ウィーンの激闘
ユーロ2008準々決勝 トルコVSクロアチアは、文字通りの激闘だった。
欧州選手権なんて基本的には他人ごとなので、どちらが勝っても負けてもたいして気にはならないのだが、この試合には素直に感動させられた。
準々決勝の4試合のうち、延長&PK戦にもつれこむとしたらこのカードでは!?と思っていたのだが、そこまでは予想通り。互いに譲らず運動量の多い試合内容というのも予想通り。でも、延長戦後半の幕切れからPK戦までは、誰もが考えもしなかったドラマを生んだ。119分(!)のクロアチアの得点で終わったと思ってたよ。
今大会でのトルコは本当にスゴい。もともと勝負強さというか執念があったチームだったけど、今回は気迫で勝利をもぎとっていく。この試合も、90分の内容で評価をするとしたらクロアチアのほうが勝っていたと思う。前の試合でGKが退場してしまったため、この試合ではリュシュトゥ(まだやってたのか!)がGKを務めたのだが、結果的に彼の出場がトルコに勝利をもたらしたようなものなのだから不思議なものだ。
次の対戦相手はドイツ。トルコはケガ人&出場停止が多すぎるし、この試合で精根尽き果てたようなところもあるかもしれないので、フツーに考えればドイツが有利なのだが、この大会でのトルコはわからない(と思わせる何かがある)。どちらにしても、両者とも最後まであきらめないチームなので、いい試合になりそうだ。
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延長&PK戦というのは、選手たちの肉体を極限まで追い詰めて、最後の最後にどちらのほうが「勝ちたい気持ち」が強いのかを見極めるためにあるような気がする。東京のナビスコ杯もそんなふうにして勝ち取ったものだったし。
いつもこういう試合をしろとは言えないけれど、いざとなったらこんな底力を出せるようなチームになれればなぁと、またもユーロを見ていてわがチームに思いを馳せてしまうのであったよ。
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