PSMの意義
今夜は味スタで、パラグアイのクラブ、オリンピアとのPSMが行なわれる。
シーズン途中なのになぜ「プレシーズンマッチ」と呼ぶのかが釈然としない、この試合(オリンピアにとってはPSMなのかも!?)。疑問を考えはじめると止まらなくなり、最終的には「なぜこの試合を開催しなければならないのか」というところに行き着いてしまう。
理由のひとつはチームの成績がパッとしないからだが、中断明けの成績を確認してから試合を企画するわけではないから、ここで文句を言ってもはじまらない。かつては海外クラブとのPSMに大きな注目が集まった時期もあったが、こうした興行はJリーグでの役目は終えているはず。それなのになぜしつこく、しかも一般的には知名度の低い相手と(オリンピアを貶めているわけではないけど)対戦しなければならないのだろうか。
私が最初に見た海外クラブとのPSMは、03年のレアル・マドリー戦だった。このときのチケット争奪戦や喧騒は今でも記憶に新しい。04年にはローマ(デポルティーボとはスペインの地で対戦)、05年にはユベントスとバイエルン・ミュンヘン、06、07年はグッと地味になり(笑)FCソウル。で、今年はFCソウルとオリンピア(首都ではないクラブとも対戦してるのね)。
マドリー戦を除けば、それほど集客もよくなかった。どの試合でも、両チームともほぼサブメンバーのような陣容で、内容も凡戦、これらPSMの成績が良くないせいもあるかもしれないが(勝ったのってアウェイのデポル戦だけ!?)、ほとんどいい思い出がない。
FCソウルとの試合は3年続いており、続けることに意義があると思われるので別問題だが、東京ファンですら何も期待していないPSMをなぜつづけるのだろう。今回は冠に「東京ガスpresents」とあるので別にお金が動いているのだろうが、それにしても観客を呼ぶには地味すぎるし、チケット代も高すぎる。
フロントも「これでは客が来ない」と思ったのだかどうだか、この日を「アマラオデー」としてイベントなどを行なうことになった。しかし、東京ファンにとっては5月に開催された「アマラオ・ファイナルマッチ」のほうが、よりアマラオに近いイベントとして認識されているはずだ。東京主催であのときのような「アマラオ記念試合」を開催してくれるほうが、ずっとファンのためにもなるだろうに。
ま、いろいろ大人の事情があるんだろうね……。
それでも、あまりに客の入りが悪ければ、オリンピアにたいして失礼である。アマラオのときだけ盛り上がって、オリンピアとの試合が静まり返っているようでは、地球の裏側から来たチームへのもてなしにはならないだろう。親善試合なのだから、互いにリスペクトし合い、今後も交流ができるような試合にしたいものだ。
6月のFCソウル戦から続く「勝てない日々」を、このオリンピア戦をきっかけにひっくり返すことができれば、「PSMをやってよかったねー」と言えるようになるかもしれない。「真夏のPSMは夏の風物詩。毎年必ずやってほしいね」と思うようになるかもしれない。ともかく、夜は味スタです。いい試合を期待しましょう。
観客数予想は、1万人(そのくらい入ってほしいという思いを込めて)。
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