« 自転車でトレーニング!? | トップページ | 北京終了。 »

2008/08/10

2点目の壁

J1リーグ第20節 名古屋VS東京は0-1で東京。
東京は中断明け以来(5月17日以来)のリーグ戦勝利&平山はリーグ戦初ゴール。順位は8位となった。


同じく水曜日にナビ杯を戦ったチーム同士の対戦。ただし、名古屋はホームでの2連戦でナビ杯も勝ち抜け、東京は大分で戦った後は放浪(笑)しながらの調整、ナビ杯は敗退という対照的な条件。猛暑日が続く名古屋での戦いだけに、実をいえば「負けなければ御の字」という気分で見はじめたのだった……。

それでもそれほど悲観的になっていなかったのは、水曜の大分戦の内容がよかったことと、「負けていない」という結果の積み重ね。今さら昨年と比べるのはどうかと思うが、昨年は引き分けがほとんどなく、「せめて引き分けていれば勝ち点1がとれていたのに」という試合がいくつもあったからだ。

中断明けからのリーグ戦での引き分け数は4。これだけで勝ち点は4だ。長いリーグ戦の中で、4という勝ち点がいかに重いものか。苦しみながらも守り抜いた勝ち点はきっと自信になってくれるはず。根拠はなかったけれど、なんとなくトンネルの出口が見えてきそうな予感があった。

それには、まず失点をしないこと。最初の5分間は、失点をしないよう、ひたすら祈りをこめて見守る。次は15分失点をしないように、またも神頼みをしながら見る。とにかく、得点力に乏しいわがチームのこと、1失点でもしたら大きなハンデになりかねない。前半を無失点で終わることができれば、後半が勝負だと気持ちを切り替えることができる。

この日、いつもの東京と違ったところは「シュートが枠に行く」ということだった。惜しい場面もいくつもあったが、そこは楢崎がしっかりセーブ。名古屋が3位という位置をキープしている理由のひとつは楢崎の存在にあるのだろうと素直に認めざるを得ない……そんなすばらしいセービングだった。

後半、相変わらず決めきれないわがチームの姿に、見る側はしだいに愚痴モードになってくる。「平山はディフェンダーに転向したほうがいいんじゃないか」だの「城福さんはすばらしい監督だけど、平山にこだわりすぎているのでは」だのと言い始めたとたんに、平山ゴールである。一瞬会話が止まり、「平山よくやった!」と手のひらを返したことはいうまでもない(笑)。

とはいえ、わがチームが「1点を守りきれる」チームであるとはまったく思っていなかったため、「何が何でも2点目を!」と切望していたのだが……。名古屋の攻撃にはあまり脅威を感じなかっただけに、2点目が獲れなかったのは本当に残念。特に、後半ロスタイムには決定的な場面があったのに、そこでも決めることができないとは。そりゃ得点不足にもなるわけだ。

2点目が獲れなかったという課題は残ったものの、待望の勝ち点3を「約3ヶ月ぶり」にあげることができたのは本当にうれしい。それに、無失点だ。この日の勝利を起点に「V字回復だ!」といきたいところ。

印象に残った選手は、どんなポジションでも常に全力投球のキャプテン・羽生さん。ここのところ、悪い意味でまったく目立たなかった今ちゃんが、守備ですばらしい貢献をしてくれたこと。クロスの精度にはほとんど期待できない石川がいいシュートを何本も(枠内に)打っていたこと。

また、茂庭は大分戦につづいて頑張っていたのだが、負傷したらしく後半で交代。携帯サイトの本人コメントによれば「大丈夫そう」とのことなので、ぜひ好調を維持してもらいたい。ここで頑張りとおさないと、本当にヤバいと思うですよ。

ただ、FW陣についてはやっぱり不満は残る。平山は得点は決めてくれたけれど、出場時間があれだけ長いわりにはまだ1得点である。ナビ杯でのハットトリックでは期待させてくれたのに、その後は鳴かず飛ばずだったしなあ。

得点しないことには試合には勝てないのだし、FWが得点することでチームがいかに活気づくかは、昨夜の試合を見れば一目瞭然だ。FW陣には、チームのムードメーカーとしても頑張ってもらいたいのだ。

30度を越える暑さの中でもジャケット着用のストイコビッチ監督にはこだわりを感じた。平山のゴールの瞬間、ジャケットを脱ぎ捨てたそうだが、きっと暑さに我慢できなくて、脱ぐ機会を狙っていたのでは(笑)。

他チームの試合結果はなかなかよろしく、首位鹿島は千葉に負け、浦和は柏とドロー……ということで、首位と東京の勝ち点差はわずか5しかないのだった。勝ち点3が獲れれば一気に浮上することだって期待できる。次節は浦和戦。前回の対決からひと月ほどしかたっていないが、同じチームに連敗するわけにはいかない。この試合でつかんだ勝利の手ごたえを忘れることなく、次の試合も頑張ろう。

北京五輪女子はアメリカに1-0で敗北。惜しかったなあ。アメリカもかなりミスをしていて得点できず、日本にもたくさん決定的なチャンスがあったのに……。残念無念(←感想はそれだけかよ!?という淡白さですが、東京の勝利に酔いしれていて何も考えられません~)。

|

« 自転車でトレーニング!? | トップページ | 北京終了。 »

コメント

名古屋戦、公式携帯サイトとスポーツニュースでの平山のゴールシーンしか情報がないのですが、中2日のアウェー連戦と厳しい日程でも、東京は各選手とも頑張ってくれたようですね。

色々と課題もありますが、勝点3という結果を得た事は何よりでした。


次節は、ホームでの浦和戦。長い期間苦しんで、ようやく得た勝利の勢いを失わないためにも、連勝といきたいですね。

投稿: コタツねこ | 2008/08/10 11:02

コタツねこさん、コメントありがとうございます。

北京五輪のせいで通常のスポーツニュースでもほとんど扱ってもらえず、残念です。今の勢いなら、今週末も大丈夫ですって! そう感じさせてくれるものがありました。ただし、決定力は何とかしないとなりませんが(なぜガラあきのゴールにボールを入れられないのだ!?)。

投稿: つぴぃ | 2008/08/10 12:11

つぴぃさん、勝利を信じていたとはいえ、実のところロスタイムが長かった。
4分の表示が出た時点で明大前ではブーイングの嵐、もしこのロスタイムで同点弾なんか炸裂されたら暴動が起きるところだった。
それにしても厳しい戦いだったなぁ・・・

名古屋が何故上位にいるのかよくわかる
カリスマ指揮官のこの戦い方は死ぬまで走り切れという雰囲気
こりゃ連敗でもしようなら「腹を切れ」といわれそうな感じだよねぇ
そんなにうまいとか強いとか思わなかったが、勢いとか諦めないという姿勢は賞賛に値する「敵ながらあっ晴れ」という感じねぇ

明大前ではじりじりと一進一退の攻防を固唾を飲んで見守るサポーターでいっぱいだった。
大分での残念な引き分けの影響からか店内では祈るような雰囲気が充満していた。
決して悲観してはいないが不安感は拭えないというのが正直な心情なのかもしれない。
僕はいつものカウンター席でドキドキしながら観ていたんだが、平山の先制点が入った瞬間もうお祭り騒ぎさぁーーーー
平山コールが沸き起こり、周りにいたみなさんとハイタッチの連続、まさにその瞬間はゴール裏になった。
その後、2点目が獲れず、僕はカウンターのイスに座っていられず、立ったり座ったりで気が気でなかった。(後ろにいた方には申し訳ないなぁ)
最後ゴールキーパーと1対2になった場面では天国と地獄のジェットコースターに乗っているような気分、外した瞬間にみんな頭を抱えてしまったのねぇ・・・・(これが入れば天国だったんだが・・・)

次節はホーム味スタでの浦和レッズ戦、
これで弾ける舞台が整った気分
こういう時に首位チームと当たるのは緊張感があり、チームもサポーターも燃える
つぴぃさん、青赤で染まる味スタで勝利を信じて応援するぞぉーーーー

(ちなみにその次の東京ダービーの切符が売れていないのがちょっと心配、ヴェルディさん、いろいろ不愉快なことがあるかもしれないが、それもダービーならではの事なのでどうか国立に来ていただきたいなぁ)

投稿: 東京坊主 | 2008/08/11 10:52

東京坊主さん、コメントありがとうございます。

大勢で見ていたらスゴかったでしょうねー。雰囲気を味わってみたいものです。

土曜日、さらに浮上したいですね。天気がちょっと心配ですが。

投稿: つぴぃ | 2008/08/11 19:11

この記事へのコメントは終了しました。

« 自転車でトレーニング!? | トップページ | 北京終了。 »