2009/02/16

フェネックを見にいく

井の頭自然文化園へ、フェネックの子供を見に行きました。

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↑こちらは大人のほう


昨年11月に3頭の子供が生まれ、12月下旬から公開していたのだそうです。耳が大きくとんでもなくかわいい写真を新聞で見て、「これは見に行かなくては!」と思っていたのでした。

この日は最高気温が8度で天気は曇り、夜からは雨という予報。遠出はもちろんのこと、そもそも出かけることさえ億劫になるような日でありました。こんなときこそ近場でフェネック見物!というわけで、玉川上水沿いを走って井の頭公園方面へ向かったのであります。

初めて見る動物ではないはずなのですが、最初は大人と子供の違いもわからず、しばらく大人のフェネックを見て喜んでいたりして(笑)。いや、大人でも十分に小さくてかわいいのよ~。


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↑動きすぎて写真が撮れません(笑)


子供らは大人たちがいる檻の隣、ガラス張りの部屋の中にいました。いや~、輪をかけて小さい! おまけにすばしこい! 中には4匹いるのですが、一瞬たりともじっとしていません。ぴょこぴょこ飛び跳ね、取っ組み合い、ひっくり返ったりじゃれあったりと、見ているだけで目がまわりそうです。そのせいでまともな写真はまったく撮れませんでしたので、公式サイトをごらんください。


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↑首のリボンで見分けられます


3匹の名前は「マッチ、トシチャン、ヨッチャン」だそうです(笑)。アラフォーの飼育係さんが名づけたそうですよ。この日、ヨッチャンはちょっとしたケガで入院中とのことでした。ネーミングがウケたのか、彼らを見守る見物人たちもしきりに名前を呼んで盛り上がっていました~。

私にとっては、フェネックというと「ぼのぼの」かな……。サン・テグジュペリの「星の王子さま」に出てくるキツネはこのフェネックなのだそうですね。昔読んだ翻訳ではただの「キツネ」となっていたので、まさかフェネックだとは思わなかったなあ。砂漠に暮らすキツネという意味では、確かにフェネックなのかも。


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↑リスとも遊べます


井の頭自然文化園には身近な動物が多く(日本最高齢の象・はな子さんもいます!)、のんびり見てまわるにはちょうどいいスケールと展示だと思います。

中でも、ケージの中に入って放し飼いのリスが見られる「リスの小径」はおススメ。「リスはどこかな?」と静かにしゃがんでいると、人なつこいリスが膝や背中に登ってきたりしますよ! 温室の展示で暖まることもできますし、タヌキもいるので、リアルドロンパを見たい東京サポのデート&家族サービスにもピッタリです(笑)。

いつもならお茶して帰るのですが、この日は雲行きがあやしかったのでそのまま直帰。おかげで、雨に降られずにすみました。のんびりしてたら氷雨に濡れて帰ることになってたはずなのでいい判断だったと思います。

しっかり走りに行くのもいいし、おいしいものを食べにいくのもいいけど、たまにはこういうのんびりポタもいいな~と、寒空の中で感じたのでありました。

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2007/04/01

「猫返し神社」

立川市砂川町にある「阿豆佐味(あずさみ)天神社」へ行ってみました。

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↑猫の石像もあります


といっても、「昭和記念公園」へ行く途中にあるので「ちょっと立ち寄ってみました」というところ。数年前には初詣に来たこともありますし、わりと身近な神社なのです。ふだんは素通りしてしまうのですが、今回寄ってみた理由は、この神社が「猫返し神社」と呼ばれていると知ったため(「山猫亭」にここの絵馬が飾ってあったのです)。

なんでも、飼い猫がいなくなってしまったときにこの神社に願をかけると、猫が帰ってくるというのです。そんなご利益があるなんて、今までちっとも知らなかったよ。

とはいえ、このご利益、昔むかしから有名だったわけではないようです。「猫返し神社」として知られるようになった発端は、ジャズピアニストの山下洋輔さんがこの神社に参拝したところ、いなくなった猫が無事に戻ってきたということから。このことを書いたエッセイから噂が広まり、ついには神社の公式サイトにまで「ご利益」として正式に紹介され、猫の絵馬とお守りが売られるようになったのでありました。

検索していて、山下洋輔さんご本人のエッセイも見つけました。これを読むと、この神社が「猫返し神社」となったのは2001年だということがわかります。ほんの数年前に現代人が起こしたちょっとした騒動が、こうして新たに「神社の由来」のひとつになってしまうなんて、なんだか不思議。でも楽しい。日本人の生活に密着している感じがして、興味深いものですね。

神社にかけられている絵馬を見ると、「○○ちゃんが無事に帰ってきますように」と書かれた猫絵馬もちらほら。猫好きの皆さんにとっては有名な神社のようです。

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ウチには猫はいないのですが、行きつけの伊豆の民宿にはステキな白猫がいましたし(今年お亡くなりに(涙))、我が家の周囲にも顔見知りのノラたちがいます。猫たちとの縁が切れないように、とりあえず絵馬とお守りを購入してみました。お守りに書かれている「蚕影神社」は、同じ境内にある養蚕の神様をまつったところ。養蚕の大敵とされるネズミを獲ってくれる猫を大切にしたという故事もあって、すんなり「猫返し神社」としてハマったのかもしれません。

それにしても、ちょっとしたきっかけで新しいご利益が生まれてしまうという話はとてもおもしろいものです。どこかに東京を常勝チームにしてくれるような神様はいないかな~。さしあたって、一介のファンができることなんて神頼みくらいですからね。

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2006/11/21

「ふれあい下水道館」

小平市の「ふれあい下水道館」へ行ってみました。

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↑下水はどこへ行くのかな?


ポタリングのテーマのひとつとして「自転車で行く社会科見学」というものを考えてみましたので(笑)、その一環です。というか、骨折ダンナのリハビリポタのほうが主目的かな。ふだんは「距離が稼げないから」という理由で、あまり近場の施設には出向かないのです。

いや~、ここは穴場でした! 
今まで行かなかったのは損!でしたね。しかも無料でガラ空きです。まさかここまで下水道と「ふれあい」ができる場所だったとは!

まず気になったのは、入り口の張り紙。
「館内の気圧が下がるため、ドアーを開け放しにしないで下さい
(下水の臭いが充満します)」
この注意書にはどういう意味があるのだろう?と思いながらも、普通に入場。館内は暖かく、ポタリングのついでに立ち寄るにはいい感じ。1階の入り口を入った後は、地下への階段を下りながら展示を見ていくことになります。

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小平市のこの付近は標高が高く、1階部分が「標高83m」です。ダンナはさっそく標高データをNIKE製の腕時計「LANCE4」に入力。データによれば、味スタの2階席はここよりも標高が低いということになるのです。なんだか不思議だ~。

江戸時代から現代に至るまでの下水の展示を見ながら、地下5階まで。展示はとてもわかりやすくかつおもしろく、もっとじっくり見たいものばかりでした。生活していく上で欠かせないものでありながらも、普段はまったく意識することのない「下水」。江戸時代のシステムのすばらしさや、都市における下水整備がいかに重要なことかがよ~くわかりました。下水管に負担をかけないような生活をしないとね……。

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しかしクライマックスは地下5階にありました。この二重ハッチの重い扉の向こうには……
本物の下水管。

見学者は下水管に直接渡された足場から、間近に本物の下水を見ることができるのです。
足下では、鉛色の下水がゴーゴーと音を立てながら流れています。

あー、この下水の中に、私のウンコも含まれているのか……。
ここに落ちたら、確実に死ぬな……。
いや、ここに1時間いるだけでも死ぬかも……。
あまりの熱気と臭気に、頭の中がモーローとしてきます。

スゴい臭いとはいえ、身体に害のない気体であることがデジタル表示のデータで示されているのですが、とてもそうは思えません。
もう耐えられない。
私と下水のふれあいは、わずか数十秒で幕を閉じたのでした。
したがって、まともな写真もナシ。あの迫力は生見学でないと理解できないでしょう。
ちなみに、作業の都合上「12時~13時」の間はハッチが閉鎖されているそうですので、下水道だけ見たい!という方はご注意ください。

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↑もっと巨大感が伝わるように撮ればよかったよ


下水に圧倒され、呆然としながらエレベーターで一気に1階へ。ほんの数十秒とはいえ、身体に下水の臭いが染み付いてしまったような(気のせいです)。入り口の注意書の意味も、ようやくわかりました。この建物では、下水の臭気が外に出ないように気圧を調整しているのですね。


「ふれあい下水道館」は、玉川上水と府中街道が交差するあたり、「久右衛門橋」近くにあります。建物内部に入らなくても利用できるトイレもありますので、ポタリングの際は重宝するかも。でも、一度は「生下水道」体験をおススメします。実に実に、いい社会科見学になりました。

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2006/06/06

玉川上水沿いに拝島まで

玉川上水沿いに、拝島方面へ行ってみました。

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↑福生南公園はオオキンケイギクの花畑


今まで、拝島方面へ行く時は、多摩サイ経由か青梅線の線路沿い。遠回りだとはわかっていても、車が怖くない道を選んでいるうちにそうなってしまっていました。玉川上水沿いの道を使わなかった理由はたったひとつ……前に転んだことがあるからです(笑)。

それは、自転車生活を始めて半年もたたないころ。拝島方面から玉川上水沿いに帰ろうとしたのですが、土日とあって交通量もそれなりで、しかも時間帯は夜。今よりもさらに車にも夜間走行にも耐性のなかった私は、コワいコワいと道路の端に寄りすぎ、縁石でコケたのでありました。それ以来、三鷹方面へ行く時は当たり前のように利用するものの、拝島方面へ行く時はついつい玉川上水沿いの道を避けることに……。人間というものは時おり、このような理不尽な理由で特定の道を避けたりするようになるものなのですよ。

しかし、いつまでも苦手な道を避けるわけにはいきません!

当ブログに何度も有用なコメントを寄せてくださるwajuさんの発言をたよりに(ありがとうございます)、拝島方面へ向かって出発。もちろん、足はママチャリ。残堀川との交点までは何度も行っているのですが、問題はその先。交通量が多いぢゃないか~と思った瞬間もありましたが、慣れてしまえばそうでもなく、気がつけば早くも拝島駅。武蔵野橋もあっさり渡りきり、ここで(方向音痴のため)少し迷いましたが、多摩川をめざす道に出ることができました。

ここでメーターを見ると、まだわずか13キロ台。拝島はこんなに近かったのか~!となんだかビックリ。ついでに、この地域のランドマーク「石川酒造」に立ち寄ってみたのですが、これまたやっぱり近い(あたりまえですが)。味スタへ行くのと大差ない距離でこれまたビックリ。これなら気軽に昼食をとりに出かけられそう。土日は混んでいる「福生のビール小屋」も平日は閑散。もちろんビールを飲むわけにはいかないので、記念に売店で日本酒を買って前カゴに放り込み(これができるからママチャリが好き)、多摩サイ経由で帰宅することにしました。

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↑多摩サイ土手に咲くのはメノマンネングサ(たぶん)


ちなみに、多摩サイ経由で睦橋まで行くと、玉川上水ルートよりも約8キロ余計に走ることになります。石川酒造でランチを食べるだけならば多摩サイを走っていってもいいけれど、秋川や平井川で遊びたいのであれば、睦橋までの走行距離を節約できるのはとてもありがたいことです。これなら、以前は行かれなかったサマーランドの先まで行けるかなあ。

丸3年近くも自転車生活を続け、ようやく少しだけ苦手な道を克服することができるようになりました。体力も運動能力も劣っているのでなかなか思うようにはいきませんが、私なりには進歩かな。ふだんはひとりで走るので、ルート開拓もほとんど自己流。皆さまのコメントには本当に助けられています。これからもよろしくお願いします。

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2006/01/27

白鳥を見に行く・その2

前々日の、白鳥探鳥記の続きです。

武蔵野中央公園まで来たはいいものの、その先のルートを考えていませんでした。車が怖いので、隣の緑町パークタウンの敷地内をうろうろしてみたものの、やっぱり迷ってしまう始末(笑)。でもさらに適当に走っていると、何やら川沿いの道に出ました。

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↑細い流れの千川上水

地図を見ると、これは「千川上水」のようです。これに沿って行っても善福寺公園には着かないけれど、途中までは利用できます。川沿いの道ほど、私が愛する道路はありません。千川上水沿いの道は、玉川上水や野火止用水ほど自然が豊かでもないけれど、こぢんまりとしていていい感じ。地元の人たちのいいお散歩コースになっているようでした。

千川上水のおかげで、たいして迷うこともなく無事に杉並区の善福寺公園へ到着。白鳥がいるのは「上池」と知っていたので、迷わずそちらを目指します。というか、寄り道しすぎてもう日が傾きはじめたので、急がないといけません(暗いのも嫌いだから)。自転車を駐輪場に止めて、人影があるあたりをめざします。

池には、おなじみのカルガモやオナガガモ。それから、私が普段行く場所ではあまり見かけないユリカモメがいます。昔はユリカモメは海鳥だと思っていたのですが、池や川にもいるのですね。でも、内陸のほうではあまり見かけないのも不思議です(ちなみにユリカモメは、東京都の鳥でもあります)。

急ぎ足で歩いていくと、一箇所、人影がかたまっているところがありました。もしかすると……と、彼らの視線の先を追ってみると……、お、本当に白鳥がいる! 数えてみれば、なるほど6羽です。

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↑1羽だけ灰色です

コハクチョウは、思っていたより小さい鳥でした。私のイメージの中の白鳥は、日立中央研究所の大池に住んでいるような鳥だったんですが、これはコブハクチョウという種類なのですね。コハクチョウはもっと華奢で細くて小さくて、ユリカモメの群れの中ではそれほど目立たない存在でありました。

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↑日立中央研究所のコブハクチョウ。
コハクチョウよりひとまわり大きい

観察していると、1羽だけ羽の色が灰色の個体がいます。帰宅してから調べたのですが、コハクチョウは子供のころは灰色をしているのだとか。そういえば「みにくいアヒルの子」もそういう話でしたっけ。でも、ここの灰色の子は大きさは同じでしたけどね。この6羽がどういう家族構成なのか気になります。

見物人が時折りエサ(パン?)を撒くので、そのたびに池の中が大争奪戦になります。でも、ほとんどがうるさくて凶暴で数で圧倒するユリカモメが食べてしまうので、あまりコハクチョウにはいきわたっていないようでした。

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↑某動物パニック映画を連想させる大騒ぎ
(一応、6羽全員(?)が写っています)

飛び立ったり歩いたりといった、特に変わった行動は見ることはできませんでしたが、野生の白鳥を間近で見ることができて、私としては大変に満足。彼らがいつまでいるのかはわかりませんが、この厳しい冬が終わるまで、善福寺公園にいてほしいものです。そして、願わくば毎年来てくれることを。でも、暖冬では来てくれないんだろうな。

今回、私にとって重要だったのが「千川上水」の発見(笑)でありました。帰ってから地図を見たのですが、「武蔵関公園」もすぐ近くだし、そこから石神井川をたどれば「石神井公園」だって行かれます。自転車生活を始めてもう3年目なのに、まだまだ行ったことのない近場のポイントがあるのはうれしいものです。そのうち練馬区めざして出発するぞ~。

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↑けっこうかわいい顔をしています

善福寺公園の近況は、こちら(「善福寺公園まったり日記」)で知ることができます。私も参考にさせていただきました。ありがとうございます。毎日のように公園を訪れる人ならではの視点が興味深いものです。コハクチョウの写真もいっぱい。

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2006/01/25

白鳥を見に行く・その1

「善福寺公園の池に白鳥が来ている」

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↑武蔵野中央公園の原っぱ

年が明けてまもなく、そんな報道がありました。あちこちのメディアで取り上げられたので、さぞかし見物人が押し寄せていることでしょう。人ごみ嫌いの私としては無視しようかな?とも思ったのですが、結局、野次馬根性が勝利。善福寺公園まで、白鳥を見に行くことにしました。

地図を見ると、善福寺公園は杉並区にあります。うーむ、どうしよう……。実のところ、自転車で23区内へ行ったことはほとんどありません。というか、今までに2回しかないな。二子玉川の温泉と、野川沿いに世田谷区まで行った時以来です。どうも「23区=車が多くて怖い」というイメージがあって、なかなか自転車で行く気になれないんですよね(自転車で行く目的地を選ぶ際の第一条件は「車が怖い道は通らない」ことなのです。近くても、怖そうな幹線道路しか手段がない場合は行かない場合も)。

とはいえ、自転車があるからこそ善福寺公園に行こうと思い始めたのですから、覚悟を決めるしかありません(そんなに大げさなことではない)。杉並区とはいえ武蔵野市のすぐ隣ですし……ということで、とりあえず出かけることにしました。善福寺公園にいるのは6羽のコハクチョウで、運が悪ければ見られない日もあるということでしたが、まずは行ってみなくては。

地図とにらめっこをした結果、なじみの玉川上水沿いの道を利用することにしました。住宅街の道も多いから、ママチャリでのんびり行けばそれほど車の恐怖を味わうことなく到着できるでしょう。後は、道に迷いさえしなければ(これが2番目の心配)。

こうして出かけたわけですが、せっかく三鷹あたりまで来たのですから、あちこち寄り道することにしました。ブログを書き始めてからは訪れていなかったので、まずは久しぶりにグリーンパーク遊歩道を通って武蔵野中央公園へ。

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↑グリーンパーク遊歩道は、自転車では走りにくいところも

昭和26年、武蔵野中央公園の隣(今、緑町パークタウンがあるところ)に東京グリーンパーク野球場がオープンし、国鉄スワローズの本拠地となりました。グリーンパーク遊歩道は、三鷹駅から野球場まで通じる「グリーンパーク線」という鉄道だったのです。ところが、ホコリがひどくて交通も不便だったため、わずか12試合を開催しただけで使われなくなってしまったとか(参考「吉祥寺の歴史を学ぶ会」)。

国鉄スワローズといえば、ヤクルトスワローズの前身。そういえば昨年末あたり、地域密着を実現するためにヤクルトがFC東京と提携するかもしれない、という報道もありました。その昔、ヤクルトのホームが三鷹にあったと考えると、意外とこの2チームは近い関係にあるのかもしれませんね。

野球場も武蔵野中央公園も、もともとは中島飛行機の工場跡地だったとか、廃線跡ポタリングも楽しいよとか、そういう話題もあるのですが、今回は後回しにしまして(いつも話が長いね)、白鳥を見るために先を急ぎましょう。

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2005/11/07

玉川上水途中下車

いつも素通りする玉川上水で、途中下車してみました。
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私が立川方面へ行く道の途中にある「玉川上水清流復活の碑」。西武拝島線の玉川上水駅より少し小川駅寄りの、小平監視所付近にあります。昭和40年ごろからは使用されることもなくなって荒廃の一途をたどっていた玉川上水は、住民からの要望もあって、昭和61年に復活。この記念碑は、その際につくられたものだそうです。

この記念碑のそばには遊歩道があって、玉川上水の水際まで下りていくことができます。野川や黒目川では川のすぐそばまで行かれるところが随所にあるけれど、玉川上水ではここだけなんじゃないかな。もっとも、もとが「川」でなくて「用水路」なんですから仕方のないことかもしれませんが。玉川上水を流れる水に触れてみたいのであれば、この場所を見逃す手はありません。家庭や工場からの廃水を再処理した水ではありますが、かなりきれいですよ。
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味スタや井の頭公園方面へ行く時に必ず利用する玉川上水沿いの道。拝島方面へ行く時にも時々オフロードを走ることもあります。ルートとしてはしょっちゅう使うのに、玉川上水そのものをじっくりながめたことはありませんでした。野火止用水と比べるとずっと川らしくて、水量も豊富。もともとは今の新宿区四谷まで続いていて、掘削工事はわずか7か月で完了したとか。江戸時代の技術がどれほどのものかはわかりませんが、驚異的な早さだったことは確かでしょう。

これからの季節、玉川上水ではさまざまな野鳥の姿が見られるようになるはず。それを楽しみに散策するのもいいかもしれません。自転車で素通りするにはもったいないですよね(と、自分に言い聞かせてみたりする)。

ちなみにトップの写真は、付近の焚き火の煙が蔓延していたため、ミョーに幻想的な雰囲気になってしまったもの。いや~煙かった(笑)。

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2005/09/15

昔の自転車

小金井公園にある「江戸東京たてもの園」に行ってきました。

といっても(例によって)、実際に行ったのはやっぱりひと月前くらいかなあ。夏休みということで、閉園時間を延長していたころのことです。

新旧さまざまな建物が展示されているこの公園は、かなり広くて見ごたえがあるので1日ですべてをまわりきることはちょっと難しいかもしれません。やろうと思えばできるけど、歩き疲れちゃうような気がするし。建物自体は年中変わらないけれど、公園内の風景は季節によって変わるので、できれば何度も足を運びながらじっくり見たい場所であります。展示室のほうも、企画によっていろいろ面白いものがあるしね。

そうそう、園内には「武蔵野うどん」が食べられる場所もあります。古民家内でお茶も飲めるし、日によっては屋台が出ていることも。1日中いても飽きないでしょうが、そもそも私は朝寝坊なので午後からしか行くことができないのでした(笑)。

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そんな中で気になったのが、園内に置かれている古い古い自転車。サドルの後ろにはリヤカーが直付けされています。ちょっと持ち上げてみたら、すっごい重い! リヤカーがついているから重いのはあたりまえですが、たぶんそれがなくてもかなりの重量でしょう。これに比べれば最近のママチャリなんてずいぶん軽いものです。保存状態もよくて、今でも充分に走れそうでした。うーん、乗ってみたい。でも重いんだろうなあ。

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どこで作ったものなんだろうと観察してみると、泥除けに「山口自転車工場」の名がありました。そんな会社、知らないぞ~と、帰宅してから調べてみると「大正3年創業、昭和28年からはオートバイ事業も始め一時期は好調だったが、昭和37年に倒産した」ということがわかりました。つぶれてしまった自転車メーカーって、もしかしたらたくさんあるのかもしれません。前輪の泥除けの上についているオブジェ(?)が、流線型で未来っぽくてなんだかカッコいいです。

というわけで、どこへ行っても自転車ばかり気になるお年頃(?)なワタクシなのでした。

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