2009/02/23

東京ドロンパ 勝利の鍵

府中フォーリスで、再び東京ドロンパに会ってきました!

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↑売り子さんとしても大活躍!
(一般人ではないという認識のもとモザイクなしで載せます)


私はすでに小平で会っていたのですが、ダンナはまだ未体験。
「府中フォーリスにドロンパが来るから! 絶対見たいでしょ!?」
「いや別に、どっちでもいいけど」
「そうだよね! すっごく小さくてかわいいから、とにかく行こう!」

……というわけで、郷土の森博物館での観梅もそこそこに、行ってまいりました。
記念写真も撮って、ふわふわの尻尾にもさわって大満足(←我ながらバカっぽい)。


肝心のスタジアムデビューを果たしていないという段階ではありますが、個人的には、ドロンパは「大成功」のマスコットだと太鼓判を押してしまいましょう。その理由をつらつらと考えてみるに……。


*キャラクターが明確であること

「やんちゃな子供のタヌキ」「ダンスが得意」「人なつこくてハグが好き」といったキャラクター付けがしっかりしていて、いつ会ってもハズレがないというのはとても重要なことです。世の中にあまたいるマスコットの中には、ただ立って握手すればいいと思っているフトドキモノもいるようですが、そんなことではこの厳しいマスコット業界の荒波を乗り切ることはできません。

この日のドロンパも相変らずのやんちゃぶり。尻尾をさわりたいというお客さんがいれば、尻尾を突き出してお尻を振ってみたり、要望に応じてさまざまなポーズをとったり、カートを引いたお客さんがいればそのカートにまたがってみる素振りを見せたりと、その臨機応変な応対ぶりには本当に驚かされました。

このすれっからしのワタクシでさえ、ドロンパに「中の人」がいることを忘れてしまうような(というか、そんな人はもちろんいないのですが)、そんな「ドロンパ以外の何者でもない」生き生きとしたパフォーマンスが彼の最大の特徴であり、強みではないかと思ったりもするのです。


*小さいこと

東京ドロンパのもうひとつの魅力は「小さいこと」です。これは、実際に会ってみるとよくわかるのですが、世間でよく見かけるマスコットと比べると本当に小さい。160センチの私とたいして変わらないくらいなのです。

子供のころ、マスコットがあまりにも巨大すぎて恐ろしく感じたことはありませんでしたか? 映像では子供くらいの大きさなのに、着ぐるみになってみると大人よりも大きく、顔が子供の背丈ほどもあったりして、あまりのギャップと恐ろしさに逃げ帰った記憶もあったりします(笑)。

それに比べると、ドロンパは小さいだけあってすごく親しみやすいのではないかと思うのです。大人にとっては「思っていたより小さくてかわいく」、子供にとっては「思ってたより大きすぎなくて親しみやすい」存在になってくれるのではないでしょうか。


*初期流出画像の存在

マスコットの場合、「イラストではかわいかったのに、実物はなんだかねー」という場合が少なくありません……というか、ほとんどがそうなのではないかと思います。ところが東京ドロンパに限っていえば、イラストより実物のほうがずっとかわいい!という稀有なケースに。

これは、本体おひろめの前にネットで明らかになった「全裸の貧相なタヌキ」の画像があまりにも衝撃的だったという暗い過去(笑)にも原因がありそうです。あれを見て受けたショックの度合いが強いほど、現実のドロンパへの好感度が急上昇してしまうことはいうまでもありません。

この日、ドロンパマフラーが2種類初お目見えしましたが、個人的には「イラスト入りのマフラーにはあまり魅力を感じないな~」と素通りしてしまいました(笑)。商品開発ご担当様には、ぜひドロンパの写真入りグッズをたくさんつくっていただきたいものでございます。


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↑こちらのほうが好みでした


……と、「東京ドロンパ勝利の鍵」をいろいろ考えてきましたが、今後のドロンパに期待することも付け加えておきましょう。何といっても、スタジアムデビューはわずか2週間後なのですから。


*他サポにはどう接するのか

他チームの場合、「マスコットはアウェイサポに対しては基本的に無視」というケースが多いようです。アウェイサポに喧嘩を売るのはもちろん言語道断ですが、ここは人なつこいドロンパのこと、せめてアウェイゴール裏に手を振りに行くくらいのことはしてもいいのではないでしょうか。

私自身、東京ファンのくせにグランパス君ぬいぐるみを買って帰った過去がありますし(笑)、ドロンパが愛想を振りまけば、マスコット好きのアウェイサポがグッズを買ってくれるかもしれません。NACKスタでリス男とリス子が挨拶に来ると、やっぱりうれしいですからね~(←名前が違います!)。


*仲間はできるのか?

マスコットは数が増えていくものなので、いつかはドロンパ君にもお仲間ができることでしょう。まだお子ちゃまなので「妻子」ができることはないでしょうが、次にやってくるのは「お父さん」なのか「兄弟姉妹」なのか「友達」なのか、今からいろいろ気になるところです。


*やっぱりボイスチェンジャーはやめてほしい

MXの応援番組では「ドロンパマイク」を使って「犯罪者声」で話していたドロンパですが、基本的にマスコットにはしゃべらないでもらいたいなあというのが正直な気持ちです。どうしても何かメッセージを伝えたい場合は、大型ビジョンを利用した筆談で! 府中のイベントでも、身振り手振りで十分意思疎通ができていたではありませんか。ぜひぜひ、ご一考していただきたいと思います!


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↑そういえば「写真展」はろくに見なかった(笑)

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2009/01/23

おひろめ。

「FC東京ホットライン」で、動く「東京ドロンパ」を初めて見た。

思っていたより軽快なアクション……つーか、軽快すぎ(笑)。ローラーブレードとか、ラジカセかついでのダンスとか、十年前の若者ですか!?という感もあって、「頑張ったんだなあ」と涙ぐましく思ってしまう。中の人(いない!)のオーディションとかもやったのかな~。

心配していた全裸のタヌキではなく、ちゃんと東京のユニフォームを着ていたのでひと安心だ。スカウトされたときはフツーのタヌキだったから服は着ていなかったのだろうが、この仕事をするにあたって東京ユニを着用することになったのだろう(と、解釈するのであります)。

ひとつ違和感があるとすれば、「しゃべること」かな。マスコットがしゃべるというのはあまり前例がないような気がするし、しゃべる必要はないと思う。会話がデフォルトになってしまったら、試合ごとに何かしらコメントを言わなきゃいけなくなるハメにもなりかねないし、それはファンが望んでいることとは違うと思うから。

その昔、アニメ版の「ポケットモンスター」が始まったばかりのころ、ピカチュウはレベルを上げるにしたがって人間語を話すようになる設定だったという話を聞いたことがある。紆余曲折の末、結局その話は流れて、彼は今でも「ピカ!」と「チュウ!」しか話せないし、進化もしないわけだが、だからこそ今のような人気キャラになったのではないかと思っている。

そんなわけでドロンパ君には、人間語を理解していてほしいし、ブログを書いてもかまわないけど、しゃべるのはどうかな?と感じてしまうのだ。これからはできるだけ無口でいてほしいかな。

今後の展開としては、予算の関係もあるだろうが、いつお仲間ができるかということにある。他クラブを見ても、ひとりきりというところも少なくないが、「数で攻める」ところもいくつかある。パターンとしては、「家族」「彼女」といったところだが、ドロンパ君の場合はどうだろうか。

彼にサッカーを教えた(?)お父さんが出てきてもいいし、ガールフレンドができてもいい。ガールフレンドはドロン子か!? ドロン女では作品が違うし、年増っぽい名前だしな。アフリカから泥グバという名前の友達でも来てくれたら、ぜひチームでプレーしてほしいけど(笑)。

それより何よりすばらしかったのは、番組レギュラーの目黒氏とのかけあい(!?)。ぜひぜひドロンパとともに目黒さんもレギュラー出演してもらいたいくらいだ。本当にいいコンビになりそう(笑)。

女子供を引き付けるためのアイテムと思われがちだけど、マスコットというのは、クラブと命運をともにする稀有な存在だ。フロントが入れ替わっても、チームの監督やメンバーが変わっても、ファンが入れ替わっていっても、ドロンパはこれからもずっとドロンパのままで、東京を応援しつづけていく。マスコットというのは、思っているよりもずっと重要な存在なのだ。

これからのドロンパを魅力的なキャラクターにしていけるかどうかの一部は、われわれファンにもかかっている。何はともあれ、無事に誕生したことを喜び、これからは「ウチの子」としてファンも一緒になって育てていかなくちゃならない。愛すれば愛するだけ、彼は応えてくれるはずだしね。

ようこそ、東京ドロンパ。これから一緒に頑張っていこう!

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2009/01/22

嵐の前の……

新体制発表を明日に控え、「嵐の前の静けさ」といった感じである。


新スローガンや背番号についても気になるところだが、何といっても注目すべきは、クラブ史上初となるマスコットのおひろめだ。

ネットで東京の情報を収集している人々にとっては、マスコットが「東京ドロンパ」であることや、外見が貧相な痩せたタヌキであることは周知の事実なのだが、考えてみたら公の場で「ドロンパ」の名と姿が明らかにされたことはないのだった。

この段階で大どんでん返しはないだろうが、名前も姿も正式に明らかにされていないマスコットの姿を、多くのファンがすでに知っていて、しかも何やら親近感みたいなものまで抱きはじめているという事実は実に奇妙でおもしろい(笑)。以前、名前と画像のリークは意図的なものだったのでは!?と書いたことがあるが、本当にそうだったのかもしれない。

われわれはすでに、ある程度「ドロンパ」に免疫ができているため、前もって与えられていたイメージととんでもなく違うものが出てこない限りは、「ようこそドロンパ」という気分で「彼」を迎えられることだろう。最初の姿が衝撃的だったので(全裸だったし)、ユニフォームを着ているだけで「思っていたよりいいじゃん」とか思ってしまうかもしれない。これもフロントの思う壺だったりして(笑)。

外見はともかくとして、重要なのは中身(中の人などいない!けどね)だ。どんなキャラクターで、どんなパフォーマンスをするのだろう。ドロンパが真に愛されるマスコットになれるかどうかは、中身次第だ。

チームが勝ったときにいかにともに喜び、負けたときにいかにファンをなぐさめるのか。子供たちにはどう接するのか。相手チームサポにはどう対応するのか。開幕してみなければわからないことだけど、しばらくのあいだはドロンパの反応が見たくて早めにスタジアムに行ってしまうかも。

どんなキャラクター商品が発売されるのかも気になる。実際のマスコットは人に近いシルエットになるのが通常だけど、ぬいぐるみなどはデフォルメサイズでふわふわした感じでつくってほしいな~とか、まぁいろいろなことを考えてしまうのである。

日本はキャラクター立国だ。かわいかったりユルかったり、魅力的なキャラクターをつくることにかけては世界一といってもいいと思う。ドロンパが、キティやピカチュウといった世界中で愛されるキャラたちの末席に加われるよう、他サポからも一目おかれる(ドロンパを見に味スタへ遠征しよう!と思ってもらえるかどうか)マスコットになれるよう、切に願うばかりだ。間違っても、マスコットだけはイングランド風(不気味で造型が悪い)にならないようにね!


明日もドロンパネタかも!?

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2008/12/05

明日は最終戦

早くも明日はリーグ最終戦だ。

優勝チームがどこになるのかという興味はだいぶ薄れてしまったが(どこになっても影響はないし、興味もない)、残留争いについては複雑な心情だ。

17位の千葉が勝ち点35、磐田とべるでーが勝ち点37で15、16位。大宮と新潟も安泰とはいえないが、残留争いはこの3チームに絞られるといってもよさそうだ。

わがチームの試合と関係がないのであれば、「千葉には残ってほしいし、べるでーなんか落ちてしまえ」とあっさり言えるのだが、今回はいろいろな事情が絡んでいるのでそう簡単に片付けるわけにもいかない。

東京の最終節の対戦相手は、他ならぬ千葉だからだ。おまけに、ACL出場圏内の3位に入るためには、勝利はもちろんのこと、べるでーが川崎に勝ってもらわねばならない(他にも条件はあるけど省略)。え゛~、これってどういう二律背反!?

東京と千葉はそれぞれ目標は異なるが、「自軍の勝利を前提」として他力本願で目標を達成できるということになる。明日は目の前の試合も気になるが、他会場の試合も気になるという、何ともやきもきさせられる90分になりそう。他会場チェックもしたいけど、アクセス集中で見られないこともあるだろうし、意外とゴール裏の反応で経過を知ることになるのかも。

東京は引き続き梶山が出場停止で、ナオが負傷とのこと(天皇杯までにはどうか復活を!)。不安はあるが、チーム状態はとてもいいようだし、何より「ACL、元日の国立という旗印は下ろしていない!」のだから、チーム一丸となって戦い抜くしかない。ホーム最終戦では長らく勝てなかったけど、リーグ最終戦はかなり勝率がいいということもあるし(私が見るようになってからは、負けたのは02年の鹿島戦だけ)。

どういう結果になるのかはまったくわからないが(東京の勝利は信じてます!)、それ以前に、トラブルが起きないようにしてもらいたい。どのような結果であれ、ピッチに飛び降りるとか、相手を過度に中傷するとか、小競り合いとか、そういうことになりませんように。昨年の最終節でも甲府の降格を見守ってしまったのだが、今回のほうがもっと殺伐としているような気もするから。

天気予報によれば、今夜はこの冬いちばんの寒波がやってくるとか。明日は完全防寒仕様で出かけよう。そして、来年は楽しめなくなるフクアリグルメを堪能してこなくては(……って、そんな雰囲気じゃないかも)。

某ドロンパな画像が判明して数日たったわけだが、我ながら驚くほどに順応するのが早く、今では「ユニさえ着てくれればあれでもいいや」と寛容な態度をもてるようになった。慣れというのはかくも恐ろしいものなのである(笑)。

そう考えると、この画像流出も意図的なものだったのかもしれないと勘ぐりたくもなる。もしも来年のホーム開幕戦でいきなりヤツがドロンパと出てきたとしたら、ショックのあまり、開幕戦の内容なんか頭に入らず、シーズン開幕の喜びも吹っ飛び、頭の中がどす黒いドロンパでいっぱいになってしまうことだろう。

ところが、数ヶ月前には「東京ドロンパ」なるネーミングが明らかになり、今度は画像までアンオフィシャルな形で判明してしまった。われわれは数ヶ月かけて、ドロンパに順応……というか、決して望んでいたわけではないにせよ、免疫をつけてきたということになる。

これは、たとえるならばインフルエンザにかからないように予防接種を受けるようなものだ。ドロンパに少しずつ触れさせることでドロンパへの抵抗力をつけさせ、結果的に来年の3月には、東京ファンの血管にはドロンパがドロンパドロンパと流れていることになるわけで……。おそるべし、ドロンパワクチン。

世の中は「ゆるキャラ」ブームだけれど、これは一過性のもので、「ゆるい=かわいい=癒し」という価値観がずっと続くとは思えない。そういう意味で、ゆるキャラの真逆をいくドロンパは、それはそれで「あり」なのかもしれない。

イラストを見た限りでは、かなりやんちゃなキャラのようだが、これも東京のゴール裏のイメージとかぶるのかもしれない(←ムリヤリ肯定的に考えています)。個人的には、「やんちゃ」よりも「かわいい」ほうに比重をおいてほしかったけどね。まぁいっか。服さえ着てくれれば(←こだわってます)。

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2008/12/01

ホーム最終戦雑感

J1リーグ第33節 東京VS新潟は、1-0で東京。
勝ち点55で、順位は5位となった。

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↑今年最後の味スタの夕暮れ


見る側にも、忍耐がいる試合だった。時間がたつのは早く感じられたけれど、特に前半の見せ場は塩田のみといったところ。帰宅してからスカパーの録画を見たが、ハイライト映像は新潟のチャンスばかり(言い換えれば、塩田&ゴールポストのナイスセーブ)。さもありなん。

試合よりも夕焼けに心を奪われた前半が終わり、ハーフタイム。ピッチに出てきたサブ組の風景を見るうち、後半冒頭から大竹の投入があるかも!?と思った。で、代わるとすればエメルソンだと。

梶山の不在で久々にスタメンで出てきたエメだけど、昨日の出来では「来年はいないかも」と思ってしまう。個人のテクニックではものすごくうまいのに、集団の中ではうまくいかず、足を引っ張ることが多すぎる。「助っ人」という役割が求められる外国人選手の「成長」を待っている余裕はないしなあ……。

後半から大竹投入。その後、加わったメンバーは、鈴木達也と赤嶺。赤嶺のゴールは83分だが、ピッチに出てきたのは75分。15分でこれだけの仕事をする男はなかなかいないよ……。ご両親と親戚が来場していたらしいが、活躍できて本当によかった!

スカパー実況&解説陣が何度も疑問視していたように、私も「なぜ赤嶺はスタメンではないの?」と思ってしまうクチなのだが、こうして結果も出ていることだし、何よりヒロシに全幅の信頼を置いているので、今はとやかくは言わないのである。ただひとつ、来季は赤嶺に出ていかれないように頑張ってくださいと。それだけかな。

終わってみれば1-0で勝ったからいいようなものの、内容に関しては誉められたものではなかった。神戸戦で苦戦したのは「神戸がいいチームだったから」と納得もできたけど、新潟はお世辞にもいいサッカーをしているとは思えなかったし(そりゃ決定的なチャンスは作られましたが)、「相手のレベルにつきあっていてどーすんのじゃ!」とグチグチ言いたくなってしまった。あのままドローで終わっていたら、相当後味の悪い試合になっていたことだろう。

内容が悪くても、苦しい試合をしても、1-0でしっかり勝ってくるのが強豪チームというもの。東京もこれからそうなっていかないと! 「よく頑張ったけど負けた。惜しかった!」で満足しているようでは、上位チームにはなれないのだ。これからまだまだ苦しいときはあるだろうけれど、新潟戦の勝利は未来への第一歩なのだと思いたい。

ホーム最終戦の恒例ということで、試合に出られない選手たちはスタジアムのあちこちのブースでお手伝い。残念ながらスタジアムに入るのが遅かったので(近くの公園で紅葉見物をしてたので(笑))、ほとんど見ることができずに残念。バックスタンド側のSOCIOカード交換コーナーで徳永選手と握手したくらいかな。もっと早く来ればよかった!

録画を見て確認したのだけど、城福監督に「シャー!」をやらせたのは長友選手だったのね。監督にそんなことをさせられる選手は彼だけでしょう(バクスタに向かっての初シャー!も彼)。たとえ初対面であっても、その人の心をがっちりつかんでしまうような魅力的なパーソナリティと、卓越したコミュニケーション能力の持ち主。彼なら、たとえ言葉ができなくても、すぐに海外でもなじむことができるんじゃないかな(ずっと東京にいてほしいけど)。

夜はプレミア、チェルシーVSアーセナル。スタンフォード・ブリッジで2敗目でガックリ。しかも負けたのがリバプールとアーセナル。悔しい。両監督の出会いはJリーグだったというのをプレビューショーで知って「そうだったのか!」とビックリ。磐田と名古屋かー。今、思うと、当時のJってスゴい人材がいたのね。

今年の味スタでの試合観戦はこれにて終了。約7年お世話になったバックスタンドに別れを告げて、来年からは違う場所で見る予定。でも、日陰で寒かったらまたバクスタに戻ってきちゃうかも(笑)。

勝利の喜びもつかの間、某所で「東京ドロンパ」な画像を見て、大ショック。それはないよ~(泣)。

仮面姿で全裸なんて、どーゆー変態ですか!? ユニフォームを着てないというのも、サッカークラブのマスコットとしてありえない。これでは、他サポの笑いものになること必至。しばらく見なかったことにしておこう(来年のユニが確定してないから全裸なのだと思いたい。せめて服を着てください!)。

ユニ着用で、中の人が頑張ってくれれば、なんとかガマンできるかな。コイツを見るために味スタへ行きたいと他サポに思わせるような、そんなキャラにしてください。

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2008/10/10

マスコットに求めるもの

来年にはお披露目になるであろう東京のマスコットですが、その役割とともにどうしても気になるのはズバリ「服装」であります。

サッカークラブのマスコットは、基本的にユニフォームを着ているものなのですが……。

ワタクシ、個人的に強く主張したいのは「ぜひぱんつを穿いてほしい!」ということなのです(←話題に困ってこんなネタかよ!)。

先日、プレゼントされた「青赤ペアベア」ですが、彼らは上半身のユニしか着ていません。小さなぬいぐるみならそれでもOKですが、着ぐるみマスコットでぱんつを穿かないのは、どうにも恥ずかしく思えてしまうのです。

もしかしたら、こんなことを考えてしまうワタクシがおかしいのかもしれません。第一、Jリーグで大人気のグランパス君は全裸なのですから(たまに浴衣などを着用するようですが)。いえ、鳥類や爬虫類、両生類に海生哺乳類なら、ぱんつがなくても違和感がないのかも!?(川崎のふろん太くんはイルカですが、律儀にぱんつを穿いてますね)。

W杯ドイツ大会のマスコットのライオン・ゴレオはシャツしか身に着けていなかったのを覚えておいででしょうか。一部ではそれが話題になり、揶揄されたこともありました(ついでにグッズが売れず、関連商品の製造会社がつぶれたという話もありますが、ぱんつを穿いていたらもう少し事態は改善していたかもしれません)。

2010年南アフリカ大会のマスコット・ザクミは、幸いなことにちゃんとぱんつを穿いていますが、それ以前に、どうしても「発疹が出たライオン」にしか見えず、不気味すぎることが難点ですので、大人気になるとはどうしても思えません。やっぱり哺乳類系のマスコットにするのなら、最低限、ぱんつは身に着けてほしい……そうでないと、他サポに何を言われるかわかりません。

とにかく、数万人のお客さんの前に姿を披露するのですから、失礼のない服装にしてもらいたいものです。

ふだんであれば、今日のネタは「代表戦」のはずだったのですが、なんときれいさっぱり「忘れていました」。いや~、私としたことが。W杯最終予選は翌週だよね!?ということしか覚えていなかったのです……でも、別に忘れていてもあまり問題がなかった試合みたい。見たとしても、どーせ文句しか書かなかっただろうし(笑)。

おまけに忙しくてサテライトも見に行っておりません。どちらかということ、代表戦よりもサテライト試合を逃したほうが残念だったりする今日このごろなのです。

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2008/10/05

パルに負けた!

J1リーグ第28節 東京VS清水は、1-5で清水。
東京の連勝は、大敗でストップした。

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↑あきれたスコア


最初にボタンを掛け違えたまま、それが最後まで修正できずに自滅したような印象の試合。負け惜しみではないけれど、このスコアはチームの実態とはかけ離れていると思う。各国のリーグ戦を見ていれば、こんな試合はたまにはある。それがわがチームに降りかかってくるとショックだけれど。

この日のキャプテンは梶山。最近のキャプテンは佐原だったが、ここ数試合、随所に光るプレーを見せながらも軽率なパスミスを繰り返していた梶山に、キャプテンマークを与えることで奮起を促したのだろうと解釈した。だが、残念ながらこの配慮は裏目に出てしまっていた。相変わらず、ボールこそ取られないが、その後に簡単に敵に渡してしまいピンチを招くことがしばしば。失点の原因もいくつかつくっていたと思う。

このキャプテンに引きずられるように、東京の選手たちも細かいパスまわしに終始して、なかなか攻撃の形がつくれなかった。清水が2~3タッチでゴール前にボールを運んでシュートまでもっていくのに対して、東京は10回以上ボールを回していたのではないだろうか。前半の終盤では、まるでリードしたチームのようにボールをまわすだけで、見ていてガッカリさせられてしまった。

後半は、いきなりエメルソンと大竹を入れて、攻撃全開モード。もともと得失点差が少ないわがチームとしては、少しでも得点をして挽回しておきたいところ。後半はほぼ一方的に攻撃をし続けるが、やっぱり何かが噛み合わなかったのがこの日の東京。エメルソンのゴールの後、すぐに畳み掛けられればよかったのだけど……。

それでも、途中投入のエメルソンと大竹には、しばしワクワクさせられた。特に大竹はずいぶん身体が強くなったねー。あの「大竹ルーレット」(!?)にはホレボレしましたよ。スキあらばシュートを撃とうという気構えもよかったしね。他の選手たちについては……あまりいろいろ書きたくない。あんなに消極的な今ちゃんはあまり見たくないですよ。でも、佐原君は戦っていたね。

何より残念なのは、今季4回も対戦した清水を相手に一度も勝てなかったということ。同じ相手に連敗しては、苦手意識が生まれてしまう。だからこそ、残りの試合、清水と鹿島にだけは負けてほしくないと思っていた。特に対戦数が多い清水には。もっとも、どんな相手であっても負ければ悔しいんだけどね。

とにかく、この日の清水は何をやっても調子が良くて、「こりゃ失点しそう」と思った場面で本当に失点してしまうのだから驚いた(笑)。前後半のロスタイムに1点ずつ献上しているのも、前がかりだから仕方がないとはいえ、何ともはや(最後の5点目は戸田なのだから恐れ入る)。とにかく、「こんなこともある」と天を仰ぐしかないのである。

試合開始前のユルネバは、ゴール裏が別の歌を歌っていたので歌い出しのタイミングがわからず、全体的に念仏のようになってしまっていた。思えば、このときにすでに「イヤ~な予感」はしていたのだった。

とはいえ、試合後のゴール裏は選手たちを励ます歌を歌い続けていて、それはとてもよかったと思う。ここでへこんでいてはいけない。連勝はいつかはストップするものだし、残念ながら最悪の形で負けてしまったけれど、これをきっかけにして、次の連勝につなげていけばいいだけなのだ。チームをサポートする気持ちを表してくれたゴール裏の態度にはホッとさせられましたよ。


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↑パルちゃん東京出張の巻


アウェイ側には清水のマスコット、パルちゃんが来るということで、マスコット好きの私はもちろん見に行ったのだった(笑)。パルちゃんはコンコースにはおらず、観客席でお客さんたちとふれあったり写真を撮ったりで、清水サポたちも大盛り上がり。その一角はまるで日本平みたいになっていたし、近くにいた清水ユニを来た老婦人は、まるで孫を見るように目を細めて「パルはいい子だねえ」と連れの人と話していた。

マスコット好きとしてはパルちゃん来場はうれしいけれど、東京好きとしてはこういう状況はヒジョーに好ましくない。清水サポはパルちゃん来場で勇気百倍だし、その勢いで勝ち点3まで豪快にもっていってしまった……という印象。

以前にも書いたけど、アウェイサポ集客のために敵マスコットを呼ぶのは本当にやめてほしい。これって、敵チームの選手がひとり増えたようなものなんですよ!? 敵チームマスコットを呼ぶなら、自チームマスコットとのコラボイベントがあるときのみ。敵に熨斗つけて塩を贈ってどーするのだ!?


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↑クマ当選の運があるのなら、その運はすべて東京勝利のために!
(どっかで聞いたような……)


テディ・ベアデーで、SOCIO招待デーということもあり、久しぶりに3万人を越えるお客さんが詰めかけてくれた味スタ。で、なぜ3万を越えると負けるのだ~!? これではリピーターが増えないではないですか。味スタを満員にするためにも、ここはどうしても踏ん張ってほしかったんだけどなあ。

いろいろな意味で、本当に悔しい敗戦。でも、まだ次がある。このブザマな敗戦を心に刻みつけて、将来「あのとき負けたから、今がある」と言えるような、残り6試合を期待していますよ! 中断期間で立て直そう。頑張れ!

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2008/09/13

「パルちゃんとグランパスくんのほん。」

Jリーグ最強の2大マスコットの本が出ました。
その名も「パルちゃんとグランパスくんのほん。

51rssjbja5l_sl500_aa240_まったく買うつもりはなかったのですが、本屋でパラパラと中身を見てみたところ、爆笑だか失笑だか、ともかくひとりごとをいろいろ言いそうになったので、これはヤバいと思ってつい買ってきてしまったのです(笑)。お値段も1000円ですし、内容と価格のバランスはとれていると思います。

えーっと、その名の通りの写真本です。両者の共演(?)は、基本的に巻頭の「対談」(清水のレストランでロケ!)のみ。あとはそれぞれのページになっていて、ホームタウン案内、思い出写真館、静岡弁(名古屋弁)紹介とか、パルちゃん(パルもんた)の人生相談とか、グランパスくんが陸上に挑戦!とか、両者目当てにアウェイ遠征した身にとってはかなり楽しめる内容になっております(笑)。

中には、他チームのマスコットからのメッセージコーナーなんてのもあります。対談でも「他のクラブのマスコットとも全員仲がいい」なんて話をしていたりするわけですが、当然ながら東京だけ蚊帳の外……。あ、2人ともまだニータンには会ったことがないそうで、会ってみたいとかそういう話はしてましたね(あぁ、だんだん書いていて脱力してきた……)。

それにしても、毎回パルちゃんショーのネタを考えたり、ホームでファンのお出迎えをしたりと、マスコットの役割は本当に大きく、かつ重大なものなのだなーと再認識。ホント、半端に「着ぐるみが来て手を振ってりゃいいんでしょ」みたいな心構えでは、愛されるマスコットにはなりえませんね。

東京は最後発で、パルちゃん&グランパスくんのような成功例も、あるいはあまり成功していない例も見てきているわけですから、ここでズッコけたりすると他サポの皆さんから相当物笑いの対象になるのではないかと思います。前例を参考にしたうえで、どんなマスコットにすれば愛されるのか、クラブをともに盛り上げていくことができるのか、よく考えてもらいたいものです。

基本的に、東京にどんなマスコットが来ても全力で努力して愛するつもりですが、最低限お願いしたいのは「目があること(デザイン上、鼻や口がない子もいますので)」。もしMr.ピッチのように顔がなかったら、正直いって自分の中で「なかったこと」にして、無視していくことになっちゃうかもしれません。だって、怖いんだもの。

さて、ピカチュウを見に、味スタでも行ってきますか(違う!)。

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2008/04/15

もひとつ着ぐるみネタで

先日、東京のマスコット誕生話にかこつけて「着ぐるみマスコットぞろぞろ!」についての感想を書いてみたところ、著者ご本人様からコメントをいただいてひっくり返ってしまったのだった。恐縮といいますか、検索システムってスゴいといいますか……いや~、ブログも続けてみるものですね……。こちらこちらに、著者様による東京のマスコットについての考察もありますので、未読の方はぜひどうぞ。

せっかくなので、前回書ききれなかったことなども残しておくことにする。

Jリーグのマスコットで有名どころといえば、清水エスパルスのパルちゃんと名古屋グランパスのグランパス君、ということで意見が一致するのではないかと思う。私自身、彼らに会うためにアウェイ遠征しちゃったくらいだし(試合の結果はアレだったけど、マスコットを見ただけで満足したのだった)。

この2人(?)、タイプが正反対なのがおもしろい。片や、パフォーマンスで見せるパルちゃんであり、片や、動かないで立っているだけでかわいいグランパス君(&一家)である。

パルちゃんのほうは、キャラクターの造形だけ見ればジュビロのヤツ(名前が出てこない)とたいして変わらないかもしれないけれど、毎回スタジアムで見せるそのパフォーマンスによって、凡百のキャラとは一線を画した存在になっている。試合前のショーも楽しいけれど、印象に残っているのは清水が負けてしまった後で、客席のサポーターをなぐさめていたところかなあ。あの光景は素直にうらやましいと思ったよ。

その昔、味スタでの試合にパルちゃんのぬいぐるみを連れてきている清水サポを見て「変!」と思っていたことがあったけど、パルちゃんがいかに愛されているかを知ってからはそう感じなくなった。日本平へ行ったとき、「荷物やぬいぐるみで席をとらないように」といった主旨の場内アナウンスが流れたのは楽しかったなあ。

グランパス君は、残念ながら脚が短すぎて(シャチですから!)まともにボールを蹴ることもできない。でも、あの完璧なデフォルメぶりは、何というかキャラが大好きな日本人の琴線に触れるような気がする。何もしないでいいからそこにいればいい!と言いたくなるもの(笑)。名古屋遠征の帰り、ついグランパス君のぬいぐるみを買って帰ってしまったしな~。

東京のマスコットがどちらをめざすべきかといえば、私は「パルちゃん路線」だと思う。なぜなら、わがチームのフロント様が、グランパス君のような「何もしないでもOK」と言えるような完璧にかわいいキャラをつくりだせるとはまったく思えないからだ(ああ、ミもフタもない)。

一見、ちょっとイマイチなふうでありながら、そのけなげなパフォーマンスにほだされて、いつのまにか「クラブになくてはならない存在」になっているような、そんなマスコットであってほしいのだ。もちろん、サッカークラブのマスコットであるからには、塩田選手も真っ青なPKを蹴ることができないとならないけど(笑)。

だから、「中の人」についても、専属の人を用意してもらいたい(しかも、サッカーができる人ね)。「今日は地域のイベントだから、地域担当のお前が中に入ってくれ」「明日は試合だから、スタジアム担当のお前が中に入れ」というような、行き当たりばったりのたらいまわしはどうかやめてもらいたいと思う。たぶん、それがいちばん肝心なこと。わがチームはまだ強豪とはいえない位置にいるから、もちろん負けることも多い。そんなときに「負けたけど、このときは○○君と握手しちゃったな」とか、そんな思い出をつくってくれるようなマスコットであってほしいのだ。

そういえば、今年の「自転車デー」に向けては「お立ち寄りスポット」を紹介しろという企画もあったのだった。味スタへ行くたびにさまざまなところに立ち寄ってはいるのだけど、どれも定番な場所ばかりだし、どーしたもんだか……。締切日までには何かしら書くかもしれないけど……。

「自転車デー」は今年で2回目だけれど、私の場合は「自転車あっての東京ファン」という面がかなりあるような気がする。もし、自転車観戦をしてなかったら、たぶん昨年か一昨年で観戦をやめてたかもしれないもの(笑)。土日ごとにポタリングの行き先を考えるのも面倒だし、「試合があるから土曜日は味スタね」と問答無用に決められるのはすごくラクなのだ。そんなこんなで、相変わらずの自転車観戦がつづくのである(でも明日は電車とバスで行くような気がするけど)。

まだ東京ダービーの余韻が冷めない中で、世間は何ごともなかったように続いていくのが何だかフシギ(笑)。ナビスコで優勝した後もそんな気分を味わったような気がするけど、ダービーの勝利はそれに匹敵するほどのものなんですかね。「多摩川クラシコ」の結果がどうであれ、先週ほどには盛り上がらないだろうと思ってしまう自分がいたりして。あ、その前に水曜日があったか。

フジ739の「プロサッカーニュース」で、羽生のゴールに至るまでの一連の動きを評して、オシムさんが「これが自分のやりたいサッカーだ」と言って、羽生さんをべた褒めだったとのこと。これもちょっといい話。

元プロサッカー選手の中田英寿氏が6月に試合をするとかで、まったく興味がなかったのだけど、もしかしてモウリーニョさんが来るらしい!?と知って、いきなり行きたくなってしまった(笑)。海外サッカーに関しては、ミーハー一直線なのだ~。

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2008/04/08

「着ぐるみマスコットぞろぞろ!」

しばらく前に読んだ本だけど、いい機会なのでレビューしておくことにする。
着ぐるみマスコットぞろぞろ! in英国フットボール 着ぐるみが見せてくれる素顔の英国フットボール」だ(タイトル長い~!)

Th160_477412835xタイトル通り、英国のフットボールクラブのマスコットキャラを、イラストと写真で紹介した本。オールカラーで、実に凝ったつくりになっていて、ページをめくっているだけで楽しくなってくる。

クラブをアルファベット順に並べ、そのクラブのマスコットを紹介していくという構成。登場するクラブは50近く、マスコットの数はそれ以上だ。プレミアシップだけでなく、さまざまなカテゴリーのクラブのマスコットを分け隔てなく登場させているところがいい(出版の段階で、どのカテゴリーに属しているチームなのかが書いてあるともっと良かったかも。あと、全クラブのエンブレム(クレスト)も見たかった)。オールカラーという特徴を生かして、そのクラブのチームカラーでページを彩っていたりするところもいい。

わがクラブもいよいよマスコットを誕生させるということで公式サイトではアンケートを行なっているけれど、少しでもマスコットに興味のある人にはぜひ読んでおいてもらいたい一冊だ。「東京にはマスコットなんていらねーよ!」と思っている人にも、ぜひ。

この本に登場するマスコットたちは、決してかわいくも愛らしくも強そうでもない……というか、はっきりいってブキミなものばかりだ。私も今はいいトシした大人だから楽しんで見られるけど、もし子供だったら、ヤツらが寄ってきたら泣くか逃げるかしたんじゃないかと思う。

出来の良い着ぐるみを見慣れた日本人にとっては、別世界ともいえる造形の悪さだし、宇宙人とかエビとかウナギとか、「なんでこんなのがマスコットになるわけ?」というような着ぐるみも少なくない(表紙絵のいちばん左がエビの「サミー・ザ・シュリンプ」。最初、三日月かと思ってた)。「マスコットぞろぞろ」というよりは「オール怪人大進撃」といったところだ。

それでも、彼らはクラブのサポーターにはものすごく愛されている。チャリティイベントに出席し、敗戦が続くチームのサポーターを慰め、鼓舞し、笑わせ、子供たちを喜ばせ、サポーターの個人的なイベントに出席し、時には新聞ネタにもなったりする。資金のないクラブにとっては、着ぐるみの盗難や破損は死活問題だけれど、そのたびにサポーターや誰かが援助を申し出て、マスコットたちはなんとか生き長らえている。マスコットは明らかにクラブの一員なのだ。

東京の試合でも、さまざまな着ぐるみが観客を迎えてくれる企画が行なわれている。だけど、彼らはしょせん「外様」である。仕事が終われば去っていく、一時的なキャラでしかない。われわれにもそろそろ、「クラブの一員」といえるマスコットがいてもいいのではないだろうか。デザインを心配する人は多いし、過去のわがクラブのナイスなセンス(笑)を考えると、私ももちろん不安だ(笑)。でも、この本の中にこんな記述がある。


どんなに着ぐるみのデザインが優れていようとも、スタジアムでファンに愛される存在でなければまるで意味がないのだ。「デザインの良し悪し」がマスコットの魅力に占めるパーセンテージは大きくはない。マスコットの魅力は、中に入る人の魅力で決まるといっても過言ではないのだ!(P.115)


そんな意味で、巻末の「中の人インタビュー」はとても興味深い。さまざまな職業、年齢、性別の人が、中の人としてマスコットを輝かせている。共通しているのは、クラブへの愛と、自分たちの仕事に誇りをもって、マスコットの性格を熟知して役割を務めていること。彼らに会うためにスタジアムへ足を運ぶ人だって、きっと少なくないだろう。

東京のマスコットがどんな外見になるのかはわからないけれど、地域のイベントやサポーターの集まりにも気軽に来てくれるような、フットワークの軽いキャラクターになってくれるといいと思う。サポーターの冠婚葬祭とかね。私の個人的イベントといえばもう葬式くらいしか残されていないから、マスコットは呼べないかもしれないけど(笑)。

もうひとつ、東京のマスコットに求めたいのは身軽さ。サッカークラブのマスコットなんだから、最低限PKくらいは蹴ってもらわないと。英国のマスコット・グランド・ナショナルじゃないけど、オールスターではマスコットが勢ぞろいしたイベントもあるのだから、ちゃんと動けないと話にならない。選手とハイタッチするとか、試合中にゴールが決まったらピッチサイドで喜ぶとか、もしかわいくなくても動きでカバーできるだろうし。

とにかく、この本を読めば「どんなキャラが来ても、外見はコイツらよりはマシに違いない」と広い心で何ごとも受け止められるような気持ちになれるはず(笑)。あるいは、ノッツ・カウンティのマスコットみたいに「英国一醜いマスコット賞」を目指すという手もあるかもしれないし(笑)。ともかく、マスコットの性格付けは、だんだんとできてくればいいんだし、きっと「案ずるより産むが易し」ですよ。



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