2009/02/19

「秋川渓谷 瀬音の湯」

あきる野市の温泉施設「瀬音の湯」を見物してきました。

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↑多くのお客さんでにぎわっています


オステリア・チ」でランチをいただいた後、まだ時間があるので、一度行ってみたかった温泉施設「瀬音の湯」へ行ってみることにしました。

ふだんなら「檜原街道」をひた走るのですが、この日は、秋川をはさんで檜原街道とほぼ平行に走る「星竹通り」をのんびり行くことに。


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↑のどかな道

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↑下には秋川が


道幅は車一台が通れるほどしかなく、眼下には秋川の流れが見えて、少し進むごとに馬頭観音やら何やら石碑があったりで、本当にいい雰囲気の道です。若干アップダウンはありますが、のんびり派のワタクシとしましては檜原街道よりも好きかな~。

十里木の交差点まで来たところで、瀬音の湯の送迎バスが行くのが見えました。後をついて行こう!と、バスの後を追って瀬音の湯へ。昨年ずっと工事していた橋が完成したのはわかりましたが、自転車を止める気分になれずに写真は撮れませんでした(新矢柄橋は昨年10月に開通)。

「瀬音の湯」は温泉のほかに、宿泊、レストラン、売店などを併設した広くて立派な施設でありました。駐車場には「満車」の看板が出ていて、すごくにぎわっています。そのうち温泉にも入ってみたいものですが、入浴後に約30キロ走って帰るのか~と思うとその気にもなれず、敷地内の散歩にとどめることにしました。


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↑秋川は冷たかった!


瀬音の湯の敷地は周囲を川で囲まれていて、ロケーションは抜群です。せっかくなので遊歩道をたどって、秋川の川原にも出てみました。ここはたぶん「落合キャンプ場」があるところ。真冬なのでもちろん営業はしていませんでしたが、夏場はきっとにぎわうのでしょうね。


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↑温泉には入りませんでしたが……


せっかく来たので温泉気分を味わおうと、足湯に浸かってみました。足が冷えてたから気持ちいい! お湯は薄く白濁していて(少し黄色みがかっている)肌がつるつるしてくる感触があり、「あ~温泉なんだな~」と思わせてくれます。やっぱりそのうち足だけじゃなくて全身浸かりに行きたいわ~。

最後は、お弁当に地場野菜、酒やお菓子やアクセサリーやご当地CDなど何でも売ってる「物産販売所」を楽しく見学。いろいろ興味深いものはあるけれど、自転車なので買い込むことはできません。地元の和菓子を2種類ほど買って、帰りの補給食とすることにしました。


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↑歩行者用の「石舟橋」


帰りは、自転車を押して遊歩道を進み、人道橋の「石舟橋」を渡ってみることにしました。ここを通ると十里木の交差点がすぐなので、近いといえば近いのかな。風情のある赤い橋で、見下ろす秋川の眺めもすばらしく、なかなかステキな散策路でした……あ、でも橋を渡るにはしばし自転車をかついで階段を登ったりしなくてはならないのですが。

こうしてランチ&温泉(足湯だけど)を堪能した日曜日もおしまい……やっぱり午前中に出発するといろいろなところに行かれて楽しいな~。「五日市にはいいお店がいっぱいあるから、また早起きしてランチ食べに来ようねっ!」とダンナ相手に力説したのですが、さて次回はいつになることやら(笑)。

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2009/02/18

「オステリア・チ」でランチ

あきる野市のレストラン「Osteria. C(オステリア・チ)」でランチを食べてきました。

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↑斜面に立つガラス張りの建物(強風ならではの冬の青空!)


数年前からぜひ行ってみたいと思っていたのですが、「3日前までに要予約」のため、どうもハードルが高いように感じられ、なかなか実現しなかったのでした(ダンナが午前中活動不能というせいもありますが(笑))。でも、そんなことを言っていては、いつまでたっても行くことができません。週間天気予報とにらめっこして電話予約、ようやく行くことができました。

うかがったのは2月1日。前日まで雨が降っており、この日はかなりの強風でした。向かい風や道に迷うことも想定して早めに出かけたのですが、かなり早く着いてしまったので、周辺をしばらく自転車散歩しておりました。

お店の周囲には何もなく、目立つ看板も出ていません。でも、山の中にいきなり出現するガラス張りの建物は確かに個性的。スペースはたくさんあるのにすべて斜面なので、自転車をどこにとめようかしばらく悩んでしまいました。


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↑階段の下に駐輪


と、お店のご主人が出ていらして、駐輪場所をアドバイスしてくれました。おかげで無事自転車たちをおさめることができてひと安心です。お店の雰囲気は、自宅系レストラン。店内には靴を脱いで、スリッパを履いて入ります。ガラス張りだけあって、中は温室のよう。ダンナの多機能腕時計は、何と「28度」をさしておりました。道理で暑いわけだ~!


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↑メニューです


メニューは、4品コースか7品コースの2種類で、電話予約の際に伝えておきます。今回は初めてということもあり、4品コースをいただきました(相談次第で「5品」などのイレギュラーも可能みたいです)。すいているのかな?と思っていたのですが、店内は満席でした。


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↑鮪のづけのタリアータ


いつものことですが、コースに従って料理が出てくるとすぐに食べ終えてしまうのが私らの悪いクセ(笑)。ランチにありつくために、向かい風の中を25キロ以上走ってきたのですから仕方がありません。メニューは野菜中心で、4品コースでは鮪以外に動物性食材はありませんでしたが、それでも物足りないとは感じませんでした。


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↑冬野菜の白味噌スープ仕立て


野菜がごろごろ入った(ひとりひとつずつあります)白味噌スープ。野菜がそれぞれ最適な固さに仕上がっているのが、さすがプロ!と思わせてくれます。説明されなければ「白味噌」だとはわからなかったと思います。白味噌にオリーブオイルが合うんです! これは新しい発見(さっそく自宅でもマネしました(笑))。


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↑手打ちパスタ


手打ちパスタは2種類。丸いパスタの中にはカプレーゼが、餃子状のパスタの中には何と洋梨ラ・フランスが! これまた初めて食べる食感と味と風味。本当に洋梨だ~!カプレーゼだ~!といちいち感心しながらいただきました。食べ終わるのが惜しいくらい……。


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↑デザート盛り合わせ


待望のデザートは、ショコラのケーキと紫芋のタルト、カタラーナのキャラメルがけの3種類。小さく見えますが、何というか「味がつまっている」ような印象で、しっかり食べ応えがありました。別途にコーヒーもオーダーして、しばし食後はのんびり……。

近くのテーブルでは7種コースを食べていましたが、さすがの大食らいの私らでも「7種」は多いかな!?という印象でした。

いえ、ワインなどがあれば楽勝で入るのでしょうが、お酒がないとちょっとツラいかも……。それに、どのメニューもワインと一緒にいただきたくなっちゃうんですよね。店内のワインセラーには1000本以上のストックがあるそうですが、自転車では縁がないし、かといって「電車+タクシー」で行くかどうかというとちょっと考えてしまいます。


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↑時折り、ライブも行なわれるそうです


メニューは3ヶ月ごとに変わるそうですので、次回は春のメニューになる3月以降にお邪魔したいと思います。

「3日前までに予約」が必要で、お店は水・木定休なので、週末に行こうと思うと遅くても火曜日には予約を入れなくてはならないという部分が、天気に左右される自転車乗りには悩みどころなのですが……。それでも季節メニュー全制覇をしてみたい!と思わせてくれる個性的なお店でありました。


Osteria.C(オステリア・チ)
あきる野市戸倉843-1
042-596-3595
12:00~15:00
18:00~22:00
水・木定休。3日前までに要予約

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2009/02/01

まもなく……

今日は五日市方面へ、強風と戦いながら出かけてきました。

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↑いよいよ始まりそうです


自転車で走りながら杉が広がる山の斜面を見てみると、心なしかてっぺんが赤くそまっている樹があるような……。イヤな予感を抱きつつ、とある橋を渡ってみると、そのすぐそばには今にも花粉を飛ばしそうな杉の木がありました。

帰宅してから見たニュースによれば、今年の杉花粉の飛散は昨年よりは1週間ほど早いとか。ダンナが杉花粉症のわが家では、毎年2月~4月の3ヶ月間はマスク必須の毎日が続きます(医者でもらう薬がよく効くようで、幸いにしてそれほどひどい症状は出ないですんでいます。

もっとも、今年はインフルエンザ予防のという目的もあって、人ごみでは必ず対ウイルス用のマスクを着用しているのですが。それにしても、1年のうち半分近くをマスク着用で過ごさなきゃならない生活ってどーなのよ!?と思ってしまいますけどね。塵も積もれば何とやらで、マスク代だってバカにできないわけですし。


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↑今年も1月から開花


オオイヌノフグリが咲いているのも見かけました。ウチの近所ではまだ見たことがないのですが、五日市ですでに咲いているのであれば、わが家の近辺でも必ず咲いているはずです。


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↑工事中の東秋留橋


五日市方面へ出かけるときは、「行きは睦橋通り、帰りは秋川沿い」で帰ることが多いような気がします。こちらは、帰り道に見かけた東秋留橋。昭和14年に完成し、風情のある橋だったのですが、近年の交通量の増加などに対応できず、下流に新しい橋をつくることになり、昨年4月に完成しました。古い橋は自転車歩行者用として整備されるということですので、そのための工事なのかもしれません。

行くたびに新たな姿を見せてくれる五日市方面。今年は月に一度くらいは行きたいものですが、どうなることでしょうか。

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2009/01/28

「ラ・フーガス」でひと休み

あきる野市の「草花公園」近くにあるパン屋さん「ラ・フーガス」へ行ってきました。
昨年12月にうかがったのですが、すっかりアップするのを忘れていて……。

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↑レストランのような外観


お店の存在は知っていましたが、ロードバイクで出かけてパンを買って帰るというのは現実的ではなく、かといって菓子パン類を買って外でぼそぼそ食べるのも味気ないようで、何となく行きそびれていました。でも、以前いただいたコメントで、どうやらイートインが可能らしいということがわかり、行ってみることに。

場所は、まさに草花公園のすぐ近く、平井川沿いにあります。でも周辺には何もなく(人家さえも少なく)、こんなところにお店があるのかしら!?というような場所。一見して一軒家のレストランのような建物が、目指す「ラ・フーガス」なのでした。


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↑居心地のいいイートインコーナー


もとは世田谷区梅ヶ丘にあった有名なお店で、1~2年前にこちらに引っ越してきたそうです。

イートインコーナーはお店の奥にあり、好きなパンを店頭で選び、ドリンクとともにいただくことができます。お昼どきにはランチもやってるみたい。立地はいいとはいえませんが、お店の駐車場には車がたえず、常連さんも多いようすでした。


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↑この日のランチメニュー


この日は寒かったので、暖かい店内でホッとひと息。選ぶのはもちろん(笑)甘めのパンです。人気のパン屋さんではすぐに品切れになってしまうので、私たちが訪れた午後の時間帯にはあまり種類は残っていませんでした。本当にお目当てのパンを買うためには、午前中に行かなくちゃね。


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↑テラス席の向こうには平井川


席からは平井川も見えるので、ロケーションは抜群です。暖かくなれば、テラス席も開放されるみたい。私たちが行ったのは12月だったので、冬枯れの河川敷が見えるだけでしたが……。


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↑おなじみチョココロネも高級なおいしさ!


いただいたパンはとてもおいしかったので、ウェストバッグに入る大きさで固めのパン(柔らかいパンだとつぶれてしまいますから)を買って帰ることにしました。武蔵五日市まで行く気力がないときには草花公園でまったりすることが多いのですが、これからは公園+「ラ・フーガス」のセットで行くことになりそうです。

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2009/01/08

秘境! 弁天山洞窟

弁天山の貴志嶋神社をめざし、自転車を降りて歩くこと数分……。

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↑静かにたたずむ社殿


落ち葉の道の向こうに、建物が見えてきました。これが神社かも!? 1月4日ではありますが、新年らしい装飾もノボリも何もありません。もちろん、他に参拝客もなく、ただただ静寂が支配しています。不気味というよりは荘厳な気分にもなり、今年の五日市方面ポタの安全を祈願してきました。


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↑大正七年製の賽銭箱

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↑入る気になれない「公衆便所」


近くにトイレがあるという表示があったのでどこにあるのか見回してみると、社殿よりも一段低い場所にありました……が、そばに近づくのも怖いような外観。このトイレを利用するのは人間ではないのかも!?な~んてことまで考えてしまいましたよ~。

参拝をすませ、弁天山の展望台に行く前に、もうひとつ行くところがありました。今回の本当の目的はこちらのほう……「洞窟」です! 洞窟といっても、実は貴志嶋神社の「奥の院」ですので、れっきとした神社の一部なのです。自転車のライトをはずして持参してきたので、暗くても大丈夫です!


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↑「奥の院」入口(一部ダンナが写っています)


洞窟はどこかな~!?と探すこと数分、人ひとりがかがんでやっと入れるような入口がありました。いさんで来てみたはいいけれど、「本当に入るの~?」と躊躇したくなるような雰囲気です。2年ほど前に行った「威光寺」の「弁天洞窟」が思い出され、長い洞窟だったら怖いな~と尻込みしたくなります(そういえば、あそこも「弁天」洞窟でした。弁天様は洞窟におられるのか!?)。


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↑作成年代不詳の毘沙門天

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↑その足元の弁天様

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↑1477年に造られたという大黒天像


幸いにして、そこは「洞窟」というほど大規模なものではなく、「穴」という感じのものでした。それでもライトがなければ真っ暗だったでしょう。石像がいくつかありましたので、それぞれに手を合わせ、ついでにフラッシュを焚いて写真もしっかり撮ってしまいました。威光寺の洞窟と違ってゲジゲジがいないのはよかったけど、さすがにここにひとりで来る度胸はないわ~。


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↑洞窟内から外を見たところ


秘境探検のあとは、弁天山の見晴台を目指します。洞窟からそのまま登っていっても到着しそうでしたが、迷子になっても困るので、いったん来た道を少し戻って、改めて山頂(?)をめざしました。


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↑都内の高層ビルも見える


見晴台からの眺望は期待にたがわぬものでした。もともと視力があまり良くないので確認はできませんでしたが、はるか都内の高層ビルや橋も見えたような!? 


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↑ハイキングコースの案内板


案内板を見ると、弁天山は長いハイキングコースの一部に過ぎないことがよくわかります。一度歩いてみても楽しそうですが、やっぱり「自転車で」を優先しちゃいそうだなあ。

歩いていた時間はそれほどでもなく、山道もキツくはなかったのですが、あちこち探検(笑)したり写真を撮ったりで、小一時間ほどは遊んでいたでしょうか。自転車のついでに楽しむには適度なハイキングだったと思います。弁天山はムラサキツツジの名所だそうですので、ツツジの時期にまたのぞいてみたいな~。

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2009/01/07

貴志嶋神社へ初詣

正月休み最終日は、五日市方面へ初詣に行ってきました。

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↑貴志嶋神社入り口


例年通り、阿伎留神社に行くつもりだったのですが、日野の里山散歩が楽しかったので「サイクリング+散歩」をしてみようかな!?という気分になりました。で、そばを通るたびにずっと気になっていた「弁天山」にある「貴志嶋神社」へ行ってみることに。


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↑一時期不通だった川沿いの遊歩道も復活


五日市方面へ行くときは睦橋通りを走るのですが、今回は弁天山へ行くため、秋川沿いをのんびり進みます。久々に走ってみると、台風の被害のために通行止めになっていた道が復活していたりと新しい発見がいろいろ。青空のもとの真冬の川の風景はとてもきれいで、つい自転車を止めては川見物をしてしまい、なかなか先に進めません(笑)。


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↑どんど焼きの準備(車と比べるとその巨大さがわかります)


この時期、多摩川の羽村付近でも見られるどんど焼きの準備は、秋川沿いでも進んでいました。きっと次の連休中に盛大に燃やされることでしょう。てっぺんにダルマさんがついているのがご愛嬌。

伊豆の漁師町と同じ地名の「網代」付近にさしかかると、弁天山への道案内版が現われます。ここからはきっと登り坂なのだわ~とおそるおそる進みましたが、道はあっという間に終了……というか、貴志嶋神社へ至る赤い鳥居の先は徒歩で進むしかないのでした。


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↑自転車で行かれるのはここまでです


鳥居の横に自転車を置かせていただいて、ここからはちょっとしたハイキング。乾燥している今の季節なら道がぬかるんでいる心配もなく、虫もマムシもいないし、空気が澄んでいるので眺望もいいはず。自転車がてらのちょっとした散策にはピッタリです。


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↑道案内板が多いので安心です


足元は落ち葉で覆われているので、歩くときにはちょっと注意が必要。事前調査(笑)では600メートルほど歩くということでしたが、足場の悪い石段や坂道を登っているうちに時間も忘れてしまいました。


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↑帰り道。自転車では使わない筋肉を使います


私らのポタリング同様、のんびり書いているうちにずいぶんと長くなってしまいました。肝腎の神社にはたどりついてもいませんが、続きは次回へ。いや~、ここは秘境でしたよ~!


◆おまけ◆

帰りは久々の「山猫亭」へ。お正月スペシャルのホワイトチョコケーキ、おいしかったです! 食べすぎだから甘いものは自粛しなきゃいけないんだけどな~と思いつつ、誘惑に負けました(笑)。ま、走ったし山登りもしたからいっか!(←この言い訳がイカンのです)。

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↑ごちそうさまでした

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2008/11/06

和田峠チャレンジ!?

前編中篇もよろしくです)
のんびり相模湖ポタのはずが、なぜか和田峠経由で帰ることになってしまい、気分はもう戦々恐々(笑)。

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↑肉眼でこの石碑を見る日が来るとは思いませんでした


相模湖見物もそこそこに、さっそく帰路へとつきます。私はひたすら後をついていくだけ。それにしても、甲州街道、怖すぎです。大垂水峠への道でも時おりトラックにヒヤヒヤさせられましたが、相模湖付近はそれどころではなくトラックだらけ。とても私ひとりで走る勇気はもてません。できるだけトラックのことは考えないようにして、ひたすら前の人の背中だけを頼りに漕ぎつづけました。

幸いなことに、甲州街道道中はそれほど長くはなく、途中から静かな道へ入ります。今までの轟音と排気ガスがウソのような山あいの道。あ~生き返った!と思っていると、目の前を何やら小動物が横切っていきます。あまりにすばやくてカメラを出すヒマもありませんでしたが、あのふさふさした尻尾は確かにリス! リスが横切るようなところに来たんだ~と、緊張した気持ちもほぐれていきます。


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↑ここからがスタートです


いよいよ和田峠へのアプローチへやってきました。「和田峠 5km」という標識がありますが、実際には6キロくらいとのこと。メーターを見て、だいたいの数字を覚えておきます。しばらくはそれなりに進めたものの、残り3キロくらいからが正念場。何せここへ至るまでに大垂水をはじめ、微妙なアップダウンを走ってきたもので、脚はすでにかなり疲れていたのでした。


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↑12%ですか、そうですか


帰宅してから写真をチェックしてみると、坂がキツくなってからの画像が多いことに気づかされます。つまり、それだけ立ち止まって休んでいたというわけ(笑)。

上り坂とはいえ、さすがフロントトリプルにしただけあって、漕ぎ出しには苦労はせず、ウィークポイントの呼吸器系も(喘息もちですので)大丈夫でした……つまり、立ち止まってしまう原因は、単純に「脚」が原因だったということで、これまた情けない限り。押して歩くのも疲れるので、少し休んではまた漕ぎ出し……ということを繰り返しながら登りました。


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↑残念ながら富士山は見えませんでした

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↑向かいには湧き水ポイントも


峠まであと数百メートルという場所の「富士山眺望地点」にて最後の休憩。青空が美しい日でしたが、富士山は見えず。もっと早い時間帯なら見えるのかな。真冬でももちろん見えるでしょうが、路面が凍結してそう。


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↑これから表和田を下ります


和田峠にて心ゆくまで記念写真を撮りまくった後は、表和田を下って帰ります。何度も書いていますが、私は下りも大の苦手。登りはいざとなったら歩いちゃえばいいのですが、下りはそうもいかないし……と、これまた恐れをなしていたのですが、ブレーキを握りやすいブルホーンハンドルのおかげもあって、ゆっくりですが何とか下ることができました。

しかし、表和田は噂通りの激坂ですね(18%ほどあるとか)。特に、道がカーブしていくあたりの斜度といったら、もうとてもじゃないけど登る気にはなれません。裏和田から登ったおかげで、表和田から下り基調の陣馬街道へ至るまで、一気に下っていくことができたのですが、逆のルートだったらいったいどうなっていたことか(笑)。


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↑下る途中の絶景。しかし杉ばっか


いつか行ってみたいと思っていた「夕やけ小やけふれあいの里」もあっという間に通り過ぎ、今まで通ったことのないルートの車道を一目散に(?)走り抜け、あっという間になじみの立川付近まで戻ってきてしまいました。

結局、この日の走行距離は約98キロ。普段なら「あと2キロ~」と遠回りして距離を稼ぐのですが、さすがにこの日はおなか一杯(笑)。100キロには届きませんでしたが、100キロ以上に手ごたえ……というか、脚にこたえる走行となったのでした。


「私でも大垂水峠を登れるかな?」に始まった今回の企画は、一生行くことがないだろうと思っていた和田峠にまで登ってしまうという予想外の展開になり、そして何とか無事に戻ってくることができました。ペースを合わせて、つかず離れず見守ってくださったお2人には感謝のことばもありません。このトシになっても何かしら新しい経験ができて、「達成感」が味わえるというのはすばらしいことです。

この日以来、以前よりも車道を走るのがちょっとだけ怖くなくなって、スピードを出すことにも少しだけ抵抗感がなくなったことは、ひとつの成果かも。でも、これまで通り、のんびり安全運転で自転車生活を続けていくつもりです。臆病であり続けることで、ここまで無事でいられたのかもしれないのですから。


*追記*
師匠&先輩には「ビンディングにして、ダンシングもできるようになるともっとラクに登れる」とのご助言をいただきました。普段の自転車生活では、両方とも縁がないもんなあ(ダンシングはできないことはないのですが、上り坂でやったらかえって不安定になりそう)。いよいよローラー台でも買って、ビンディングの練習でも始めますか!?

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2008/10/29

相模湖ポタのはずが……

前回のつづき)
腹ごしらえもすんだので、いよいよ大垂水峠をめざします。

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↑これが相模湖だっ!


高尾山口から大垂水峠までは、約7キロほどとのこと。もっと延々と登るのかと思っていたら、意外と近いのね……。ゆるゆるとした登りは次第にキツくなっていきますが、それほど大変というわけでもなく、それでも楽勝というわけでもなく、ただ淡々と漕いでいくのみ。

本当に大変になると、道路の白線ばかりを見つめて、自分の呼吸音ばかりが聞こえてくるような錯覚がしてくるのですが、少なくともここではそういうことにはなりませんでした。どちらかといえば坂よりも、時おり後ろから迫ってくるトラックの音にドキドキしていたような……。


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↑道路沿いに控えめに立つ石碑


「ここが峠!」と言われて気がつくと、そこが「大垂水峠」でした。なるほど、道端には「大ダルミ峠」と彫られた石碑が立っています。でも、私が想像していた「峠」とはだいぶ違って、「坂道の途中」という雰囲気です。休憩ポイントでも何でもなく、相変わらずトラックもどんどん往来するので、のんびり撮影会をしているわけにもいきません。このまま、相模湖をめざすことにします。

ここからは、今まで登ってきた分だけ下っていく、軽快な坂道。登りも苦手なら、同じくらい(か、それ以上)下りも苦手なのですが、それほどの斜度もないので、お2人の後をついて、できるだけ遅れないよう下っていくことができました。やっぱり「後をついていく」というのはラクだわ~(もちろん、先を行くお2人がのんびり下ってくださったからこそついていけたのですが)。

相模湖へ向かう途中、秋祭りの「大名行列」を告知するノボリや、昔ながらの宿場町らしい建物なども見かけました。そのうち泊りがけで行って、周辺をのんびり散策してみたいようなところです。


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↑「あんぱん」といっても5種類以上あって、洋菓子感覚で食べられます


相模湖駅前の商店街で、名物の「丹沢あんぱん」を購入し(ダンナにおみやげにしようと複数個買うも、結局全部自分で食べてしまった(笑))、駅前でひと休みしながら、帰りの計画を練ります……といっても、土地勘のない私はとりあえず聞いているだけ。そのくせ、選択権は私にあるのですから(いちばん体力がないため)、相変わらずのお嬢様待遇なのです(笑)。


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↑相模湖駅前の「ふれあいパーク」にある魚のオブジェ


帰りのルートをいくつか聞いた中で、最初に除外したのが「そのまま引き返す」コース。せっかくここまで来たのですから、同じルートを通ってもあまり楽しくありません。「津久井湖」やら「和田」やら、名前だけは知っている場所を他人ごとのように聞き流していたわけですが……。

「裏和田にしましょう。こんな機会でもないと、一生、行かないかもしれないし」と、自転車師匠。

「えええっ、和田ですか? いえ、別に一生行かなくてもまったく構わないんですけど」

和田峠といえば、たくさんの自転車愛好家さんたちのブログで写真や登坂記を拝見してきた激坂として名高い場所。当然ながら、私には縁のない場所と思っておりました……というか、縁などもちたくないといったほうが正解だったかも(笑)。

「いや、せっかくチャンスがあるのにチャレンジもしないようでは一生の損です。ぜひ自分で体験してみましょう!」


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↑特急に乗ると通過してしまう「相模湖」駅


う~ん、確かに言われてみればその通りです。今後、ここまで来ることはめったにないでしょうし、ましてや和田峠まで行くなんてことももうないかも(今後は年齢とともに体力が落ちていくだけですし)。だとしたら今回は、本当に生涯最初で最後のチャンスなのかもしれません。

結局、説得されてしまい、和田に行くことになりました(笑)。距離もいちばん短いって言われたしな……。

縁がない場所と思っていたせいで知らなかったのですが、和田峠へ行くルートには「表」と「裏」があり、今回、われわれが登るほうは、よりラクな「裏」のほうだとのこと。下りが苦手なだけに、「表」を下るのにも不安がありますが、決めちゃったからには行くしかありません。

こうして、「相模湖ポタ」は、いつのまにか「和田峠ポタ」になってしまったのでした。……って、全然「ポタ」ぢゃないじゃんか(笑)。

あ、和田へ行く前に、念願の「相模湖」を見ることもできたのですが、頭の中はもう「和田」でいっぱい。実のところ、相模湖をのんびり見物する心の余裕はなかったのでありました(笑)……ということで、以下次号。

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2008/10/24

相模湖をめざして

先週の天気のいい日に、相模湖まで行ってきました。

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↑今回の目的地


ふだんはポタ専門で、その先によほどおいしいものでもない限りは(笑)、山も峠も遠距離も走りたくないぐーたらな自転車乗りなのですが、年に2回くらいは頑張って出かけてみることがあります。これはそんな珍しいサイクリングの記録。

昨年、都民の森まで行ってから、いずれは「風張峠」や「奥多摩湖」へ行ってみたいと思っていました。そして、もうひとつ行ってみたかったところが、「相模湖」。でも、相模湖へ行くには、大垂水峠を越えなくてはなりません。峠なんて、山王峠と旧小峰峠くらいしか行ったことがなく、遠いし、大変そうだしな~と考えているうちに数年がたってしまい……。でも、いきなりその機会がやってきました。

当然ながらひとりで行こうと思うはずもなく、午前中に活動できないダンナがつきそってくれるわけでもありません。一緒に行ってくださるのは、自転車師匠と自転車先輩のJさん。そもそも私が自転車生活を始め、続けていくきっかけをつくってくださったお2人なので、大船に乗ったつもりでついていけばいいのです。お2人にとっては、のろくさい私のペースに合わせなければならないので大変ですが。

最初の目的地は、高尾。いつもなら浅川沿いをのんびり走っていくのですが、この日は幹線道路の車道を使います。とはいえ、しっかりした先導役がいて、手信号もわかりやすく出してくださるので、後ろを走っていても安心感があります。それにしても、一定のペースで走り続ける先導役ってけっこう大変。いつか私にもできるようになるのでしょーか。


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↑甲州街道のイチョウ並木。青空がきれい


八王子付近では、甲州街道のイチョウ並木を延々と走ります。こんなにイチョウ並木が続いているとは知らなかったなー。八王子は立川よりは若干気温が低いのでしょうか、イチョウの葉も少し色づいて見えました。そしてもちろん、ギンナンの臭いも(笑)。でも、道路は掃除が行き届いていて、路面にはつぶれたギンナンはありませんでした。タイヤで踏んでしまうと後が大変なので、ありがたいことです。

なんだかあっという間に高尾山口に到着。メーターを見ると、浅川沿いののんびりルートよりも、5キロも少ないのです。平均速度も20キロを越えてるし、走行距離も短いのですから、疲れないのもあたりまえです。自分がいかに、普段ムダだらけの走行をしているかということの証でもありますが(とほほ……)。


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↑右側のお店でランチタイム


相模湖まで行くのであれば、私にとっては立派な「走行会」ですが、つきそいのお2人にとっては「のったりポタ」。なので、ランチタイムもコンビニではなくて食堂に入ることになります。私はすぐにガス欠状態になってしまうので、大垂水峠へ行く前に、こうしてちゃんとご飯が食べられるのはありがたい限りです。


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↑とろろ定食~!


高尾山口近くのお店でいただいたのは「とろろ定食」。どんぶりご飯だったにもかかわらず、とろろのおかげできれいに完食できました。これからが本番というとき、揚げ物ではもたれるし、生魚系では消化がよくないような気がするので、「とろろ」という選択は我ながらよかったかな~。

元気が出たところで、いよいよ出発。だいたいの距離は聞いていますので、ペースを考えながら走ってみることにします。「多摩湖よりちょっとキツいだけ」との話ですが、本当かな~(笑)。

……長くなってしまったので、続きはまた次回に。

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2008/10/07

神戸岩まで

10日ほど前の土曜日、本当に久々に「ちょっと遠く」へ行ってみました。
目的地は、檜原村の「神戸岩(かのといわ)」。

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↑目的地近くの橋で(ダンナ自転車)


本当はもっと日の長い時期に行きたかったのですが、今年はなんだか雨ばかり。五日市方面へ行ったのも、なんと4月以来!? こんなにご無沙汰していたとは、自分でも思っていませんでした。

武蔵五日市駅をすぎて、檜原街道を進みます。檜原村まで行くのはまだ3回目なのですが、それでも慣れてきたせいか、檜原村役場まではわりとあっさり着きました。以前は、ここに来るまでにもっと疲れていたような……。


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↑向かいのバス停で豆乳ソフトを食す


ここからは、北秋川沿いを走ります。が、その前に、定番「ちとせ屋」さんでソフトクリームと「うの花ドーナツ」を。以前、「払沢の滝」見物に来たときに初めて食べて、それ以来のお気に入りなのです。ドーナツは5個入りですが、2個だけ食べて、残りはいざという時のための(笑)補給食として確保しました。しかし、ワサビソフトは本当にワサビだった!(美味かどうかは判断が分かれそう(笑))。


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↑あと3キロ!


前回は「払沢の滝」までしか行かなかったので、北秋川沿いをちゃんと走るのは初めてです。道路から見下ろす川はとてもきれい。気温まで、2、3度低いような気がします。夏に来たら気持ちいいだろうなあ……でも、五日市に来るまでの段階で暑さにやられそうですが(考えてみたら、五日市線で輪行してくるという手もあるのかも)。北秋川は滝だらけで、もっとじっくり見て歩きたいと痛感いたしました。

神戸岩方面へ上り始めると、そこにはキャンプ場やロッジが立ち並んでいます。もう夏休みは過ぎたのに、けっこうお客さんがいるみたい。こういうところに自転車で泊まりにくるのも楽しそう!と思ってしまいました。でも、ロードで来ると、着替えなどの荷物をもってくるのが大変かも……。


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↑路面が濡れていて真っ暗!の、恐怖のトンネル


神戸岩は、都指定の天然記念物の大岸壁であります。自転車で進むうちに巨大な岸壁が見えてくるものと思っていたのですが、お恥ずかしいことに気がつかずに通り過ぎ、その先の真っ暗なトンネルに入ってしまいました(笑)。で、さらに進むことしばし、今度はこんな立て札が。


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↑通行止めだそうです


ここまで来て、やっと「もしかして通り過ぎたのかも!?」と気がつきました(←遅い)。あわててUターンして、またあのトンネルをくぐって……。そこには、神戸岩一周をするカップルの姿が。あ、これが神戸岩か!


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↑薄暗くて写真がボケボケに


ロープを伝って岩の周回もできるようですが、今回は見送り。この日は午前中こそ晴れていたものの、午後になるにしたがって曇ってきてしまい、曇天のもとで冒険するのはどうもあまり楽しくなさそうに思えたのでした。紅葉の時期は美しそうなので、そのときにでも再訪したいものです(でも、早起きしない人がいるからムリかな(笑))。

帰りは早くも冷えてきたので、ウィンドブレーカーを着用。Uターンして走ってみると、武蔵五日市駅付近まではほぼずーっと下り坂なのですね。往路ではそれほど意識しなかったけど、ちゃんと登っていたということか~。下りばかりだったせいか、あっという間に武蔵五日市駅まで戻ってきてしまいました。ここまで頑張って走ったので、その先は秋川沿いをのんびり走って帰宅……。

ちゃんとした自転車乗りであれば、鋸山林道を越えて奥多摩まで行くのでしょうが、ポタ派のワタクシは神戸岩まで行かれれば十分(どちらにしても今は通れないようですし)。いずれはもっとゆっくり風景を楽しんでみたいものです。

今回、久々に85キロくらいを走ったのですが、やっぱり楽しかった! ここ数ヶ月は、その半分くらいの距離で、サイクリングロードみたいなところばかりをのんびり走っていましたので、車道をちゃんと走って遠くへ行くのって楽しい!と再確認しました(それほどキツい坂もなかったですし)。秋晴れの日があれば、あちこち行ってみたいな~。

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