さいかち窪
黒目川の水源といわれる「さいかち窪」を見てきました。
さいかち窪はその名の通りの「窪地」で、小平霊園内の雑木林にあります。昔は確かに黒目川の源流だったそうですが、現在のさいかち窪はただの地面で、水を見ることはほとんどありません。よほど大雨が降った年以外には……。
いつかは水のあるさいかち窪を見てみたいと思いながら、はや数年。前回、湧水が出現したのは4年も前だったでしょうか。すでに自転車生活は始めていましたがまだ知識が足りず、このときは見に行くことはできませんでした。でもついに! 頻発するゲリラ雷雨のおかげでしょうか、さいかち窪が復活したのです。
小平霊園内は車が来ないのでよく通路として使っているのですが(笑)、雑木林はいつも素通り。でも、いつも拝見しているこちらのブログで「さいかち窪に水がある」ことを知って出かけていったのです。
ママチャリを近くに止めて、緑の草地を下っていくとすでにそこは川のようになっていました。「これが黒目川の源流だよ」と言われたら「なるほどー」とすぐに納得しそうです。水は澄んでいて、ところどころに広がる水紋で、湧水があることがわかります。でも、ふだんはここはただの地面なんですよ(あまりにも何もないので写真も撮っていませんでしたが、記録しておけばよかった)。
豊富な水は、次々と土管(?)に流れ込んでいきます。黒目川はこの先暗渠になって新青梅街道を越え、そして遊歩道を備えたおなじみの「黒目川」になるのです。
この水はどこから来るのか確かめようと、さらに上流を目指してみます。小平霊園の雑木林はそれほど広くないはずなのですが、樹木や草が鬱蒼としていて、昼なお暗いほど。足元もぬかるんでいますし、もともと道がないので、即席でできた川をたどるのは至難の業でした。
このあたりが本当の水源かな!?という地点。ここの水はどこから来るのかも知りたいところですが、すぐそばは舗装された霊園通路。ついに確認することはできませんでした。
茶色い地面と雑草しかなかった場所が、こうして豊かな湿地帯になっているとは、本当に驚くべきことです。私が見に行ったのは先週末なのですが、あれだけの水量があればまだ残っているのかな? 日陰で薄暗かったのと、蚊の猛襲に負けてしまったためにろくな写真が撮れなかったので、また確認しに行きたいところです。
今回の水が涸れてしまったら、次に出現するのはいつになるのか!? 昨今の不安定な天気がこれからも続くのであれば、来年も見られそうですが、それはいいことなのか悪いことなのか……。
そうそう、見学に行こうというかたはぜひ虫除けスプレーなどをご持参くださいね。アドバイスをいただいて私も持っていったのですが、「オーガニックで肌にやさしい」虫除けは虫にもやさしかったらしくて、さっぱり効きませんでした(フツーの虫除けはかぶれてしまうので使えないのです)。
歩いているうちに身体の周りを蚊が取り囲み、顔から足までもれなく蚊に止まられ、うるさいし痒いし不快だしで本当に大変でした。もっとゆっくり観察したかったけど、あれだけの蚊に囲まれていたらちょっとムリ~! ほんの10数分いただけですが、もれなく30箇所以上刺されましたよ~! 虫除けスプレーや携帯式蚊取りの性能を試すいい機会かもしれません(笑)。
小平霊園は、東京の練習場からも1キロほどなので、興味のあるかたは練習見学のついでにぜひ見に行ってください。数年に1回のことですしね。
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