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2009/01/18

「檜原村紀聞」

読んでみたかった「檜原村紀聞」(瓜生卓造・著/平凡社ライブラリー)をようやく読むことができました。

自転車生活を始めたころははるか遠くに思えた五日市方面も、最近はだいぶ身近になってきました。ところが、その先の檜原村へはまだ3回ほどしか行ったことがなく、東京都の西端・奥多摩町には今でもたどり着けないありさま。そんな私にとって、檜原村は今でもちょっとした「憧れの地」なのでした。

この本に出会ったのは、いつも寄らせていただいている「山猫亭」の本棚。最初の数ページをぱらぱらと見て、「これは絶対全部読みたい!」と探したものの、どうやら絶版になっている様子。最終的にはAmazonのマーケットプレイスで入手することができました(便利な世の中になったものです)。

この本が最初に刊行されたのは昭和52年。著者は檜原村に魅せられ、足しげく通って地元の人の話を聞きながらこの本を書き上げたようです。ここに描かれている檜原村はもう30年以上も前の姿ですが、地図を見ながら読むうちに、ゆっくりと村のあちこちを訪ねてみたいという気持ちになってきます。

最初に檜原村に興味をもったのは、都民の森まで自転車で行ったときのこと。延々と続く登り坂にうんざりしながら漕ぐうちに目に入った道路標識の文字は「人里」。なるほど、こんなド田舎でも人が住んでいるから「人里」なのね~などと思ったりもしたのですが、その下のローマ字は「HENBORI」。どう読んだら「人里」が「へんぼり」になるの!?と激しくギモンに感じたのが始まりでした。

この「人里」以外にも、檜原村には変わった地名がいくつもあります。「笛吹」は「うずしき」だし、「神戸岩」が「かのといわ」なのも、「払沢の滝」が「ほっさわのたき」なのもなんだか不思議。この本を読むことで、こういった地名の由来を知ることができるかも!?と思ったことも、読んだ理由のひとつでした。

結論からいえば、地名の由来を正確には知ることはできませんでした。が、さまざまな説を知ることができ、逆に檜原村の奥深さを知ったような気分。また、檜原村のことだけではなく、民俗学的な意味での知識を多数得ることができたのも収穫でした。

自分の本の場合、気になる事柄が書いてあるページの隅を折りながら読むのがクセなのですが、やたらと折り返しがついてしまったのがこの本。ことあるごとに読み返しながら、今後のポタの糧にしていくことになりそうです。自転車生活をしていなかったら、たぶん一生読まなかっただろうと思うと、ちょっと不思議。今後もこういう本との出会いがたくさんあるのかもしれません。

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コメント

つぴぃさんの様々な記事から,ポタで行った地やその先に関心が芽生え,文献や地図で調査をし,それがさらに興味を増し,また実際にたずねるという循環がポタの魅力だと思いました。
私も自転車に乗らなかったら多摩川やそれにかかる橋,その周囲の施設などまったく気にもとめない存在だったと思いますが,地域紙や地元図書館にあるガイドなどを読むようになりました。
檜原村もいつか行ってみたいです。その前に五日市ですが・・・。

投稿: nekki5149 | 2009/01/19 10:08

やっぱり気になりますよね。
由来って興味が湧くとどんどん調べたくなります。
その果てにうどんを食べ歩いているわけですが・・・・私の場合。

これからも面白い由来を取り上げていただければ、と思います。
宜しく。

投稿: サイクロン | 2009/01/19 12:37

本が手に入ってよかったですね。
Amazonで買ったなら著者の他の本、奥多摩方面の話の2冊もお気づきと思います。そちらは私も図書館のものを読んだだけで手元にはありませんが、「檜原」とは若干テイストが違うものの、やはり面白いと思いますのでそちらも読んでみてください。

投稿: 山猫の店主 | 2009/01/19 23:24

nekki5149さん、コメントありがとうございます。

ロードなら五日市はあっという間ですよ~。見どころがたくさんありすぎて、何度通っても飽きないところです。ぜひぜひいらしてくださいね。

投稿: つぴぃ | 2009/01/20 10:47

サイクロンさん、コメントありがとうございます。

サイクロンさんの武蔵野うどん食べある記はスゴいです。あんなにたくさんお店があるとは思いませんでした。データベースか何かにするといいかもしれませんね~。

投稿: つぴぃ | 2009/01/20 10:48

山猫の店主さま、コメントありがとうございます。

山猫亭にうかがわなければ本の存在も知らなかったと思います。多摩川の本の存在は知っていましたが、奥多摩は気づきませんでした(が、先ほど検索して確認しました)。

またマーケットプレイスで購入しようかと思います。今年は奥多摩まで行かれるといいな……。

投稿: つぴぃ | 2009/01/20 10:50

大雑把に奥多摩方面の としてしまいましたが、多摩源流を行く と 奥多摩町異聞の2冊でした。
地名は元々地元で呼びならわされてきた音こそがオリジナルで、それに漢字が後付けされているパターンが多い訳ですが、逆に人里などはどうしてそんな漢字を当てたのかというのも考えていくと面白いですね。

投稿: 山猫の店主 | 2009/01/20 20:17

こんにちは。「へんぼり」面白いですね。
私も自転車で出かけて新しい発見や、楽しみが沢山出来ました。
奥多摩方面は子供の頃はよく川遊びに連れて行ってもらったのですが、千葉からだとちょっと遠いのが残念です。「奥多摩」「御嶽」駅に行きたいのでいつかは・・・。
憧れの「山猫亭」さんにも必ず行ってみたいです。

ところで、つぴぃさんのブログ、リンクを貼らせていただいても宜しいでしょうか?

投稿: ハルル | 2009/01/20 21:28

山猫の店主さま、コメントありがとうございます。

瓜生卓造さんの2冊、Amazonでチェックしました。いずれ購入して読むつもりです(手元に置いておきたい気がしますので、購入することにします)。

地名、その呼び名に慣れてしまうと何とも思いませんが、不思議な読み方をするところがあちこちにありますね。多摩地区でも、檜原村には特に多いような気がします。

投稿: つぴぃ | 2009/01/21 19:25

ハルルさん、コメントありがとうございます。

私も、千葉方面に行ってみたいです!(たぶん泊りがけになるでしょうが) ダンナが波乗りの人なので、以前はよく鴨川とかに行っていたのですが、今はすっかりご無沙汰で、年に2回ほど柏と蘇我(サッカーですね(笑))に行くだけになってしまいました。

リンク、ありがとうございます。私もリンクさせてください(と、お願いしておきます。ぐーたらなので、実作業をするのは少し先になりそうですが)。

投稿: つぴぃ | 2009/01/21 19:30

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