは落ち葉。登り坂で向かいから落ち葉でスリップしたロードが転倒してきて、巻き込まれそうになってから、怖くなってしまいました。
つぴぃさんも、お大事に。
投稿: よっしー | 2007/02/01 01:29
はじめまして。エコサイでお世話になっていました。(このごろ来てくれませんね...)
つぴぃさんに習ってハンドルネームを変えてみました。
しと@Mr0543です。かみさまの使徒といったところです。
一応ブログも書いてみました(ライブドアブログで)
気が向いたら探してみてください。
2週間かけて過去日記を読み終わったところで、この事故を拝見しました。
この件に関して思うことは、原付が走り回らないように監視体制を強化するか。
もしくは原付までは容認するぐらいしか、
この手の事故を防ぐのは難しいかもしれませんね。
監視強化としては、そこら中に監視カメラでも置くしかないのでしょうか?
時々はエコサイを思い出してくださいね。
今後もよろしくお願いいたします。お大事に。
投稿: しと | 2007/02/01 02:53
こんにちは。
ショッキングな出来事ですね。
私の友人も以前車止めにぶつかり鎖骨を折りました。夜ライトを点けて走っていてぶつかりそうになったこともあります。自転車の走る場所が問題になっている昨今、悲しいですね。
投稿: nuruhati1559 | 2007/02/01 07:22
合掌。
他人事ではありませんね。
他のCRはわかりませんが、多摩湖CRの歯止めと同様、ハイキングの人が怖い!ジョギングをしている方は感じませんが、のんびり散歩の人はたちが悪い気がします。
「凄いスピード、あぶないわね~~~」なんていう人も。
歯止めがなくなり原付も怖いですが、自転車道を歩道と思っている人もこわいです。
投稿: 狭山湖畔の金魚 | 2007/02/01 09:05
よっしーさん、コメントありがとうございます!
上り坂で上からロードが落ちてくる……ってすごく怖いですね。その状況を想像してしまいました。いろいろ考えすぎると自転車に乗れなくなりそうなので、ある程度は割り切りが必要ですけどね……。
本当に、お互い注意しましょう。
投稿: つぴぃ | 2007/02/01 12:14
しとさん、コメントありがとうございます。
おー、ブログを始められたのですね。ロード購入の日まで、がんばってください。
エコサイ入会と、前のパソコンの不調の時期が重なって、アクセスしづらい状況でしたので、いつのまにか疎遠になってしまいました。ブックマークもすべて飛んでしまったのでまだ完全復活していませんが、もう少し落ち着いたらまたうかがってみます。新機投入で、少しは状況がよくなっているかもしれませんし……。
原付容認、それだけは困ります~。うーむ、うまくいかないですねえ。
投稿: つぴぃ | 2007/02/01 12:17
nurihatiさん、コメントありがとうございます!
多摩湖地元民としては本当に他人ごとじゃありませんね。暗くなってから走るときには、よけい気をつけないとならないですね。お互い気をつけましょう。
投稿: つぴぃ | 2007/02/01 12:18
金魚さん、コメントありがとうございます!
そうそう、ハイキングの人たちは集団なので怖いですね。道いっぱいに広がっておしゃべりしているので、声をかけてもベルを鳴らしてもまったく無視されます。せめて車線は守ってほしいものです。
遠くから来る人のほうが、マナーが悪い気が……。鳥見物の人も含めてですけど。
投稿: つぴぃ | 2007/02/01 12:21
こんばんは。追記のお話、すっげ~痛そう...
私の場合、成人してからの痛い目は酒絡みが多いような...(^^;;;
前輪取られて、のコケもそこそこあるのですが、そんな時はワザと転びに行くというか、咄嗟にダメージ小さい転び方を選ぶというか、妙な智恵が働くせいか大した怪我はしないで済んでます。
夜の車止めは、ほんと判り辛いですよね。反射テープとか貼ってあっても全体像判らないと避けられないし。最近、原チャリ並に明るいライトが点いた自転車を見かけるのですが、あれ欲しいです。ハブダイナモ用らしいですが。
投稿: mal | 2007/02/01 19:07
malさん、コメントありがとうございます!
夜走行が苦手なのは、車止めのせいもあるのかも(って、ただ臆病なだけですが)。
自転車生活を始めるまではまったく運動をしなかったので、転ぶこともありませんでした。中年になってからのほうが擦り傷つくってるって、何だかなあ……って思いますけどね(笑)。
投稿: つぴぃ | 2007/02/02 01:45
2011年9月11日 多摩湖自転車道で転倒し、頭部外傷(脳挫傷)で、意識不明1か月。入院5か月で復帰しましたが、左半身麻痺、視野半盲、高次脳機能障害などで、障害者認定されました。
この自転車道は、舗装が整っていない部分もあって、危険もあるかもしれません。
3%いないと言われた復職は、何とか出来ていますが、年収350万減らされました。
皆さんも気をつけてください。
投稿: ち~チャン | 2014/07/30 11:57