« 夜間走行はツラいよ | トップページ | 瓢箪から首位 »

2007/05/23

ニセアカシアを食す

ニセアカシアの花を食べてみました。

Rimg0008_7
↑ああ、見たことがある!と思う人も多いのでは?


5月上旬にあちこちで見かける、いい香りの白い花がニセアカシアです。かなりの高さに育つ樹で、花も上のほうに咲いていることが多いので、人間の目線で見ているとなかなか気づきません。香りに気づいてから上のほうを探して、初めて花を認識するという感じ。

「花を天ぷらにするとおいしいらしい」と知ったのは一昨年のこと。でもそのときにはもう花の季節は終わっていました。昨年はなぜかあまり咲いておらず(時期が合わなかっただけかも)、またも機会を逃してしまい……。今年、ようやく試すことができました。

花はあちこちで大量に咲いているのですが、手が届くところに咲いている花はごく少数。多摩サイに行けばもっとあるんだけどな~などと思いつつ、今年は多摩湖沿いでいくつか摘ませてもらいました。花自体にはすごく濃厚な香りがあるので、この香りがそのまま残ってたらちょっとイヤかも……なんて思ったり。

帰宅してから花を見てみると、意外とたくさんの虫がついています。甘い香り、甘い蜜に引かれて集まってきたのでしょう(アカシアの蜂蜜として売られているものは、ニセアカシアの蜜だそうです)。さすがにイモムシを揚げて食べたくはないので、しばらく水につけておくことに。

Rimg0018_4
↑花を洗ったところ


虫やゴミが落ちたところで、天ぷらに。衣のレシピは、以前NHKの「ためしてガッテン」でやっていた「マイタケの香り揚げ」と同じものにしてみました。片栗粉やベーキングパウダーを使えば、よりカラッと揚がるような気がしたので。

油に入れた瞬間、花がふわ~っとふくらむのでビックリ。きれいなものですね。油から出すとすぐに縮んでしまうのですが、最後にもうひと花咲かせているようにも見えました。料理中に「きれいだな~」なんて感じることはめったにありません。

Rimg0022_6
↑揚げてみました。塩でいただくのがよろしいかと


で、試食。わー、甘ーい。こりゃうまいわ。あれだけ自己主張をしていた濃厚な香りは影を潜めて、それでもなんとなくいい香りが残っています。そして、甘い。お菓子のような甘さではなく、ほのかに上品に甘いのです。サクサクで甘くておいしい! こりゃ絶品ですわ。私がつくってもこんなにおいしいのですから、誰がやってもおいしくできるでしょう。もちろん、ビールには劇的に合いますとも。

こんなにウマいのなら、今度は多摩サイに摘みに行かなくては~と思いつつも、気がつけば早くも10日以上が過ぎ去り、ニセアカシアの花はもう終わってしまいました。きっと、年に1度のお楽しみ、自然からの贈り物と考えたほうがいいのでしょう。来年もまた食べることができますように。

|

« 夜間走行はツラいよ | トップページ | 瓢箪から首位 »

コメント

おいしそうですね...
天ぷらにして食べるなんて初めて知りました。
来年チャレンジしてみます。

投稿: aoken | 2007/05/23 22:56

aokenさん、コメントありがとうございます!

「ニセアカシア 天ぷら」で検索すると色々ヒットしますので……。町おこしに利用しているところもあるみたいですね。ぜひ来年はためしてみてください。

投稿: つぴぃ | 2007/05/24 01:04

スバラシイです。花というと食用菊とフキノトウぐらいしか食べたことがありませんが、食べられる花ってあるんですね。今度探してみます。

投稿: nuruhati1559 | 2007/05/24 22:02

nuruhatiさん、コメントありがとうございます。

もっと早く記事を書けばよかったのですが、サッカーネタを優先していたら、花の季節そのものが終わってしまったという次第で……。東京より北のほうでしたら、まだ咲いているかもしれませんが。

投稿: つぴぃ | 2007/05/25 00:25

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ニセアカシアを食す:

« 夜間走行はツラいよ | トップページ | 瓢箪から首位 »