« 今年最初の伊豆 | トップページ | 水仙と菜の花 »

2008/01/21

新たなる一歩

東京の08シーズンが始まった。

移籍報道が出るたびに乱高下していた私の気分も、ようやくこれで落ち着いたような気がする……意外にも、ポジティブな意味で。

04年にナビスコ杯を獲得してからの東京は、砂の上に巨大高層ビルを建てようとしているかのようだった。基礎もなく、選手たちがチームとしてまとまってさえいないのに、大きな目標を掲げ、魅惑的なプレーを目指していた。肥大したプライドと幻想がついに限界にきて、ようやく目が覚めたのだ(降格することなくやり直すことができて、本当に良かった!)。

「城福東京」は、FC東京を一から作り直そうとしているようにも見える。今まで築いていたものを壊す必要さえない。だって築いてきたと思っていたものは幻だったからだ。「優秀な若手がいる」のも「攻撃的サッカー」も東京の特徴だったかもしれないけれど、それらの要素が普遍的なチームカラーへと昇華されることはなかった。

多くの選手を失い、崖っぷちの順位を経験して残されたものは、J1に昇格したときにもっていたはずの「頑張り」と「あきらめない精神」。まずはこれを共有することから、チームは10年目の再スタートを切る。時間はかかるかもしれないけど、今度は基礎工事をしっかりしなくてはならない。クラブも、選手も、われわれもそのことははっきりわかっているはずだ。

新シーズンの練習を見学した人のレポートを読んでいると、昨年までとは内容も雰囲気もかなり違うことがわかる。良く言えば「和気藹々」、悪く言えば(こちらのほうが実態に近い)「緊張感がなく馴れ合っている」ように感じられた小平の空気も、真冬の朝のようにキリッと引き締まったものになっているようだ。

監督の言うとおり「この小平グランドでやらなくて、いくらスタジアムのピッチでボールを動かそう、ファンの心を動かそうとしても無理な話」ということなのだ。まずは練習グランドから。チームがどれほど変わったのか、私もぜひこの目で確かめてこなくてはと思っている(でも、グァムキャンプ前に確認するのは残念ながらムリそう)。

城福監督が掲げたサッカーは「Moving Football」。ボールを動かし、頭と身体を動かし、そして見ている人の心を動かすフットボールを目指すのだという。昨年は、心が動くような試合が本当に少なかった。悲しいことだけど、時間が進むごとに、心が冷えて硬直するような試合が多かったように思う。今年はどうか、心が熱くなる試合がたくさん見られることを祈りたい。

|

« 今年最初の伊豆 | トップページ | 水仙と菜の花 »

コメント

つぴぃさん、いよいよ新しいスタートが始まったねぇ・・・・

「人もボールも動くサッカー」より「観ている人の心を動かすサッカー」というのに痺れたねぇ

僕は、年が明けてから何だか殺人的な忙しさになってしまっているが、開幕してしまうといろいろ周りにご迷惑をかけてしまうので今は我慢の時期なんだなぁ
なにせ開幕戦だけじゃなく、早く対戦カードが決まらないと仕事の調整がつかないのでやきもきしてしまう

今期のFC東京は、つぴぃさんのいうように基礎工事をちゃんとして新たなるスタートを築くことが大切だと感じる
城福監督は、それができる指揮官のような気がする

春到来と同時に味スタで素晴らしいサッカーがみたいなぁ・・・・

投稿: 東京坊主 | 2008/01/22 15:10

東京坊主さん、コメントありがとうございます。

お仕事の調整、大変ですね。正式なスケジュールが出るまであと2日くらいですが、待ち遠しいですね。

チームの建て直しがすぐにできるとは思っていません。2年、3年かけてもいいので、今度はちゃんとしたチームをつくってほしいと思っています。もう3年もムダにしちゃったんですから。

投稿: つぴぃ | 2008/01/22 19:39

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91775/17779149

この記事へのトラックバック一覧です: 新たなる一歩:

« 今年最初の伊豆 | トップページ | 水仙と菜の花 »