2008/12/09

立川の自転車タクシー

昭和記念公園で、自転車タクシーを見かけました。

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↑かわいい外観


昭和記念公園には「パークトレイン」という乗り物がありますが、ベロタクシーみたいなものを始めたのかな?と遠くから写真を撮っていると、運転手さんが手招きをするのでちょっとお話をしてきました。

これは、NPO法人が運営している自転車タクシー「スマイル・タクシー」で、夏ごろから立川駅周辺で営業しているそうです。初乗りが500メートルまでで300円で、以降は100メートルごとに50円。立川駅から昭和記念公園までのほか、お年寄りやお子さん連れの利用が多いとか。

松本で見たベロタクシーは、確かドイツ製の車両でした。このスマイル・タクシーは!?と聞いてみると、何と日本製だとか。設計などはオリジナルとうかがいましたが、今、日本で3台しかないそうです。

「1台つくるのにいくらくらいかかるんですか?」。やっぱり気になるのはお値段です。すごくしっかりしたつくりですし、結構高そう。答えは「約100万円」とのことでした。「安いですねー」と反応してしまったのは、頭がすっかり「自転車脳」になっているからでしょう(笑)。だって、高級スポーツ自転車で100万円なんて珍しくないですからねえ。


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↑運転席のあたり


定員は2名で、ドライバーはお客さんの後ろで自転車を漕ぐ仕組みになっています。見ると、サドルは見慣れた穴あきサドルで、ペダルはSPD。車両の重さは約100キロだそうですから、これに人間を2人乗せて人力で漕ぐのは結構大変なんじゃないかしら。

時速は10キロに満たないそうですから、本当にのんびりとしたペースですが、これの客席からはいつもと違った立川が見えるんだろうなあ。ドライバーさんは、「立川を自転車の街にしたいし、東京でオリンピックをするのなら、ぜひ立川をゴールにしてほしい」と話してくれました。来週には「東京エンデューロ」もありますし、立川が自転車の街になったら楽しいだろうなあ。

この自転車タクシー、先日、昭和記念公園へイルミネーションを見に行った際にも見かけました。この写真の黄色のほか、赤と青があるみたい。普段は立川へ行くのに自転車を使うので、なかなか利用する機会はないのですが、もっとメジャーになるといいなあ。

今度は、実際に走っているところを見てみたいものです。当然車道を走るのでしょうが、クルマに邪魔にされていないか心配だし。


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↑後ろから見たところ

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2008/09/10

ランス復帰に思う

ランス・アームストロングがプロ・サイクリングの世界に戻ってくるそうだ。

ニュース元のサイトを読みながらも半信半疑で「眉唾ものかも!?」と思っていたのだが、今朝、メールをチェックするとランスの財団(Lance Armstrong Foundation)からのメルマガが……。最初の行に書いてあった言葉は「it's true.」……うわー、本当に復帰するんだ!

財団のブログには、詳しいことは何も書かれていない。ただ、プロに復帰することと、アメリカ国内だけでなく世界的なレベルで「ガンとの闘い」をしていきたいということだけ。9月24日に活動の詳細が発表されるそうだ。

ニュースサイトにはもう少し詳しく載っているが、信憑性については保証はできない。チームはアスタナであること、来年のツール・ド・フランスに参加することなどが昨日付けで報道され、今日付けの記事ではコンタドールのコメントも掲載されている。

ランスは9月18日に37歳になる。ビデオメッセージも見たが別に太ってもいないし、本人が復帰するというからにはそれなりの勝算があってのことなのだろう。

それにしても、ツール7連覇の偉業を達成しながらも、主催者側からはリスペクトどころか「なかったこと」のように扱われているというのに、再び敵だらけの戦場へ戻ろうというのだからたいしたものだ。「プライベートのない抜き打ちドーピング検査の嵐」も容赦なくやってくるだろうに。やはりランスは戦いつづけていなくてはおさまらない性格なのかもしれない。

アスタナに復帰というとコンタドールとチームメイトになるのだろうが、ツールで2人が走るとしたらどうなるのだろうか。ランスはコンタドールのアシストをするのか? いったいどんなレースになるのだろう。こうしていろいろ想像してみるのは楽しいものだ。

ま、レース直前になって「アスタナは出場停止ね」とか、レース中盤になって「やっぱりランスはドーピングしてたから退場ね」なんてことにならなければいいんだけど。とにかく、24日の正式表明を待つことにしよう。

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2008/08/09

自転車でトレーニング!?

浦和レッズが、トレーニングのために自転車をまとめて購入したそうだ。

スポーツニッポンのこちらの記事から抜粋。

浦和はリーグ後半戦での巻き返し、ACL連覇に向け、エンゲルス監督の発案で1台3万2000円の自転車「コーダ・ブルーム」(ホダカ社)15台が導入された。色は赤と黒の2種類で、スピードメーター、時計、21段ギアなどが装備された優れものだ。クラブ関係者は「試合後のダウンなどに使用するのが主な目的」と話し、疲労回復、リフレッシュに最新自転車がひと役買うことになる。


ホダカ社は、よく行く自転車ショップではまったく目にしないブランドなのだが、堅実な自転車をつくっているところというイメージがある(以前は存在すら知らず、この本を読んで初めて覚えたのだった。大型スーパーやホームセンターで売られていることが多い)。

「コーダ・ブルーム」というのがどんな自転車かわからないので検索すると、ちゃんとサイトがあった。いろいろ車種があるので、実際に購入したのがどれなのかまでは確認していないのだが、クロスバイクのエントリーモデルという感じ。ライトやメーターまでついて3万2千円というのは安いと思う。

お金持ちのクラブなのだからもっと高い自転車にすればいいのに~と一瞬思ったのだが、本業はサッカーなのだし、ちゃんとしたロードバイクを15台もそろえたらメンテナンスに時間と手間がかかりすぎてしまう。それでは本末転倒、こういう堅実な自転車をそろえるほうが現実的だ。

具体的にどういう場面で使うのかはわからないが、練習場の大原サッカー場は「見沼代用水」のすぐそばにあるし、クールダウンに自転車を漕ぐには申し分のない環境ではないだろうか。そういや、レッズランドは荒川河川敷である。トップチームの選手が行く機会があるのかどうかは知らないが、荒サイだって走り放題だね。自転車にはいい環境でうらやましい。

サイクリングロードといえば、多摩サイからほど近いスタジアムを使っているのが川崎フロンターレ。こちらも自転車を導入してもよさそうなもの。でも、多摩サイは常に混み合っているし、等々力緑地をぐるぐる走ってもあまり意味がないかな(練習場がどこなのかはよく知らない)。

我らが東京はどうかといえば、小平練習場付近はあまり自転車走行には向かないかもしれない。少なくとも新青梅街道は危ないし。走るなら新小金井街道~玉川上水沿いか。多摩湖自転車道は「自転車道」とはいえないほど人が多いので、自転車だと逆にストレスがたまりそう。

でも、味スタ付近はけっこう走れるところがある。特に、飛田給駅方面とは逆側のスタジアム通りと朝日町通りはあまり車も来ないし長い直線道路なので、この辺をグルグル周回して練習する人もいるみたい。

とはいえ、交通安全上の理由から自転車通勤を禁じている会社があるように、同じ理由で自転車導入に難色を示すクラブがないとはいえないだろう。東京がどんな規定を設けているのかは知らないけれど(前監督は自転車通勤をしてましたがね)。

サッカーと自転車の両方が好きな自分にとっては、こういう話題は楽しいもの。でも、浦和が「自転車を導入した効果テキメン!」になっちゃったらちょっと困るけど(笑)。

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2007/11/18

サイクルモード2007

金曜日に、「サイクルモード2007」に行ってきました。

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さまざまなスポーツバイクに試乗ができるのがウリのイベントですが、さしあたって新たにほしい自転車はないので試乗はパス。でも、小径車やちょっと変わったタイプの自転車(リカンベントとか)であれば試乗してみてもよかったかな。来年は考えてみよう。

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↑ツールを制したコンタドールの自転車


今まで、いろいろな展示会に行きましたが、これだけ真剣に会場のあちこちを見たのは初めて(笑)。自転車を購入するつもりはなくても、細かいグッズや展示車など、見ているだけで楽しめます。個人的にありがたかったのは「静岡県西部地区観光協議会」のブースでもらった地図。これを参考にして、そのうち磐田周辺ポタを敢行してみたいものです。

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↑こちらは、トム・ボーネンのもの

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↑シモーニ先生のスパイダーマン・モデルも


基本的に土日はサッカー観戦か自転車に乗る日と決まっているので、金曜の午後~夜にかけてこういうイベントを開催してくれるのはありがたいものです。今回はダンナと待ち合わせて、ついでに夕食もおごってもらえてラッキー(笑)。しかし幕張は遠かった……。

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↑ミシュラン君がもっているのはプロ3レース


3時間ほど歩き回って、そのうち買おうと思ったのはタイヤとキャットアイのライトくらいというのは、収穫なのかそうでないのか微妙なところですが……。でも、思っていたより楽しめてよかったです。金曜日は女性無料!というのもうれしかったですしね。そのせいか、女性もけっこう来ていましたよ。


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最後にデローザの青赤自転車をご紹介。さすが、カッコいいなあ。こんなのに乗って味スタに行ってみたいものですが、秒速で盗まれそう(笑)。

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2007/01/31

多摩湖自転車道で死亡事故

今朝の産経新聞「武蔵野・多摩」紙面に気になる記事が載っていた。


自転車の男性が転倒し死亡

30日午前9時10分ごろ、東大和市多摩湖の多摩湖外周歩道で、同市湖畔、自営業、上原泰幸さん(38)の自転車が転倒。上原さんは歩道中央付近に設置されている車止めで胸などを強く打ち、間もなく死亡した。東大和署で転倒した原因などを調べている。上原さんは自宅から駅に向かう途中だったという。


多摩湖自転車道は全体的に車止めが多くて非常に走りにくいのだが、多摩湖周回歩道にはほとんどない(だからこそ多摩湖へ行くのだ)。「歩道中央付近に設置された車止め」で唯一あるとすれば、「武蔵大和駅西」交差点から多摩湖へ向かって登っていったところ。亡くなった方は年齢がお若いので、スポーツ自転車かな?とも思ったのだが、駅へ向かう途中だったということは普通のシティサイクルだろう。凍結するような時間帯でも気温でもないので原因はわからないが、転ぶ理由はいくらだってある。特にご住所が「湖畔」なので、武蔵大和駅方面への道は下り坂が多くなる。スピードに乗って走っているうちに……という原因は考えられるかも。


多摩湖
↑車止めがあるところといえば、この辺だけ


自転車に限らないが、歩いていても何をしていても突発的なアクシデントに遭遇することはある。それでも、車止めにぶつかって亡くなってしまうとは、あまりに不運すぎる。私もつい先日転んだばかりだし、昨日も多摩湖を走っていたしで、どうにも他人ごととは思えない。

それにしても、この「車止め」というしろもの、本当に必要なのだろうか。バイクや車の進入を防ぐためのものだということは知っているし、「降りて通りましょう」と表示されていることも知っている。だが、車止めをすり抜けるのにわざわざ自転車から降りる人を見たことはほとんどないけれど、車止めにひっかかって転ぶ人は頻繁に見かける(年配の人が乗るママチャリが多い)。車止めの部分で交通の流れが止まるので、自転車と歩行者が混在してつっかえてしまっている場面も珍しくない。死亡事故に至るケースはまれでも、転倒事故や怪我は多いのではないだろうか。

何のために車止めを設置しているのか、それが本当にその道の利用者の安全につながっているのか、考え直さなくてはならないだろう(ステンレスや鉄製の車止めが根こそぎ盗まれてしまえばいいと思っていた矢先のこの報道なので、よけいそう感じたりもして)。


◆追記◆
自転車生活1年目のころ、ママチャリでコケて(やっぱり段差ゴケだった)歩道のガードレールに肋骨をぶつけたことを思い出した。何とか帰ってきたけど、あまりの痛さに翌日は整形外科に駆け込んだっけ。結局、骨折ではなかったけれど、この週のホームゲーム観戦を休んだくらいだったから、本当にツラかったのだ。振動が肋骨に伝わるので、自転車どころじゃなかったし。本当に他人ごとじゃない。明日はわが身。気をつけよう。

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2007/01/12

清志郎復活を祝う

忌野清志郎さんのインタビュー記事を読んだ。

スポニチの記事には写真も載っていたが、表情も明るく元気そうに見える(髪の毛がきれいにはえそろってきて、まるで少年のよう。とても55歳には見えないね)。記事によれば、取材には例の「オレンジ号」で現われたとのこと。現在は、週に3回、20~30キロほどの距離を走っているそうだ(このペースと距離なら、私とあまり変わらないような?)。

もちろん、音楽活動も開始されている。公式サイトのこちらのページでは、昨年11月にサム・ムーアのコンサートに飛び入りしたときの映像(&歌声)もちょっとだけ見られる。彼の声を再び聴くことができるのは、とてもうれしいことだ。

がんからのサバイバーとして、ランス・アームストロングという先達がいることは、とても心強いに違いない。彼は過酷な治療を逆に武器とすることによって、驚異的な肉体改造を成し遂げて、前人未到の記録を打ち立ててしまった人物だ。ランスだからこそ生き残れたのだろう……と思ってしまう面もあるけれど、それでも彼の存在はがん患者にとっては希望の星だ。

だから、キヨシローにも同じような存在になってもらいたい、と思う。がんの治療がひと通り終わったあとに、玄米菜食や気功などを始めて効果を実感している人は少なくない。たぶん、自転車で自然の風を感じて走ることも、心と身体に効くはずだ。数年後「自転車でがんを克服!」という見出しのもと、颯爽とあちこちを走り回って自転車の効用をといてまわるキヨシローの姿を見たい。

盗まれてしまった160万円のオレンジ号がしっかり戻ってくるほどの運の強さをもつ彼のことだ。そのうち「日本のランス」と呼ばれるようになってくれることだろう。

今はただ、彼の回復を素直に喜びたい。本当によかった。

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2007/01/08

パブコメを送ろう!

例の道路交通法改正試案が通常国会で審議される日が近づいてきた。

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実際の警察庁による提言(「自転車の安全利用の促進に関する提言」pdfファイル)をざっと読んだ印象では、「別に間違ったことは書いてないし、いいんじゃないの?」と思ってしまいそうになるのだが、そこが素人の浅墓さ。疋田智さんメルマガなどによれば、この提言に潜んでいる真意は「自転車の車道通行の抑制(および禁止)」だというのだ。

「いざとなったら法律なんか無視して走ればいいじゃん」と思う人が多数いらっしゃるだろうが、私のような小心者は「できるだけ法律を守って、楽しく自転車生活を送りたい」と思ってしまうもの。というわけで、この試案への反対運動に少しでも協力すべく、パブリックコメントを送ることにした。

パブリックコメントについては、前述の疋田さんのメルマガに詳細がある。一般人がいくら送っても何の力にもならないという意見もあるが、やらないよりはマシ。「どんなコメントを書けばいいの?」という人のために、疋田さんはサンプルも用意してくださっている。その全文は、高千穂遙さんがこちらにまとめておられるので、ぜひ参考(コピペでも可)にして、ひとりでも多くの人に、1月28日までにkoutsukyoku@npa.go.jpへメールしていただきたいと思う次第(もちろん私(&ダンナ)も送付済み)。


そんなわけで、今日は「歩道の写真」を載せてみることにした。

前述の「提言」の「第4 自転車の通行空間・通行法の在り方について」中の「1 自転車の走行環境整備の在り方について」には
(2)歩道における自転車の通行空間に関しては、自転車歩道通行可の規制が行われている歩道等では、可能な限り、自転車の通行部分を指定するなどにより、自転車と歩行者の通行の分離を促すことが望ましい。
とある。

写真の歩道などは、そのモデルケースになるものだろう。歩行者と自転車の通行スペースの区分は、間の植栽と標識とではっきりと区分けされているのだから。

最初の写真は、西が丘サッカー場へ行く途中に通った、首都高池袋線の下の道のもの。ただしよく見ると、自転車スペースを歩いている人がいる。もっともこれはあたりまえのことで、私だって、今のように自転車の走行スペースのことばかり気にしていなければ、標識には気づかずに好きなところを歩いてしまうと思う。

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上の写真は、多摩都市モノレールの高松駅付近。こちらも、歩行者と自転車のスペースは明確に分けられている。が、自転車の走行スペースは、半分くらいが駐輪場と化している。そもそも、自転車走行レーンをまっすぐ進むと、駅への階段とエスカレーターにぶつかってしまうのだから、自転車レーンとしての意味をなしていない。これでは、歩行者スペースを自転車が走ることになるのも仕方がない。こんな歩道ばかり増やして「自転車の走行スペースを確保しました」と言われても困ってしまうだけである。

そもそも、標識があろうと色分けされていようと、歩行者とは歩道を勝手気ままに歩くものだ。そんな人々が歩く歩道に、自転車用のスペースをつくろうとするほうがムリがある。少なくとも、一定のルールのもとに走行する車側の道に自転車レーンをつくるほうが、歩行者にとっても自転車にとってもより安全になるだろう。

ところで、国立の大学通りの自転車レーンは車道側に面していて、歩行者スペースとは明確に区別されている。実際、自転車レーンで歩行者を見たことはほとんどない。そういう意味ではお手本になりそうなものだが、実際に自転車で走ってみると理想とは言いがたいのがツラいところだ(そのうち写真を撮ってきて紹介するつもり)。

いや~本当にこの問題は一筋縄ではいかないね。だからこそ、あまり考えもしないでつくられてしまう法律を阻止したいわけだけど……。

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2006/12/22

自転車はどこを走ればいいのか

自転車を車道から締め出そうというお上の陰謀がひたひたと近づいている。

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発端は、11月30日に発表された警察庁の「自転車対策検討懇談会」。この中で、
子どもや高齢者、買い物目的などでの利用する際か、交通量が多く、車道が特に危険な場合に限り、歩道での通行を認める
という提言がなされたのだ。

「今でも走ってるし、別に歩道を走ってもいいんじゃない?」と思ってしまいそうだが、実はこれは砂糖菓子にくるまれた劇薬にすぎない。2007年には道路交通法の改正案が通常国会に提出され、これが通過すると
自転車の歩道走行が容認」される一方で、
自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転車通行を禁止することなどの措置を講ずること」までが可能になってしまう。最終的には、この法案は「自転車の車道締め出し」をもくろんでいるというのだ。

詳細については、疋田智さんのメルマガのバックナンバーや、「安心して歩ける歩道/安全な自転車道/渋滞のない車道を実現する全国連絡会(略称:全歩連)」が作成したチラシ、雑誌「BiCYCLE CLUB」の最新号記事を参照してほしい。考えすぎとかではなく、これは本当に「いまここにある危機」なのだ。

自転車が安心して走れる環境は、残念ながら今の日本にはない。車道では車が最優先だし、歩道では歩行者優先だし、「自転車道」という名称のところでさえ歩行者が優先だ。これだけ大量の自転車が日々日本中を走り回っているのに、その現実に背を向け、あたかも放置自転車を撤去するがごとく「自転車などなかったもの」という観点からのみつくりあげた法案を通そうとする。自転車は肩身が狭くなる一方だ。

ところで、写真は昨日の多摩サイ。府中付近から多摩サイへ入ったとき、職員の人たちがちょうどこの立て札を設置しているところだったのだ。確かに、今の多摩サイを走っていると傍若無人なロードレーサーのせいで危険な思いをすることも多いのだが……。こんな立て札を見ると、そのうち多摩サイからスポーツ自転車が締め出されるんじゃないかとさえ思えてきてしまう。このままいくと、本当に自転車が走れるところがなくなっちゃうよ。

たぶん、自覚的な自転車乗りのみなさんであれば、この話題はすでに知っておられることだろうが、あえて取り上げることにした。ふしぎなのは、自転車業界が一丸となってこの法案に反対しよう!という動きには至っていないことだ。すべての自転車雑誌が危機感をもって記事にしているわけでもないし、メーカーや販売店が団結して反対するという話も聞いたことがない。ハナからあきらめているのか、「法律なんて今までと同じように無視して走っちゃえばいいや」と思っているのかどちらなのかわからないが、残念きわまりない。

本日夜には、日比谷にて【安心して歩ける歩道/安全な自転車道/渋滞のない車道を実現する全国連絡会(略称:全歩連)】キックオフミーティングが開催される。今回は行かれないのだが、非力ながら私もできる限り協力していきたいと思っている。


◆ここを読んでお勉強◆
疋田智さんのメルマガのバックナンバー
自転車活用推進研究会
エコサイクル・マイレージ
Yahoo!グループ「全国歩道連絡会」
自転車で痩せた人・高千穂遙さんのサイト


……う~、たまにマジメなことを書くと疲れるよ~

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2006/10/15

「趣味悠々」MTB編

先週の「趣味悠々」はMTB編。「坂道編」ではいろいろツッコミたくなる箇所が満載だったのだが、今回は参考になった。

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↑東秋留橋。こんな写真しかなかったよ……


この回の収録は天気に恵まれたようで何より。やっぱり自転車は晴れた日に乗るのがいちばんだよね(真夏を除く)。

スタート地点は、秋川の「東秋留橋」。しょっちゅう通る場所だし、特徴的な橋なのですぐにわかった。クラシカルな外見の風情のあるこの橋は、なんと昭和14年につくられたもの。古すぎて現在の交通事情にそぐわないため、現在、架け替え工事が行われている。工事の影響で、秋川沿いの遊歩道が一部通行止めになっていた時期もあったのだが、今は大丈夫。ただ、道は細いし、歩行者もそれなりにいるので、大人数もしくはスピードを出しての走行には向かない。あくまでポタリングペースだね。

河川敷でのMTBの乗り方講座は勉強になった。私は不器用なので、自転車の乗り回しがとても苦手。私のMTBはフレームもホイールも小さいので、その他の自転車よりは小回りがきくけれど、それでもなかなかうまくいかない。障害物をおいての練習は、今度、近所の公園でやってみることにしよう。何せ自転車生活を始めたばかりのころは、多摩湖自転車道の自転車留めをすりぬけることもできなかったくらいなのだから……。

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↑ヤマツツジが満開の時期に行ったのだった


続いてのオフロード走行編は「都立滝山自然公園」。城跡があるという発言もあったし、多摩川を見下ろす眺望には記憶があった。一度しか行ったことがなく、それももう1年半近くも前のこと。クロスバイクで行ったので、オフロードの道は避けて、滝山城跡の見物だけして帰ってきてしまった。MTBで走って楽しそうな道があるとは知らなかったので(この手の自然公園の中には、自転車乗り入れが禁止されているところも少なくない)、そのうち行ってみようかな~。何せウチのMTBは狭山丘陵専用車と化しているので、たまには違うところも走らせてみたいしね。

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↑これも城跡の一部


しかし藤岡さんの自転車の乗り方は……。「フレームをまたいでから」と教わったじゃないですか~(笑)。本来運動神経が良さそうなのに、なぜいつまでたってもフラフラ乗りしかできないのかは謎。晴れた日に峠を全力で下ってほしいなあ、なんて思ってしまうのである(登るのはムリそうだし)。


◆過去の「趣味悠々」に関する記事はこちら◆
「趣味悠々」にモノ申す!?
藤岡弘をさがして←多摩サイロケ見学記(笑)

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2006/10/07

「趣味悠々」にモノ申す!?

毎週木曜午後10時は教育テレビ~!というわけで、「趣味悠々 中高年のためのサイクリング入門」を楽しく見ている。

ママチャリで近所を自転車散歩……といったあたりまではまさに「入門」編だったが、先週あたりからにわかに「中級編」に突入してきた。今週はいきなり奥多摩でヒルクライム挑戦である。しかも雨の中。

私は行ったことがないのだが、コースは、五日市から風張峠を経由して奥多摩湖……らしい。奥多摩周遊道路というのはバイクが多くて怖い道だと聞いていたが、雨天の平日とあっては交通量も少なかったようだ。それにしても、上り坂はラクだと強調するあまり、初心者が誤解しかねない内容になっていたのではないかとちょっと危惧してしまう。あの雨の中、いくらなんでも「いつのまにか着いてしまった」というほど奥多摩はラクじゃないと思うぞ。

もしかしたらフツーの自転車乗りにとってはすごくラクであって、坂道が大変だと感じているのは私のようなヘタレな自転車乗りだけなのかもしれないけど、実際にはあそこまで簡単ではないと思う。たとえ休み休み、足をつきつき登ったとしても。そう考えるのは、気力と体力と根性ナシの私だけなのかな?

さらに「雨の日には雨の日なりの楽しみがある」というのは、ロケ日が雨だったことへのいいわけにすぎないし、「中高年向けの入門」番組では言わないほうがいいと思う。安全のためにも、雨の日はムリして乗らないのが基本。あんな安っぽい雨ガッパを着て(サッカー観戦初心者のころ着たことがあるけれど、濡れるしムレるしあんまり役に立たない)雨の日に峠を下るなんて、仕事でもなけりゃやってられない。そういう意味で、出演者さんたちはまさに仕事として雨の中のダウンヒルを決行していらしたわけですが……。本当にプロだなあ。偉いよ。

それはともかく、コースと自転車を知り尽くしたガイドさんの後について走るというのは、初心者にとっては本当に心強いことだと思う。自転車のガイドツアーが最近人気らしいが、なんとなくわかるような(ガイド付きでダイビングするようなものだよね)。道に迷うこともないし、ペース配分もしてくれるし、パンクとかのトラブルにも対処してくれるし、あんな感じで先導してもらえれば、初心者でも50キロくらいは走れちゃうんじゃないかな(峠越えはともかく)。

ま、地図と首っ引きで自分に最適のルートを探し、時には迷いながらも(時には迷ったおかげでいい場所を発見することもある)目的地にたどりつくほうが達成感があるし、ちゃんと道も覚えるんだけどね。

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