和田峠チャレンジ!?
(前編、中篇もよろしくです)
のんびり相模湖ポタのはずが、なぜか和田峠経由で帰ることになってしまい、気分はもう戦々恐々(笑)。
相模湖見物もそこそこに、さっそく帰路へとつきます。私はひたすら後をついていくだけ。それにしても、甲州街道、怖すぎです。大垂水峠への道でも時おりトラックにヒヤヒヤさせられましたが、相模湖付近はそれどころではなくトラックだらけ。とても私ひとりで走る勇気はもてません。できるだけトラックのことは考えないようにして、ひたすら前の人の背中だけを頼りに漕ぎつづけました。
幸いなことに、甲州街道道中はそれほど長くはなく、途中から静かな道へ入ります。今までの轟音と排気ガスがウソのような山あいの道。あ~生き返った!と思っていると、目の前を何やら小動物が横切っていきます。あまりにすばやくてカメラを出すヒマもありませんでしたが、あのふさふさした尻尾は確かにリス! リスが横切るようなところに来たんだ~と、緊張した気持ちもほぐれていきます。
いよいよ和田峠へのアプローチへやってきました。「和田峠 5km」という標識がありますが、実際には6キロくらいとのこと。メーターを見て、だいたいの数字を覚えておきます。しばらくはそれなりに進めたものの、残り3キロくらいからが正念場。何せここへ至るまでに大垂水をはじめ、微妙なアップダウンを走ってきたもので、脚はすでにかなり疲れていたのでした。
帰宅してから写真をチェックしてみると、坂がキツくなってからの画像が多いことに気づかされます。つまり、それだけ立ち止まって休んでいたというわけ(笑)。
上り坂とはいえ、さすがフロントトリプルにしただけあって、漕ぎ出しには苦労はせず、ウィークポイントの呼吸器系も(喘息もちですので)大丈夫でした……つまり、立ち止まってしまう原因は、単純に「脚」が原因だったということで、これまた情けない限り。押して歩くのも疲れるので、少し休んではまた漕ぎ出し……ということを繰り返しながら登りました。
峠まであと数百メートルという場所の「富士山眺望地点」にて最後の休憩。青空が美しい日でしたが、富士山は見えず。もっと早い時間帯なら見えるのかな。真冬でももちろん見えるでしょうが、路面が凍結してそう。
和田峠にて心ゆくまで記念写真を撮りまくった後は、表和田を下って帰ります。何度も書いていますが、私は下りも大の苦手。登りはいざとなったら歩いちゃえばいいのですが、下りはそうもいかないし……と、これまた恐れをなしていたのですが、ブレーキを握りやすいブルホーンハンドルのおかげもあって、ゆっくりですが何とか下ることができました。
しかし、表和田は噂通りの激坂ですね(18%ほどあるとか)。特に、道がカーブしていくあたりの斜度といったら、もうとてもじゃないけど登る気にはなれません。裏和田から登ったおかげで、表和田から下り基調の陣馬街道へ至るまで、一気に下っていくことができたのですが、逆のルートだったらいったいどうなっていたことか(笑)。
いつか行ってみたいと思っていた「夕やけ小やけふれあいの里」もあっという間に通り過ぎ、今まで通ったことのないルートの車道を一目散に(?)走り抜け、あっという間になじみの立川付近まで戻ってきてしまいました。
結局、この日の走行距離は約98キロ。普段なら「あと2キロ~」と遠回りして距離を稼ぐのですが、さすがにこの日はおなか一杯(笑)。100キロには届きませんでしたが、100キロ以上に手ごたえ……というか、脚にこたえる走行となったのでした。
「私でも大垂水峠を登れるかな?」に始まった今回の企画は、一生行くことがないだろうと思っていた和田峠にまで登ってしまうという予想外の展開になり、そして何とか無事に戻ってくることができました。ペースを合わせて、つかず離れず見守ってくださったお2人には感謝のことばもありません。このトシになっても何かしら新しい経験ができて、「達成感」が味わえるというのはすばらしいことです。
この日以来、以前よりも車道を走るのがちょっとだけ怖くなくなって、スピードを出すことにも少しだけ抵抗感がなくなったことは、ひとつの成果かも。でも、これまで通り、のんびり安全運転で自転車生活を続けていくつもりです。臆病であり続けることで、ここまで無事でいられたのかもしれないのですから。
*追記*
師匠&先輩には「ビンディングにして、ダンシングもできるようになるともっとラクに登れる」とのご助言をいただきました。普段の自転車生活では、両方とも縁がないもんなあ(ダンシングはできないことはないのですが、上り坂でやったらかえって不安定になりそう)。いよいよローラー台でも買って、ビンディングの練習でも始めますか!?
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コメント
裏和田峠でも12%ですか?
うわ〜。
表はどうなってるのでしょう。
しかし、休み休みとはいえ、キッチリ登り切ったのは素晴らしいですね。
その達成感、味わってみたいですが、坂は苦手です(汗)
投稿: なす子 | 2008/11/06 13:32
なす子さん、コメントありがとうございます。
和田を軽々制覇してしまう女性サイクリストが少なくない中で、赤っ恥な体験談なんですけどね。ホント、お恥ずかしいです。
基本的には、おいしいものを食べるため(&サッカーを見るため)に自転車に乗っていますので、今後もこういうことはあまりないと思うのですが、あの達成感は独特ですね。
記事に追記しちゃいましたが、表和田は18%くらいだそうですよ。今回は下りましたが、登っていたら壁みたいに見えるだろうなあ(ブエルタでの20数%なんて、実際どう見えるんだか)。
投稿: つぴぃ | 2008/11/06 21:19
すごいですねぇ~、これは記念と自信になりますよね。
ちなみに、頂上までどれくらいの時間がかかるものでしょうか?
私も行ってみたいけど、また膝を壊したらと思うと行けません。
裏側には、『TRICK 劇場版』と言う映画のロケ地があるんですよね。
あぁ見に行きたい!
電動自転車か!w
投稿: まめ | 2008/11/06 22:38
まめさん、コメントありがとうございます。
所要時間……覚えていないのですが、自分で考えていたよりは短かったです。距離そのものもそれほどありませんので。
膝を再発させてしまっては元も子もないので、ムリは禁物ですね。
「TRICK劇場版」のロケって、あのあたりでやっていたのですか。意外です!
投稿: つぴぃ | 2008/11/07 01:15
和田峠ガイドありがとうございました。
道を横切るリスについては,帯広市に出張に行った際に目撃しました。
動物注意の道路標識のキャラクターが,リスになっているのがポイントです。
リスは意外に素早い動きで,尻尾が走るときに伸びるので,一瞬イタチか何かかと思いましたが,そのまま木に駆け上ると,後ろ足で立ち上がり,枝の上で尻尾がくるっと丸くなったので,リスだと分かりました。感動する情景です。
和田峠を下るのはとても怖そうですね。
私も速度そのものよりも,スピードを出しすぎて自動車やオートバイなどを回避できなかったらと思うと,とても不安になって速度を抑えてしまいます。サイコンの記録を見ると,登りよりもゆっくりと降りています(笑)。
杉がいっぱいで花粉症の人には怖い光景ですが,実に爽快な眺めですね。
湧き水もポイント高いです。
100km走行をして,ビンディングへの道も開け,つぴぃさんの開眼ぶりが伝わってきました。
投稿: nekki5149 | 2008/11/07 10:51
nekki5149さん、コメントありがとうございます。
食べ歩きポタばかりしているので、ビンディングの必要性は感じなかったのですが(怖そうですし、以前、似たようなものを使って立ちゴケしたこともあり)、本気で山登り(笑)するのなら考えないとなりませんね。
下りをすごいスピードで下れる人はスゴいと思いますが、私にはそんな度胸も能力もないので、これまでどおりタラタラ下ろうと思ってます。安全第一で。
投稿: つぴぃ | 2008/11/07 19:04
和田峠は短いですが、その分勾配が厳しいですね。
峠を越えたことに意義があると思いますよ~
そして下りは安全第一(^^)
投稿: きーじぇい | 2008/11/07 20:33
きーじぇいさん、お久しぶりのコメントをありがとうございます。
そういえば、長い距離を登ったことがないので、次はそれでしょうか(←懲りてない)。
きーじぇいさんのように、登りもラクラクの旅情派にあこがれるのですが、なかなか現実は厳しいようです。
投稿: つぴぃ | 2008/11/08 00:26
本当に大変でしたね。お疲れさまでした。m(_ _)m
……実は『じてんしゃ日記』を読むまでつぃびさんのことを、バリバリのスポーツウーマンかつキャリアウーマンだと思っていました。『じてんしゃ日記』を読んだ後、目が点になりました。(・o・)
逆に心配になりましたが、余計な心配でした。大変失礼しました。m(_ _)m
「継続は力なり」と言いますが、その通りの結果だと思います。
ぼくはと言えば、40の坂を越えてから、体力が衰えていくのを感じるようになりました。(;_;)
ただ物欲で気力を奮い立たせている、という状況です(^_^;
もう少し前向きに進まなければならない、と思いました。
投稿: H-Wac(わっく) | 2008/11/10 21:49
H-Wac(わっく)さん、コメントありがとうございます。
さすがに寄る年波には抗えませんが、必死に頑張っているところです(笑)。効果が出ているかどうかは謎ですが……。H-Wac(わっく)さんも頑張ってください。
投稿: つぴぃ | 2008/11/11 01:13