幡ヶ谷ミーティングへ行く人へ
小平ミーティングから数日たって、さらにいろいろ考えられるようになった。
で、ここ数日、当ブログを見てくださる方も多いので、幡ヶ谷ミーティングに参加される皆さまへのメッセージというか、お願いをひとつ。
「財務の話にまどわされないで、サッカーの話をしてきてください」
小平での専務の論調は「こうこうこういう理由で金がなくて赤字だ。だからムリはできない」というものだったと思う。そのときはそれを聞いて「なるほど~、苦しいのね」と納得はしたのだが、今はちょっと考えが変わった。他クラブに比べてどのくらい金がないのか、「2006年度 Jクラブ個別経営情報開示資料」を見てみたのだ(こちらからダウンロードできます。プリントアウトして数字を見てみてください)。
営業収入では東京は、浦和→横浜FM→名古屋→磐田→鹿島→G大阪についで7位。
この年、東京は13位だったので、大宮と千葉と川崎と清水と広島と大分は、東京より収入が少なくても成績は良かったということになる。
広告料収入で東京を上回るのは、横浜FM→浦和→名古屋→磐田→G大阪→川崎→大宮→京都→千葉→鹿島。これは「親会社問題」もあるので、なるほどといった順位ではある。
また、入場料収入が少ないとボヤかれたが、Jリーグ全体で見ると、浦和→横浜FM→新潟についで4位。観客動員数では3位だから、順当ともいえる。
リーグ配分金が少ないのは、順位が低かったから当然。「その他」というのはよくわからないが、グッズ売上とかもここに入るのだろうか。東京は浦和と鹿島に次いで3位だから、これもそんなに悪くない。
支出の営業費用のうち、気になる人件費だけ比べてみる。東京は、浦和→名古屋→横浜FM→磐田についで4位で、けっこう金はかかっている。でも13位。ちなみに、大宮と千葉と川崎と清水と広島と大分は、人件費は東京より少ないが順位は上だった。大分なんて、東京の半分以下だもんなあ(順位については見落としがあるかもしれません。間違っていたらご教示ください)。
順位はその年によっての水物だから……という言い逃れもありそうだけど、東京は昨年は13位で今年が12位なのだから(2005年は10位)、明らかに「中低位クラブ」の地位を確保しつつある。他のJクラブと比べて、収入もそれなりにあって人件費もかけているのに(上位クラブと遜色がない)、順位は下から数えたほうが早いというのは、どう考えても「使い方がおかしい」のだ。
そりゃ「浦和に比べれば」金がないかもしれないけど、Jリーグ全体で見れば、そんなに貧窮しているわけではない。それでも「金がない」というのなら、あと必要なのはアイデアだ。どうすればスタジアムに客を呼べるのか(もちろん勝ってもらうのがいちばんですが)、フロントは頭の固い人がトップにいる感じがするので、ぜひサポーターからおもしろいアイデアを出してもらいたい。
次回ミーティングでも強化部の人は来ないと思うけれど、専務は常に「自分に責任がある」とおっしゃっている。だから、強化についてももっと積極的に質問をすればいいと思う。
選手の個人名を挙げて云々するのではなく、ちゃんとした方針のもとに選手にオファーを出しているのかとか(今年はいきあたりばったりに、移籍金ゼロの選手を選んでいるようにも思えたので)、海外でのスカウト活動は具体的にどのようなことをやっているのかとか、選手補強は監督の意向のもとに行なっているのかとか。
そんなこんなで、幡ヶ谷でもいいミーティングにしてきてください。
よろしくお願いします。
追記:あと、情報開示が不足してるんじゃないか?とかね(笑)。
◆
2007年を表わす漢字は「偽」だそうだ。
昨年も考えたので、今年も2007年の東京を表わす漢字をひとつ。
「虚」
なんか中身もなかったし、むなしいし……。こんなところでいかがでしょうか。来年はもっと中身のある年にしたいですよね。
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