朝、5時に起きた。
当然ながらまだ暗くて天気がわからないので、外へ出てみる。
降ってない。
じゃ、行くことにするか~。
↑列車の写真がうまく撮れなかったので……
というわけで、「第3回 秩父サイクルトレイン」に参加してまいりました。
5年以上も自転車生活をしていながら、サイクリングイベントに参加したのは初めて。人ごみが嫌いだとか、そもそも早起きできないとか(笑)の理由があったわけですが、やはりこのイベントには特別な興味がありました。
輪行袋に入れることなく、自転車を電車に乗せられること。一度行ってみたかった秩父を走れること。そして何といっても、わが地元の西武線でのイベントだということ。申し込みが多く競争率が高いと聞いていたので、ダメモトで応募してみたのですが、抽選運が悪いにもかかわらずなぜか当選。でも、天気が……。
基本的に雨の日は走らないことにしているため、当日も「降っていたらキャンセルしよう」と決めていました。初めての場所で大勢で走るのに、雨ではリスクが高すぎますし、そもそも雨の中を走っても、自分ではあまり楽しめないとわかっていましたので。でも、降っていないじゃないですか。やった~!
……と思ったら、家を出るころにはしとしとと降り始めてしまいました。え゛~、どうしよう!? でも、せっかく5時に起きたのだし、2日分くらいのブログネタにもなりますし(←最近はこればっか(笑))……と、萎えそうな心を奮い立たせて、雨の中を秋津駅へと向かったのでありました。
↑駅のホームで電車を待つ
秋津駅では、自転車を押しながらしずしずと駅構内へと入場していきます。思っていたより参加者が少ないような!?と感じたのですが、そうではなくて、そもそも秋津から乗る客が少なかったのでした。
臨時列車「サイクルスポーツ号」は8両編成。秋津組は全30名のようで、6号車と7号車の半分に分かれて乗り込みます。他のグループの様子は知りませんが、1両あたり20人(20台)の人と自転車を乗せるという配分のようでした。
8両編成のうち1両はスタッフ&ゲスト専用とのことですので、サイクルスポーツ号に乗ることができたのは140人程度ということになります。う~む、確かに競争率は高いかも(参加者約250名に対して、応募は約950ほどあったそうです)。
↑快適な乗り心地
列車が到着してドアが開くと、スタッフさんが2人1組で自転車を預かり、車内へ運び入れてくれます。イベントも3回目だからでしょうか、その手際の良さにはビックリ。自転車は、間にプチプチの緩衝材をはさみながら3台くらいを重ね、上からゴムバンドで固定します。
私らは手ぶらで、対面シートの座席を占有。何せ1両あたり20人(&スタッフさん)しかいないのですから、余裕です。暖房の効いた車内で濡れた服を乾かしたりしながら、ゆったり座って約1時間20分の電車の旅。これは本当にラク! 電車に乗り込んだ時点で「来てよかった!」と思ってしまいました。
↑西武秩父駅前にて
実際に参加するまではわからなかったのですが、「秩父サイクルトレイン」は、思っていたよりも大規模でしっかりしたイベントでした。何よりもこれだけ多くの人がスタッフとして参加し、トラブルがないよう、皆が快適に楽しめるよう細部にまで気を配ってくださったことには感銘を受けました。
サイクリングそのものは、約20名を1グループとしてガイドさん2名で走るのですが、コースの要所要所には誘導してくれる人が立っていますし、(幸いにしてお世話にはなりませんでしたが)サポートカーもいたみたい。総勢250人もの人が一度にサイクリングをするわけですから、運営には並大抵ではない努力が必要なことでしょう。
また、運転本数の少ない地方で開催するのならばいざ知らず、首都圏の過密ダイヤの中でこうした特別列車を走らせることも、なかなか思い切った決断だと感じました。ある程度の停車時間も必要ですし、一般のお客さんが行きかう駅で、自転車を押した一団が何十人もぞろぞろ通っていくのですから、これまたトラブルがないよう気を配るのは大変なこと。
いやはや、これはたいしたイベントです。サイクリングが終わって、ゴールの西武秩父駅に戻ってきたときに拍手で迎えられたのにはさすがにビックリしましたが(笑)、スタッフの皆さんのおかげでこれだけ楽しむことができたわけです。
帰り、秋津駅で下車して、池袋へと向かうサイクルスポーツ号を手を振って見送ると、何だかしみじみと感動してしまいました。こうした幸せなイベントが、これからも年に2回、無事に開催されますように!と真剣に祈ってしまいましたよ。
実際に走った記録は、また次回に。
秋津では雨でしたが(帰りも)、秩父ではほとんど降られることなく、時には青空さえも見られたほど。きっと、スタッフさんや参加者たちの祈りが通じたのかもしれません。本当にいろいろラッキーな1日でした。
↑お弁当。ご飯がたっぷり
↑お弁当を狙ってサルがやってきました(野生のサルは初めて見た!)
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