東京、大変身中
羽生直剛選手が完全移籍で東京にやってくる。
出て行く話ばかりで暗澹たる気分になっていたのだが、この正式発表のおかげで、まるで雲間から光がさしてきたような気さえしてしまった。彼の加入は、一選手が新たに加わったというだけではない。今シーズン東京がめざすスタイルを象徴する選手が加わったということなのだ。
オシム監督の理想と同じ理想を持つ城福監督が「人もボールも動くサッカー」の実現のために自分を必要としてくれたことに対して、自分もその期待に応えたいという思いが日に日に強くなっていきました。
(羽生直剛オフィシャルウェブサイトより)
少なくとも、今シーズンの東京はそれまでとはまったく違うチームになっているはずだ。02年から見始めた私にとっては「初めて見る東京」になるんじゃないかな。そう考えると、だんだんワクワクしてくる。
今年と昨年の補強でいちばん違うところは、今年は「監督の意図が見える」ということだと思う。昨年はワンチョペと福西というビッグネームを補強はしたけれど、彼らは原監督が望んでいた選手ではなかったような気がする。昨年の低迷については、監督に同情したくなる部分もないではない。望まれて再び指揮をとったのに、フロントがそのための環境を何も整えてくれなかったのだから。
今年に関していえば、補強については城福監督の意向が反映されているように見える。こうなると、まだ発表のない残り2つの外国人枠についても「待っていればいい知らせがあるに違いない」と希望がもてたりして(予断は許さないけど)。「出て行く人」についても、城福監督にとっては必ずしも必要な選手ではなかったのかもしれない(と思いたい。まぁ新天地で頑張ってください)。
それにしてもこの新監督はかなりのヤリ手ですね。今野を残留させ、羽生を口説き落としたその説得のうまさはいったい!? 有限実行の人であれば、期待がもてそう。
来週にはチームが始動する。キャンプ地も雨ばかりの石垣島からグァムに変わった。新監督と羽生の加入で、ぬるかった小平の雰囲気も一変するだろう。今年の東京は今までとは違う。そんな確信は、不安を少しだけ希望へと変えてくれるような気がする。
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